やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

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呪いアプリー41話

2012-06-08 12:27:43 | 小説
「やはりそうですよね・・・私も遺書書いて正解な気がしてね~」

「おいおい。頭前まで亡くなっちゃ困る。折角の情報源だ」

「その程度ですか~」

「冗談だ。。。だがな危ないと思うのなら、これ以上近付くな」

「しかしね。それじゃ文屋の名が廃るってもんです。ギリギリまでは追いかけないと。真実を伝える義務って・・・ガラにもないですけどね」

頭前はそう言いながら、頭をぼりぼりと掻いた。

「ところで、吉永さんもなんか情報くださいよ。一方的なのは無しですよ」

「そうだな。おまえさんが気にしているホタルだが、消息は掴めていないんだが情報は少しある。どうも東京は脱出してるらしい」

「そうですか!もう少しわかりませんかね。どこの県だとか・・・」

「大体はわかってるさ。関西方面。。。いや大阪近郊だと言ったほうがいいかな」

「つまり京都・奈良・兵庫・和歌山ということで?」

「多分だがな。。。京都だと思う」

「なぜ?」

「どうも・・・これは俺の口から言うのもおかしいんだが、結界というのがあるだろう。よくほらTVとかでやってるやつで」

「わかりますよ」

「あの、陰陽師というのか・・・京都に救いを求めているという話だ。」

「ではそのあたりを探せば出くわすと?」

「それはわからない。祈祷と言うかそういう類は多いと聞く。どこに縋っているのか・・・それは容易くないぞ」

「いいですよ。調べてみます」

席を立ちながら、頭前は吉永に思い出したように言った。

「携帯電話・・・もう少し調べた方がいいですね」
コメント
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