海子丸 

日本有数の漁場と言われている対馬。
ブログを通して大自然の素晴しさを
お届けしたいと思います。

海子丸ふう「シメサバ」とサバの「棒寿し」の作りかた

2012年09月26日 22時22分26秒 | Weblog
我が家のシメサバ&棒寿しの作りかたです。
家庭用なので適当です。お味も毎回違ったりします。

三枚におろしたサバを対馬の「藻塩」で〆ます。(画像はありません)
サバに裏表まんべんなく塩を振りかけ、3~5時間冷蔵庫で冷やし、〆ます。水っぽくならないように、塩を振る前にしっかりと水分をキッチンペーパーなどでとることが大切です。



酢と砂糖、出し昆布で味付けをします。サバ4枚(2匹分)程度なら、サバを横に並べて軽く浸るくらいの酢と大さじ3倍の砂糖、コンブを一かけ程度です。
お好みの浸かり具合がありますが、画像は5時間程度、半生浸かりになります。
ものの本には30分とか1時間とか書いてあるようですが我が家は5時間から半日ほど浸ける事が多いです。

我が家も最初は他にダシを入れたり、柚子を入れたりしていましたがシンプルが一番のようです。


浸かったサバの皮を剥ぎます。生と違って簡単に皮がめくれます。
ここでもしっかりと水分をとります。



中骨を骨抜きで抜いていきます。骨抜きは刃先がまっすぐな物が使いやすいようです。
一番頭側、画像の位置に大きな骨があるので注意して抜きます。


だいたい体の半分くらいまで、中骨を抜けば大丈夫です。


サバ1本でなるべく多くのお寿しを造れるように、色取りがいいように、又肉厚がありすぎるので、身を半分程度に割ります。


   更に縦に半分に割ります。


枠の大きさに合わせて、形を整えます。余った端は味見に、つまみに最高です。


しっかりと水に慣らした型枠に酢飯を流し込みます。

酢飯の作り方は、温かいご飯を桶や皿に移し、市販の寿し酢を適量混ぜるだけです。
よく混ぜ、しっかりと冷まし、酢とご飯を慣らします。急ぐとご飯がべチャっとなるので注意。


   ここで一度軽く押さえます。

いよいよクライマックス。

サバを並べます。足りなければ継ぎ接ぎで結構!
ダシを獲ったコンブを間に曳いても良しです。



そして、今度はしっかりと押さえ込みます。体重乗せてもよいです。(自分の体型を考慮して)


      出来上がり!



海子丸ホームページリンク先の
家具製作所「キイロ」さんの
「簡単ボウズシ作れるキッド」の型枠は型崩れせずに切れます。


   お皿に盛り付け出来上がり!!!

  ビールを冷やしておくのを忘れずに。

シメサバ用のサバなら500~600g程度で十分です。
そのサイズなら幾分お安くなりますのでお電話メールでご相談下さい。

    御注文お待ちしております

日記

2012年09月24日 21時26分50秒 | Weblog
夜釣りです。
サバ、ハガツオが釣れております。
今年はハガツオがよく釣れております。
現在の大きさは1,5㌔平均ですが、これから秋の深まりと共に
少しずつ大きくなっていきます。

サバも大きいサイズは2㌔近くになり、小振りのサバもまん丸と肥えており
とても美味しいと好評を頂いております。


   ハガツオです。


  サバです。1,5㌔程あります。


  「首折り」又はナイフで〆ます



この日はクーラー2つ、いっぱいになり海子丸的には大漁でした。


   サバのお刺身です。


  ハガツオのカルパッチョです。


只今豊漁につき

「ハガツオ」 「サバ&ハガツオ」セット

送料込みでお徳です。

御注文、心よりお待ちいたしております。



台風16号

2012年09月18日 17時40分05秒 | Weblog
台風は思ったほど強い風ではなかったのですが、さすがに暴風域に入っている時は
すごい風でした。でも奇跡的に雨は止んでいて、大きな浸水被害はまぬがれました。

それでも海子丸倉庫は私が対馬に来て11年ではじめて浸水しました。



満潮時の画像です。上に記したように、雨がほとんど降っていなかったのでこれで済みましたが、大雨なら大きな被害となった事でしょう。

波は倉庫前の堤防も超えて押し寄せてきました。



今日は避難していた海子丸を古里港に廻してきたり、跡片付けで一日が過ぎました。
でも倉庫の中も、テンマ船も、海子丸船上の片付けも全然終わっていません。
明日も朝から後始末して、夜は漁に出ようと思っています。

サバ、ハガツオの御注文を頂いておりますお客様には大変ご迷惑をおかけ致します。

日記

2012年09月17日 07時36分00秒 | Weblog
対馬はすでに台風の暴風域に入っております。
海上では20メートル以上の、東よりの風が吹いております。
今回の台風は過去を見ても最大級の強さの台風のため
我が古里港でも前線避難、テンマ船も陸揚げされております。
わがテンマも千寿丸テンマと一緒に仲良く海子丸倉庫の前に
並んでおります。






    
  定番「アナゴの刺身」世界で一番好物です。





  煮アナゴやハガツオのたたき、サバ、ケンサキなどのお刺身が並びます。

マサバとゴマサバの違い。

2012年09月13日 11時00分56秒 | Weblog

昼夜逆転生活。朝昼兼用のご飯。
これから寝ます。


今日は2件の御注文。まん丸サバとハガツオ、ブトウイカも一緒です。



ゴマサバ(上)と
マサバ(下)です。

比べるとゴマサバはお腹にゴマちゃんがあります。
他にも背びれの棘数が違ったりしますが、消費者の方には難しいので
見た目で。
交配種もいて、時に見分けがつかない個体もあります。

夜釣り開始

2012年09月10日 17時34分26秒 | Weblog
昨夜から夜の商売になりました。
しょっぱい夜の水商売です。

イワシ餌を使ったサバ釣りでしたが、昨年に続きハガツオが多くどちらかというと
ハガツオ釣りにサバが交じるといった感じです。

それでも1㌔UPのサバが多数交じり、良いスタートとなりました。

昨夜からシケていたのですが、今晩は又お休みです。
今日はハガツオを頂きます。


1,5㌔~1,8㌔のサバ3匹セットで御注文いただきました。
有り難うございました。



皆さまサバ、ハガツオ御注文お待ちいたしております。

    御注文ページ

海洋保護区

2012年09月01日 21時34分52秒 | Weblog
昨日、フェイスブックの方では同じ文章を投稿しましたが
対馬市が目指す海洋保護区についてお話します。

先日、東京海洋大学の先生と、修士課程の学生さんが対馬を訪問されました。対馬市が目指す「海洋保護区の制定」について興味があり、論文を書きたいとの事。
対馬では、持続的な海洋資源の利用を目指し、保護区の制定を目指しています。
しかし、南北に80キロ強もあるこの島では、それぞれの浜に様々な歴史と漁法、そして「漁協」と言う組織があります。
同じ方向性を示し、対外にその意思を示していくには相当な努力が必要です。
先に愛知で行なわれた生物多様性条約会議では2020年までに海洋・沿岸の10パーセントを保護区にするという決議がなされました。
しかし、水産庁では、この日本の漁業はすでに様々な自己規制を施し、十分に保護をしていると言う考えた方に傾いているようです。各漁法や、漁協の自己規制の名目を「保護区」と呼べば数値が達成できるという考え方です。
しかし、十分に資源管理をしているのなら、どうして現在急速な資源...の枯渇をまねいてるのでしょうか。
保護区の制定の意味はそこにあるのでしょうか。
専門家の中には魚は減っていない!という方もおられます。
しかし、間違いなく魚は減っています。マグロだけではありません。マグロを保護しても餌となるイワシやサバがいなくては命は繋がりません。
海の森である海藻を守らなければ多くの魚は卵を産む古里を失くしてしまいます。
保護=規制となり、漁業者は批判的になりがちですが、今ある豊かな資源、「美味しい」そのような喜びを10年後、20年後、子供達の世代に繋ぎたいという視点で私達対馬の漁師(特に上対馬町漁協青壮年部)は保護区の制定を目指しています。
皆さまにうまく伝える事ができませんが「海洋保護区」と言う言葉を頭の片隅にでも記憶していただけると幸いです。
子供達が
この国に生まれて来て良かった。
この対馬で育つ事が出来て良かった。
そんなふうに言える対馬を創りたい。