早稲田建築AO入試 空間造形力エキスパートコーチ 高橋順一の日記:合格最短の秘密


国内外美大デザイン受験指導32年約1000名累計合格率89.9%
/早稲田建築AO他10年指導コーチング

建築芸術家はスペシャリストかゼネラリストか?

2019-10-15 12:30:25 | 大学AO受験
スペシャリストでありアーテストでなければいけないので、クリエイターであり両面を備えていなければいけません。

だから建築を作る時の工務店などの、足場職人、基礎工事、外枠、コンクリート、外装工事、関連、電気職人、建具、屋根関係やその他多くの職人さんがいますが、そういう方達のような職人ではありません。

また、毎日決められた同じ仕事をするのではありません。毎回、新しい独自な表現が求められるから空間の芸術家である訳です。

だから完成予想図というブループリントもアイデアも自分の責任でデッサンしなければならないのです。だから早稲田建築科や芸美大やいくつかの建築関連の環境デザイン系大学では、実技試験に想定デッサンや立体構成などの造形表現能力の実技入試が求められています。

 音楽でいうと作曲家で指揮者でもある特別な総責任者の存在だからです。細部までもあらゆる素材を熟知して設計デザインをしなければならないので、創造的想像力が強く求められます。構造や都市計画上の法律などの制限も知らなければいけないし、独自な自分だけの哲学や美術やデザインという空間造形表現における独自な造形言語も必要です。

また、極めて強い精神力と体力と集中力と不眠不休の忍耐力も求められますので、健康管理もとても大事です。 ゼネラリストになりたい人には向かない分野です。

詳しくは私が以前から推薦している建築芸術家の意識構造を知りたい人は、アメリカのアイン・ランドが描いたフランク・ロイド・ライトを主人公に見立てた、水源という大著をおすすめします。近い将来一級建築士免許を取得して、同じような建築を設計するのが向いている人には薦めません。 

また、レッテルを貼るのは他人ですがアーテストは自ら「芸術家」という意識を持ちますので自らレッテルを貼ります。自分に与えられた一度の人生を自分が選んだ狭い分野の仕事で、知識を知恵にしながら失敗にもひるまず、勇気を持って自己のブランドを確立し挑む覚悟を持つ人であると私は感じます。

 【行いは我にあり、評価は他にあり、我関せず。】という世界の中で新しい日本の姿が見えていた、勝海舟の言葉や、


【人生はどちらかです。勇気を持って望むか棒にふるか。】というヘレン・ケラーの歴史的な言葉が残されています。



と同様の意識ではないでしょうか?そういう進取の姿勢を持つ未知の才能をもつ若い建築芸術家の卵を早稲田を始め、国公立や私大建築のAO入試では求めているのではないでしょうか?