ダニエル書：ダニエルはライオンの住む坑の中に投げ込まれた理由をご存知ですか？

　ダニエル書は有名な預言の書ですが、預言以外に神エホバに預言者としてダニエルがなぜ用いられたのか、を知り、ダニエルの信仰に見倣うことができます。ダニエルはエルサレムからバビロンに捕らわれて行きましたが、バビロンの地で唯一まことの神エホバへの堅く立つ信仰が度々試みられました。ダニエルはそうした信仰の試みに直面しても、エルサレムで日常生活の中で定期的・習慣に唯一まことの神エホバに親しく近づき、祈っていたことが、ダニエルが試練に直面しても、神エホバが「義の右手」で助けられたことが分かります（イザヤ４１：１０）。

　バビロンのダリウス王の治世中、ダニエルは３人の高臣の一人に選ばれていました（ダニエル６：２）。ダニエルは高臣や大守の中でも、神エホバからの普通を超えた霊が働いていたため、抜きん出た存在になりました（ダニエル６：３）。すると高臣や大守たちはねたみからダニエルを「非とする口実」を探しました。しかし、ダニエルには「信頼でき、怠慢や腐敗した事柄は何も見いだせなかった」のです（ダニエル６：４）。そのため、高臣や大守たちは、策略を考えダリウス王に進言しました。ダニエルを陥れる策略は、ダリウス王に、三十日の間、ダリウス王以外に請願する者は「ライオンの坑」に投げ込んで殺す、という内容で、その内容をダリウス王の禁止令として書面で出すことでした。ダリウス王は、高臣や大守の進言によって、策略とは知らず、書面に署名しました（ダニエル６：６～９）。

　この事態にダニエルは、どうしたでしょうか。次のように記されています。「しかしダニエルは、その書面に（ダリウス王の）署名が行われたことを知ると、すぐに自分の家の中に入った。その階上の間の窓は彼のためにエルサレムに向けて開かれており、日に三度、彼はひざまずいて祈り、自分の神（エホバ）の前に賛美をささげるのであった。それまでいつもそのように行っていたのである」（ダニエル６：１０）。

　上の聖句に記されている通り、ダリウス王以外に請願をする者は、ライオンの坑に投げ込むという書面にダリウス王が署名をしたことを知ったダニエルは、直ぐに自分の家の階上の間に上がり、神エホバに賛美の祈りを日に三度捧げました。聖句には、ダニエルは「それまでいつものように行っていた」と記されていますので、神エホバと親しい関係を築き、日に三度の請願をすることが習慣になっていたのです。私たちもダニエルの祈りの定期性に見倣うことができます。さて、ダリウス王の禁止令を破ったダニエルはどうなったでしょうか。

　ダニエルは捕えられ「ライオンの坑」に投げ込まれました。しかし、エホバのみ使いがライオンの口をふさぎ、ダニエルを保護しました。そのため、ダニエルがライオンの坑から引き揚げられた時、「その身には何の傷も見られなかった」のです（ダニエル６：１６、２２，２３）。神エホバは、み使いを使って、忠実なダニエルを救出されたのは、ダニエルが「自分の神（エホバ）を信頼したため」でした（ダニエル６：２３）。私たちもダニエルに見倣い、神エホバへの信仰に堅く立つようにしたいものです。

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　　　　　　　　　秋晴れや　国体準備　進みおり　今日の一句

                                                          道辺に咲いている「コスモス」