やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

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呪いアプリー59話

2012-06-26 07:25:43 | 小説
「住田さん。自分はこれから竹野に行ってきます」

「いや。止めとけ。もう死んだ人間のことを調べる余裕は無いはずだ。ここで事件を食い止める必要がある。楢先を探そう」

「そうですが・・・楢先という人物がどれほどの人か知りませんが、もし自分と接触することで、清浄師のようなことになるかもしれません。ここは別行動の方が良い気がします」

「そうか・・・そうかもな。わかった。じゃあ俺の車を貸す」

「いえ。竹野まで電車が通っているのがわかったので、電車で行きます。その方が早い」

「よし俺は車で行く。何かあったら電話くれ」

二人は別々に家を出た。

頭前の頭の中は、罪悪感がある。

俺と接触しなかったら、清浄師は死ななかったかもしれない。

悔やまれる。

しかしなぜ父親が殺人を犯したのだろう。。。

住田が電話で父親と接触しただけだ。

詳しい人物像は浮かんでこない。

ただ清浄師は、父親は堅物だと言ってた。

ホームでそんなことを考えている時に、携帯が鳴った。

ドキっとする。

もしかして・・・。

知らない番号だ。

恐る恐る電話に出る。

「もしもし豊岡警察の赤岩といいます。長原さん・・・清浄師のことでお聞きしたいのですが、今どちらに?」

「京都駅です。これから電車で竹野に向かいます」

「そうですか、丁度良かった。あなたにお聞きしたいことがあります。駅への到着時刻は?」

「正午ごろです」

「わかりました。駅でお会いしましょう」

自分と清浄師の関係がわかったのか。

警察の動きも気になる。

頭前はいいチャンスだと思った。



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