早稲田建築AO入試 空間造形力エキスパートコーチ 高橋順一の日記:合格最短の秘密


国内外美大デザイン受験指導32年約1000名累計合格率89.9%
/早稲田建築AO他10年指導コーチング

デッサンの意味、屋外写生の進め

2017-08-07 10:25:10 | 早稲田建築AO受験マスタ−コーチの秘密





早稲田建築AOや横浜国大建築科AO入試をはじめとする、工学部系の大学建築科を受験する

受験生を見ていると、本当に小さい時から塾や予備校などに通い、自分の時間のほとんどが

学科の勉強に費やされてきたのだと感じる。みなとても優秀で素直な賢い若者達である。

実技である空間造形などの勉強、あるいはデッサンを演習する時間などがとれる

余裕がないようであり、それがとてもかわいそうに感じる。

 

 

 

コルビジェやフランク・ロイド・ライトやミースファンデルローエもまた、デッサンの有用性を

説いている。特に大自然から多くのインスピレーションを得ることができることを、若い建築家にアドバイスしている。フランス人のコルビジェは昼までは絵描きで絵を描いていて、午後から自分の設計事務所に行くという2足のわらじを死ぬまで続けていた事はよく知られている事実である。

アメリカ人ライトは音楽も好きで自分の大型の設計スタジオのタリアセンでは、大音響の音楽をBGMとしてそ中で設計して、スタッフにオーケストラを組ませるくらい熱心であった。

ドイツ人ミース・ファンデルローエはやはり、ライト同様にギリシャ彫刻などのインスピレーションを自身のコートハウスの設計イメージに組み込んでいる。早稲田建築の6年間のプログラムはミースが

イリノイ工科大学の建築科プログラムはやはり学部4年に大学院2年の独自プログラムを作った。

それを見ると、やはりバウハウスの学長を務めた事があるので、とても実用的な部分と芸術部分が融合したプログラムである事が伺える。

書籍や講義、あるいは映像情報は思考を鍛えて行くにはとても有益なのであるが、

芸術に関しては、第6感やインスピレーションがとても大事であり、アーテイストの根幹でもある

このコアコンセプトは、理屈ではないので体感し経験する中で発見して行くしかないのである。

これらの経験があるかないかは、その後の大学入学後の建築専門教育からでは遅いのである。

できるだけ10代後半のころに必要なものであると私は感じる。

私は小さい時から絵は好きだったが勉強は好きではなかった。特に理系は苦手であり普通の成績だった。だから夢想や想像視絵を描いたり本を読むのが特に好きだった。論理的に考えるのではなく感覚や直感的に物事を捕らえる「視覚人間」だった。それで、前にアートスクールを32年教えていた時には、大学の飲み会合宿ではなく、夏季講習会も開催したが、特に暑い盆のころには特別に集中合宿として、屋外写生や入試の演習のプログラムを考えて遠い副島の猪苗代のそばや山梨、新潟の野尻湖などで開催した。

 

さわやかな高原の空気と、透明な空気、地下水のおいしい塩素がない水や現地の野菜

ほか、森や高地に夏に行くと屋外写生を早朝から描いたり、学科やデッサン、また色彩

などを学び演習するときにもまた、特にまったく足下も見えない暗闇での満点の星空や蛍、

連続する流れ星などを直に見て体験する時は世界観が変わる時です。

 

まばゆいばかりの光の中の高地のヤマユリや美しいちいさな花々など見ると,受験生の

顔色も発想も変化するのが分かる。こういう経験をすると印象派の画家がなぜ屋外で

油彩を描いたのかが、理屈や知識ではなく身体で理解できることです。特に色彩について

真の理解ができるときです。アトリエ内でのデッサンや静物などの勉強だけでは発見できない

機会と考えて実施しました。

 

「アハ・aha体験」

(人が何かに気づく時やひらめいた時に活性化する。左脳による理屈や論理だけでなく

右脳・想像力の両方が繋がる時の体験)

 

本来は小学校低学年からこういう経験を家庭やあるいは学校などでさまざまな問題も

あると思うが、すべての子供が経験するべきことだと感じる、特に都会で育つ子供には

非常に重要なことであると感じる。すべて人工的に創られた大型のプレジャーランドだけ

ではできない発見が大自然には無数にあるのだから…