海子丸 

日本有数の漁場と言われている対馬。
ブログを通して大自然の素晴しさを
お届けしたいと思います。

日記

2012年05月28日 18時22分20秒 | Weblog
通年ですとこの時期、海子丸はアジ・サバの曳き縄漁を行なっています。
他にタチウオ漁や、タイやヒラマサを釣ったりしますが
今年はどの魚も少なくなっております。

餌となる魚が少ないからなのか、それとも狙う魚自体が少ないのか、
いずれにしても、海の中の資源は枯渇へと進んでいる事は間違いありません。

それでも国や関係機関が発表するデータには「資源は横ばい」だとか
集雑的漁法に大きな税金をつぎ込んだりする動きが止まりません。

この国の水産行政はいつ転換をみせるのでしょうか。習う漁業先進国はあるのに
「がんじがらめのしがらみ」で資源が絶えるのを待つだけなのでしょうか。



          街中のヒトツバタゴ

日記

2012年05月22日 20時54分21秒 | Weblog
長ヒジキの口開けがありました。

「長ヒジキ」というのは先にご紹介し、販売もしている寒ヒジキ(クロニヒジキ)
が成長したモノです。

私の浜では7日間の口開け期間ですが、シケがあったり、最後は刈り取る場所がなくなったりします。魚は釣れないし、ひじきの値段は上がっていることで、今年は私も含め、このヒジキ漁をした方が多く、浜もヒジキであふれました。

そんなに切っても来年大丈夫なの?と思いますが、ヒジキは刈り取ってもまた来年生えてくるようです。それでも毎年少なくなっているのは確かです。

なぜなのか?

原因は様々だと考えられますが、「磯焼け」と呼ばれる、海の森が枯れていく現象に目を向け、原因究明のために我々漁業者にで出来る事、変化を観測し、データを蓄積していかなければならないと思います。

テンマでいざ出陣!


こんな感じで刈り取ります。


幸生丸船長・慎ちゃんも参戦!
やけに派手だけど・・・何気にポーズとってるし。


浜に広げ、途中何度も返しながら
天日でカラカラに干し上げます。


寒ヒジキと違い、刈り取ったヒジキは茹でないでそのまま干し、業者に出荷します。

「晴漁雨耕」

2012年05月12日 17時53分20秒 | Weblog
題名、「晴耕雨読」にかけましたが、わかりづらく、ゴロも悪い。
「雨」ではなく「時化」だし。

昨日と今日はシケで、海子丸倉庫の畑仕事でした。

ミニトマト4・大トマト2・ミズナ多・ナスビ4・
ピーマン5・レタス多・サニーレタス多。
そして今年は「トウモコロシ」を20本ほど植えました。

石コロを取り、耕し、腐葉土を入れ、種や苗を蒔きます。
トウモコロシには黒いシートを。
アカモク(海藻)やワラもひいて、最後に山から切ってきた竹を支柱にします。

漁師ですが畑も好きです。笑われますが。

対馬の恵を味わいたい。美味しさでいっそう対馬が好きになる。

家族と共に、この島に生きる意味を噛み締めます。

子供達もトマト、トウモコロシ大好きです。








昨年の収穫です♪

クロウニ(ムラサキウニ)

2012年05月11日 07時08分42秒 | Weblog
先日の大潮時、3日間のムラサキウニの口開けがありました。

2日目と3日目の午後、干潮時に合わせて私も出陣!
三宇田浜へと小船で向かいました。

よく見ると小船が数隻見えます。その辺から陸の方が漁場です。(画像は昨年の夏の物です)


こんな感じで浅瀬にもウニがいます。

でもこのウニさん達、よく考えて、モノや場所を選んで採らないと、どこでもあの黄色い「実」が入っている訳ではありません。

先日からご紹介しているアカモクなども餌となりますが、夏から冬にかけては切れてなくなる為、餌となりません。ウニが一年中食べることができるワカメやカジメが生い茂る瀬や、少なくても干潮時に腰の高さ位までの水深のウニを採らないと、殻が大きいだけで、中身は黒く実が入っておりません。

アカモクの森。下にはワカメやカジメなども混群しています。


スーツと水中眼鏡で腰くらいまで浸かって採ったりもします。
3時間ほどでこんなに採りました!

殻をえぐるシーンがありませんが、この作業が大変です。
私はご近所の方に殻ごと渡して、半分ほどの中身を頂きます!

採りにいく若者?と、実をえぐる年輩の方がた。
持ちつ、持たれつ、助け合いの美味しさです。





早速頂いております。売り物にするほど量がありません。ごめんなさい
画像だけです・・・


ヒジキ販売中です!数に限りがあります。御注文おまちしております。

ミズイカ 「アオリイカ」 釣りしました!

2012年05月08日 19時55分49秒 | Weblog
今まで、アジの泳がせや、夜釣りの時に電気についた「ミズイカ」を釣った事はありました。
又、人の道具を借りてちょっと投げたことは何度もありました。

でも今日は人の道具(お客様が置いていかれた高そうな竿やリール)ですが本格的にエギングをしました。

目的は釣ったミズイカを、マハタやイシナギの「泳がせ釣り」の餌にする為です。

先生の「バー・ポセイドン」のマスターに指導を受けながら、私のボートでいざ出陣、
3時間ほどで11杯のミズイカをゲットしました。先生は4杯。(苦やしそうでした)

うち1㌔UPが6杯。

1杯は2,2㌔ありました。

めちゃくちゃ楽しくて、どうしてこれまでやらなかったのだろうと思った次第です。

明日は小さいサイズのミズイカで大物を狙います!ナギならいいけど。

カメラを忘れたので釣りの画像はありません。


餌になる300~700gくらいのイカと大きなイカ



〆た後で白くなったイカ。千葉の「居酒屋つしま」さんにお嫁に行きました。



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日記

2012年05月07日 08時04分27秒 | Weblog
連休が終わりました。

遊びに来て下さいました皆様ありがとうございました。

あいにくのシケ模様と、ヒラスもやってきていた群れが入れ替わるタイミングのようでした。

食の方だけはある程度、堪能していただけたのではないでしょうか。


今回の目玉は「イシダイ」でした。それもデカかった。
ジグに興味をしめすんですね。

今日は午前中、アカモクを採って発送を致します。
ヒジキの発送も。

昼からクロウニ(ムラサキウニ)の口開けですので
頑張って採ってきます。明日は腰痛確定です。


アカモク




サッと湯通しして、刻むだけ。
旨いです。

日記

2012年05月02日 07時17分01秒 | Weblog
高速バスの事故。多くの方々が犠牲となられました。
ご冥福をお祈りすると共に、ご家族の悲しみを思うとせつなくなります。

「居眠り運転」誰もが経験、もしくは「居眠りしそう」になった事があると思います。

昔、東名高速で、ヒッチハイクした大型バスの運転手の方が居眠りを始めました。何度も激しくハンドルを取られ始めました。「大丈夫ですか?」の問いに「大丈夫、大丈夫、しょっちゅう眠くなるから!」の返事。私はなるべく会話をしましたがほんのちょっとの沈黙の間に眠ってしまいそうになります。そしてついに大きくハンドルをとられ、路側帯へと・・・激しく振動しましましたが、サイドバンパーを破損しただけで、その時は危機1発で回避しました。
完全に死を覚悟した瞬間でした。
「おーッ、完全に寝てたよ!」の言葉、さすがに次のパーキングエリアで休憩しました。
私はそこで車を乗り替えました。その方の友人のトラックに乗ったのですが、皆、九州と東京を一人で往復しているような過労運転の状況でした。

荷主は少しでも運賃を安く済ませるために、運送屋さんに価格競争を仕掛けさせます。結果が人件費へと。

今回のバスの事故も同じです。
究極に苦しい家計、経済状況で、安さを求めるのは必然でしょう。


  100円ショップの為に、中国では違法に子供達が働いています。

  バーベキューの安い炭の為に東南アジアの森が消えていきます。

  エビフライの為に、マングローブが消えています。

  安い割り箸の為に中国では毎日大木が倒されています。

  原価を下回るような安い野菜や魚は一次産業を衰退させてきました。
  そして国を滅ぼします。

心にある「固定観念」「ものの値段」
もう一度考え直す必要があるのではないでしょうか

結局は巡って大きな災い、代償となって帰ってくるのではないでしょうか。

電気の問題も同じ、とてつもない代償が待っている事、
多くの犠牲者と山積する問題が、その事を証明しております。