「こんな部屋しかなくてすみません」
殺風景な取調室に通された。
「警察の窓口しか知らないんで、初めてですよ。こんな作りになってるんですね」
頭前は珍しそうに見渡した。
TVでよく見る部屋だ。
一巡すると見るものは他に無い。
「早速本題に入りましょうか」
どっかりとイスに腰をかけて、赤岩が言う。
「えぇそうしましょう」
頭前も席につき、机の上に両肘を置いて前かがみの体制で、赤岩の顔を覗き見た。
「写真を幾つか持ってきましたよ。これが五芒星です」
「へ~始めてみました。こんな感じなんだ。。。」
どういう向きで、どの文字が何を表しているのか、頭前にはまったくわからなかった。
その五芒星には大きなシミ跡がついている。
たぶん清浄師の血の跡だろう。
「このシミのところだけ、五芒星は消えていますよね。これは血で消えたのでしょうか?それとも元々出来上がってなかったのでしょうか」
「なんでそんなことを?」
「いえ。ここに来る前にネットで調べてみたんです。完成したものでは効力はあるが、未完成だと全く力はないと言います。もし見えない力なら、完成する前に狙うかなと」
「記者さんだからありとあらゆる想像ができるでしょうが、我々は警察だ。そんな目に見えないものなんて興味ない。父親が殺人を犯した動機を見つけてもらえないですかね」
「父親が殺人を犯した動機というのは、刑事さんが言われた口論というのが一番近いのかもしれない。でも記憶が無いと言ってるのなら、そう言う力・・・たとえば催眠術とかもあるかもしれないでしょう」
「それと五芒星の関係がわかりませんね」
「五芒星には見えない何かしらのパワーがある。完成していれば、催眠術でも効かないとか・・・」
「夢の世界です」
殺風景な取調室に通された。
「警察の窓口しか知らないんで、初めてですよ。こんな作りになってるんですね」
頭前は珍しそうに見渡した。
TVでよく見る部屋だ。
一巡すると見るものは他に無い。
「早速本題に入りましょうか」
どっかりとイスに腰をかけて、赤岩が言う。
「えぇそうしましょう」
頭前も席につき、机の上に両肘を置いて前かがみの体制で、赤岩の顔を覗き見た。
「写真を幾つか持ってきましたよ。これが五芒星です」
「へ~始めてみました。こんな感じなんだ。。。」
どういう向きで、どの文字が何を表しているのか、頭前にはまったくわからなかった。
その五芒星には大きなシミ跡がついている。
たぶん清浄師の血の跡だろう。
「このシミのところだけ、五芒星は消えていますよね。これは血で消えたのでしょうか?それとも元々出来上がってなかったのでしょうか」
「なんでそんなことを?」
「いえ。ここに来る前にネットで調べてみたんです。完成したものでは効力はあるが、未完成だと全く力はないと言います。もし見えない力なら、完成する前に狙うかなと」
「記者さんだからありとあらゆる想像ができるでしょうが、我々は警察だ。そんな目に見えないものなんて興味ない。父親が殺人を犯した動機を見つけてもらえないですかね」
「父親が殺人を犯した動機というのは、刑事さんが言われた口論というのが一番近いのかもしれない。でも記憶が無いと言ってるのなら、そう言う力・・・たとえば催眠術とかもあるかもしれないでしょう」
「それと五芒星の関係がわかりませんね」
「五芒星には見えない何かしらのパワーがある。完成していれば、催眠術でも効かないとか・・・」
「夢の世界です」