早稲田建築AO入試 空間造形力エキスパートコーチ 高橋順一の日記:合格最短の秘密


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/早稲田建築AO他10年指導コーチング

木のいのちと建築

2020-05-05 10:01:19 | 建築系大学AO入試
1. 北欧のインテリアは木の使い方とデザインがとても美しいのは良く知られていて、特に曲げ木のイスや木地を生かしたナチュラルな仕上げは、厳しい長い冬を室内で過ごす生活様式と、無駄のない木を生かし無駄のないミニマムなインテリアやプロダクトデザインは日本人の好みととても良く合う完結で力強く、 シンプルで控えめな

品格が表れているように感じます。 幼児向きの優れた絵本やさまざまな暖かみのあるセンスを感じる台所用品、食器、照明器具など現代のIKEAなどのデザインが日本に受け入れられているのもそういう生活様式の価値観や美意識が根底にあると感じる。

建築でみると北欧のログと日本の「法隆寺」などを見ると、やはり技術的には日本の優れた知恵が分かります。 1300年ものはるかか昔、飛鳥時代の檜を生かし、当時の飛鳥の大工は1300年生きてきた檜を伐採し、更に新しく法隆寺を作る事で第2の生を生きるという。そしてまた、驚くべきことに「法隆寺」を建てる時にある法則があり、

それは東の面に使う木は東の斜面で育つ木を使い西は西面の木、南は南面、北は北 面で育った木を、内部の奥深いところの木は、谷底の太陽が余り届かない所で育っ木を使いそれが現代の組織など  の人事の法則である「適材適所」という言葉のもと

であり、それは「木組みは人組み、人組は、人の心組」と同じでそれぞれの性質を生かし、全体を構築すると言う優れた先人の「知恵」と言える。余 り釘を使わずに木と木を組合わす、 さまざまな、ほぞきりという木組みの組み物技法は、1300年もの昔に、

時の宮大工が100年に何ミリ縮むかという事まで踏まえた世界に誇る最高の高度な木工技術と終えるのではないかと言えます。 そして、法隆寺は樹齢2000年以上、直径2.5メートルの檜を真ん中から4つに割り、それを使用していると言う。この5重の

塔を支えて鋳るのが、心柱であり、3本の檜をつないで高さ32メートル重さが120万平方キロもの重さを、4本の4天柱と12本の側柱だけで支えてきたと言う。

2. そういう日本の建築と現代の建築はとても異なり、フランスの建築家のジャンヌーブルの設計したコンサートホールは音楽に合わせ室内が、さまざまな色彩の光りに変化して、有機的な屋内空間を彩ります。

この建築家はパリにある、ケ・ブランリ―美術館の設計者で今世界中の商業建築で流行している、壁に「植物の壁」の植物学者のパトリック・ブラン」とコラボしています。 参考文献「法隆寺を支えた木 西岡常一」より 



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