★しろうと作家のオリジナル小説★

三文作家を夢見る田舎者です。
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義腕の男2(96)

2018年03月08日 | 短編小説「義腕の男2」
 それにしても、二人とも俺は瀕死の重体だったと言っているが、いったいどこがどうなっているんだ?俺の体は?
「そうね」
クリス博士が、ちょっと困ったような顔で話し始めた。
「細かいところは、あとでカルテでも見て頂戴ね。ざっくり言えば、内臓はとりあえず再生できて前のまま、生身だった左腕と右足は、爆発に巻き込まれて使い物にならなくなったので有機型義足に取り替え、あとは、爆発の破片が刺さって右目は摘出・・」
その後をジャックが引き継ぎ言った。
「後には僕が作った義眼を入れておいた。全く違和感ないだろ?」
えっ?右目が義眼?全く気が付かなかった。
「しかも、もちろんただの眼じゃない。左目をつぶって右目だけで見てみろ」
言われた通り左目をつぶってみると・・右目の視界の中に様々な数値やマークが見えてきた。まるで戦闘機か何かのターゲットスコープのようだ。
「どうだ?慣れてくれば目の動きだけでスイッチを切り替えられるようになる。ズームやミクロ、熱線やX線など色々な機能がある。おもしろいだろう?」