聖書を学ばれたことのない人たちも「ハルマゲドン」の言葉をご存じでいらっしゃいます。しかし、一般の方々が「ハルマゲドン」の意味を正しく理解されているわけではないようです。その大きな理由は、マスメディアが、「ハルマゲドン」を「人類の最終戦争」と伝えて来たのが大きな要因と考えられます。
「ハルマゲドン」という言葉は、ヘブライ語で、聖書に1回だけ記されている言葉ですが、すべての人に関わる重要な言葉です。聖書の巻末の啓示の書(黙示録)に次の通り記されています。
「そして、それら(悪霊の霊感による表現)は王たち(地上の人間の王たち、つまり悪魔サタンの支配下の人間の支配者たち)を、ヘブライ語でハルマゲドンと呼ばれる場所に集めた」(啓示16:16)。
この聖句の2つ前の啓示の書に、この「ハルマゲドン」のことを「全能者なる神(エホバ)の大いなる日の戦争」と記されています(啓示16:14)。ですから、「ハルマゲドン」とは、「人類の最終戦争」ではなく、「全能者なる神(エホバ)の大いなる日の戦争」のことなのです。連日お伝えしました通り、「ハルマゲドン」において、神の王国の良いたよりの真理にこたえ応じて来なかった、邪悪な者たち・事物の体制が処断され、エホバのご意志を守り行なって来た神エホバの民が、保護、救出され、義の宿る新しい社会・回復される地上の楽園に招き入れられる日のことです(マタイ7:21.ペテロ第二3:10~13)。ですから、真のクリスチャンたちにとって、「ハルマゲドン」は、とても楽しみに待ってい日なのです。
啓示16章16節には、「ハルマゲドンと呼ばれる場所」と記されています。ご承知の通り、「ハルマゲドンと呼ばれる場所」は、どこにも見出すことができません。ハルマゲドンという名称には、「メギドの山」という意味もあります。しかし、それは、文字通りの場所というよりは、エホバ神に敵対している諸国民・邪悪な者たちが集められ、最終的に神エホバに依って処断される際の世界情勢を表わしています(エレミヤ25:31,33.ダニエル2:44)。それは、「神(エホバ)の怒りの大きなぶどうしぼり場」や「決定の低地平原」、もしくは「エホシャファトの低地平原」と、同様な意味で、神エホバのご意志を学び守り行なわない邪悪な諸国民はそこに集められ、神エホバにより処断・処刑されることを意味しています(啓示14:19.ヨエル3:12,14)。つまり、神エホバのご意志を守り行なわない邪悪な人たちは命の永遠の切断に入るのです。(詩編37:9~11.マタイ25:46)。ハルマゲドンで処断された人々の復活はありません。人間の考えや憶測に惑わされてはなりません。神エホバは侮られるような方ではないのです(ガラテア6:7)。
ですから、イエスは有名な山上の垂訓の結論に、み言葉を聞いて学び守り行なう「思慮深い人」として歩むように諭されました(マタイ7:24~28)。あなたも「思慮深い人」たちのお一人であれば幸いです。
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