家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

ブログ18 夏休み 平成22年初級

2011年08月18日 | Weblog
夏休み 
 前期の最後の日に奇跡的に出来上がったごみ袋掛け。当初は洗濯をするYシャツ入れにしようと思っていたが、いざ家に持ち帰り、美しく滑らかな木肌を見ているうちに、汗まみれのシャツを投げ入れるなんて、とんでもない。かくして、今もリビングに飾ってある。見れば見るほど、「どうやって作ったんだろう、私」と思ってしまう。併せて後期の授業の不安も日に日に増してくる。夏休みの宿題をやっていなくて、始業式を明日に控えた子どもの気分だ。
 学校開始まであと数日の夜、「ガイアの夜明け」を偶然見た。ゆとり世代の新人を職業人としてどのように教育するかという内容のようだ。秋山木工に丁稚修業で入った若者の姿を見ていたら、技能オリンピックの試験場面で聞いたことのある声と姿が画面に現れた。和田先生だ!試験官をしているぞ。若者たちが取り組んでいる実技試験の細工も見た事ある。そうだ、ダニエルの上級の人たちが受ける試験問題の教材だ。
画面では臍の部分などを大写しにして、その若者が神奈川県で3位になり、全国大会に出場と言っているが、肝心の臍の部分や、全てのつなぎ方が違うといったコメントは無し。以前の私だったら臍のアップを見ても、何を映し出しているか分らなかったなと思っていると、秋山木工社長の話。「感謝する心を持ち、人間的に成長すれば、どんなブキッチョでも上手になります」だって。う~む、先ずは人間形成か。
 さて、007期には18人の同級生がいる。入学式の日に「一番最後から必死に付いていきますので、たまには後ろを振り返ってください」と言った。周回遅れでみんなの姿が見えないこともあった。心細いことこのうえないが、同級生がそれとなく見守ってくれたり、安心させるような言葉を掛けてくれたり、もちろん教えてもくれる。同級生は既に人間形成ばっちり。
 また、魔法の手を持つ教師陣と温かい雰囲気づくりのエキスパート事務局の皆さんにも感謝。魔法の手とは、それ自身が創りだすという意味もあるが、その手に重ねて道具を操ると、あら不思議、さっきまで迷っていた手が匠の動きのまねごとを少しだけ勝手にするようになっている。本物の威力はすごい。
 本物に囲まれて授業を受けているのに、なかなか作業手順が覚えられない。先日、初めての料理の作り方を記憶できるか試してみた。テレビの料理番組を見てから数日後、思い出しながら作ってみた。正確ではないが同様のものができた。だから、記憶力が無いわけではない。でも、授業の手順記憶は苦手だ。覚えられっこないと、脳がシャットダウンしてしまっているような気もしないではないが、必死で18人の007を追いかけるしかない。それにしても不安だなあ、4日から。後半、また、これを書き続けるかは未定だが、同級生に敬意を表して「007は木に夢中」に改題。