海子丸 

日本有数の漁場と言われている対馬。
ブログを通して大自然の素晴しさを
お届けしたいと思います。

日記

2010年09月23日 08時31分55秒 | Weblog
「秋」がやってきました。昨日の夜中に。

シケでしたが夜中に電話が故障で「ピーピー」と何度も異常音を出したので、私はすっかり目が覚めてしまい、窓から満月を眺めていました。

予報では南よりの風から北風に変わり、その後1週間ほど北風との事だったので、「秋」がやってくるなぁ、とは思っていました。

網戸越しにはっきり、くっきりと見えていたお月様はやがておぼろ月になり、あっという間に雨が降り始めました。その後ドシャ降りに。そして雨がやみ又満月。

その過程の中で、生温かった南風は30分ほどぴたっと止まり、その後冷たい北風に変わりました。
午前0時過ぎに目が覚めてから、3時頃までの出来事です。

10日ほど前の台風の後、「夏」のやる気が弱ってきてはいたのですが、
秋に変わる3時間を目と耳と肌で感じました。これも田舎に住む特権でしょうか。

北風に変わった後の鈴虫や、?虫の鳴き声も一段と嬉しそうでした。

みんな待ち望んだ秋です。

「読書」の秋。本をいっぱい読もう。もちろん魚も釣らないと!

日記

2010年09月17日 19時46分16秒 | Weblog
「対馬市森林づくり条例」の第1回検討委員会が開かれた。

対馬の森林をどう保全、活用しながら後世に伝え残していくか、という取り組みだ。

そんな森の条例を市民の手で作ろうという試みだ。

対馬の森林率は89%、その中には、自然林も、杉や檜に代表される人工林も含まれるが、人工林では、間伐、枝打ちが不十分な「手入れ」のされていない森が広がる。

石油という資源に頼り続けた現代社会。今後、島にある自然エネルギーやバイオマス等の資源を有効に活用し島の経済を立て直していく事と同時に、もう一度「島」のあり方を考える事に繋がればと思う。

今回、私も若輩ながら検討委員会の委員に選任され、会議に参加した。

個人的には、そこに森があることや、花が咲いている事、鳥がいること、虫がいる事に、活用の意義を求めない。
太陽の光や、空気があり、私達が存在している事と同じく、そこに当然として、あるものだと思う。

しかし私が海を使って生活しているように、森を、山を生活、仕事の場としている人がいる。

私は対馬に移住して海辺に暮らし、漁師として、海を生活の場として生きている。
そこには常に「動」と「音」がある。

ないものねだりで、以前暮らした丹沢の山暮らし、森の静けさや、空気の柔らかさ、匂いが懐かしくなる。

都市での暮らしでは海も山も恋焦がれるものだ。(島の若者はネオンが恋しいが)

この感覚は一度その環境を離れないと自覚できないことだ。この島で暮らしているとそこにある海も、その恵も永遠で、無尽で、当然のものと思ってしまう。

森があり、川が流れ、海が育まれる。そして恵を頂く「里」が出来る。

多種多様な環境。近い未来、その事こそが「豊かさ」の指標となる日が必ず来ると思う。



 



 

日記

2010年09月13日 20時04分11秒 | Weblog
ご無沙汰です。夜釣りに出たり、昼間の操業をしたり、この時期は毎年の事ですが、ヒルヨル分からなくなっています。

夜釣りの方は、ヤズ(2㌔前後)の猛攻にあってしまい、退散です。
電気を焚いて集魚すると、水面から海底までヤズだらけです。道具が沈まない状態です。
このヤズ、とっても安いらしく、無駄死にさせてしまいそうなので夜釣りは止めです。

またまた、アジサバの引き縄ですが、アジもサバも朝方はどーんと釣れますが、すぐにどこかに消えてしまい、今日も昼には帰ってきました。
しかし、このアジサバ、旨いです。最高ですよ!

話は変わります。先ほどの、NHKのクローズアップ現代。
キャスターのクニナカさんはいつも道理のすばらしさでしたが、
本日のテーマは「暗黒物質」ダークマターでした。

説明は省きますが、宇宙の始まりも、広がりも、という事は、生命の誕生もこれがあるからこそという
「謎」
なのにいまだに発見できず、説明がつかない物質なのです。

あることは確かなのに、目の前の空気の中にあるはずなのに発見できないモノなのです。

世界中の科学者達が追い求めている物質です。

世の中、本当は、実際は、ほとんど謎です。

知っていることなんて、ほんのちょっとです。 






 

 
 

日記

2010年09月07日 09時46分55秒 | Weblog
台風9号が接近しています。ので沖は休みです。海子丸は浜久須(ハマグス)という近くの大きな湾に避難しています。

雨はひどくなってきましたが、今のところ風はたいした事はありません。

娘の幼稚園は休園。小学生の息子は今日はてっきり休みだと思っていたのに休みにならなくて、残念そうに登校して行きました。こんな日は先生の話なんて全く聞いていなかったのは私だけでしょうか?ノラネコ君なんて1年中(義務教育9年間)全く聞いてなかった。それでも社会人になって立派な家を建てるのだから・・・。

先日、対馬野生生物保護センターの方々や野生動物医学会の方々と食事をした後、センターの川口さんの引率のもと、私はセンターの山本さんが運転する車に同乗させていただき、ヤマネコ観察ツアーに同行させていただきました。

夜の上県町佐護地区の田んぼのあぜ道。濃い霧が立ち込める絶好のコンディション。

なんと2頭もの、初ツシマヤマネコ!を見ることが出来ました。

対馬に移住して早9年。ウミネコ毎日、家ネコほぼ毎日、ノラネコ帰りを待っている。しかし、ひょっとすると野生のヤマネコには会えないのではないのかと思っていました。

その日は交流会(飲み会)という事で、アジやサバの刺身を持って軽い気持ちで参加したものでカメラも何も持って行きませんでした。

初めて見る山猫。2頭目に目撃のヤマネコなど、ライトで照らされているにも関わらず、時にこちらを気にしながらも、なに喰わぬ顔で、ノラネコよりも少し神経質な微妙に早い動きで毛づくろいを何十分もしていました。

もう日が変わっていたので私は動物病院の先生に乗せていただき先に帰宅しましたが、思いがけない経験をする事が出来ました。

今日はこのまま「イケテル」と意気込み、帰って2時間ほど横になり出漁しましたが結果は
朝一番の引き縄で90匹程のアジ・サバを釣っただけ、そのまま台風の接近で早帰り、避難となりました。

皆さん、貴重な経験を有難うございました。