やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

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呪いアプリー43話

2012-06-10 22:50:49 | 小説
とりあえず範囲は広い、ひとつづつ当たるしかない。

腹をくくってきた。

「まぁ都内では名前の知られている占師らしいです。それなりにインチキかどうかの見極めはできるでしょう。」

「そうかもな。だが・・・・」

冷酒を継ぎながら、住田は無精髭を撫でる。

「まぁ呑め」

酒を口に含みながら、次の言葉を待つ。

「・・・趣旨義務とかあるからな」

「まぁそうでしょうけど、粘りますよ」

「一人で潰せる量じゃないぞ」

「え~。住田さん手伝ってくれるんですか?」

「バカ言え。俺にも仕事はある。それにその山に足を突っ込んでも、おまえと同じ記事を書くわけにはいかないだろう。文屋のプライドが許さん」

「えぇ。でも住田さんなら、そこから別のネタぐらい掴むでしょう」

「そりゃそうだが・・・。まぁ今回は断る」

「冷たいな~」

「その代わりにおまえから突然電話を貰ったんで、慌ててその資料をようしてやったんだろう」

「それは感謝してますよ」

「まぁわざわざ俺に会いにここまで来たんだ。呑め呑め。俺もその資料ぐらいで帰らそうとは思ってないぜ。知り合いのタクシー会社にあたって、東京から来た客を祓い屋のところに連れて行って無いか確認中だ。たぶん明日には連絡が届く」

「ありがとうございます」

「だがな。そのホタルと言うやつの情報が無さ過ぎるぜ。性別も年齢もわからないんだろう?」

「そうなんですよ」

「だからあんまし期待するなよ。東京から来る客なんて何万と居るんだからな。祓いや宗教のところに行く客なんて、かなりいるからな」

「それでもこれだけの数のうち、数件は潰せるでしょう。それだけでもありがたい」

「まぁな。それに・・・もうひとつ確認している。おまえも東京の人間じゃないんだから、思うように調べれていないだろう。東京に俺の部下だった奴がいる。そいつにホタルを調べさせている」

「何から何まで、すみません」

コメント
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