やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

↓投票ボタン押してね

blogram投票ボタン

呪いアプリー54話

2012-06-21 07:35:56 | 小説
どこか吹っ切れないものはある。

死ぬ覚悟なんて、出来ているわけがない。

目標しか見えていないときは大丈夫だろう。

しかし一旦息を抜いたり、周りを見渡した時に逃げたくなる。

それをなんとか押しとどめて、今日までやってきた。

これは住田も頭前も同じだ。

遺書なんてかっこつけて書いたとも言える。

しかし、現実に何かの渦に巻き込まれているとすると、本当のことになるかもしれない。

清浄師の言葉に。。。

『良くない者を連れて来た・・・』

なんだろう。

「頭前。さっきの清浄師が自分よりも上だといった3名のうち、2名はわかってる。このどちらかにこれから直ぐに会いに行こう。何かわかるかもしれないし、、、何より俺達も危機から救われるかもしれないしな」

「清浄師の言葉を信じるんですか?」

「信じるも何も、災いは早めに断ち切るほうがいいからな:

二人はまず白尾山の楢先という人物に会うことにした。

この人物は住田の資料にも載っていたが、さほど注目をしていなかった人物だ。

「とりあえず現地でアポとろう」

先程清浄師が消えていった方角と、反対に車を走らせる。

何かから逃げる清浄師とは逆。

何かに向かっている自分達がいる。

特別な能力が無いということは、幸せなのかもしれない。

つくづくそう思った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする