やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

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呪いアプリー45話

2012-06-12 07:22:36 | 小説
住田は鬚を撫でながら、しばらく考えたそぶりをする。

「まぁ今のは俺の想像だがな。本当のところはホタルに聞くしかないだろう」

そう言うと朝食の支度に、台所に向かった。

頭前は少し酔いが残る頭で、本橋がホタルに聞いたであろう『私はいつ死ぬのでしょう』の答えが気になった。

数日後・・・その答えがホタルの口から出たのなら。。。

いや違う。

今の住田の言い方では、ホタルは言い当てたということになる。

自分が死ぬことをわかって、住田はあの場所に行ったのだろうか。

だとしたら、この件を自分にも伝えたのではないか。

少なくとも本橋と自分は関係者である。

しかもホタルという人物について。



昼過ぎてから、タクシー会社から幾つかの情報が入った。

すぐさま住田が集めたスクラップの中から、絞込みを始めた。

結構インチキと呼ばれる占い師のところにも、遠くから来ているようだ。

信者もいるのだろう。

しかしパワーが強いと言われる祈祷師のところには、未だに誰も訪れた気配は無い。

「タクシーではないかもしれないな。迎えが来たか・・・レンタカーか。公共の乗り物じゃないだろう。どこも便が悪いし、東京の人間が簡単にたどり着ける場所でもない」

「だとしたらレンタカーも薄いんじゃないですか。わざわざカーナビなんて使わないでしょう」

「そうだな。どのくらいの滞在かわからないし、レンタカーは無いか」

「迎えについても・・・よほど高級な客かインチキな祈祷師ではない限り、そこまではしないと思うのですけどね」




コメント
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