柔道つながり ~からみつく大外刈~

柔道を通じてたくさんの人と出会い、成長できました。
柔道に興味のある人も、無い人も、コミュニケーションしましょう!

Thank you for everything.

2022年04月09日 | 携帯から
遅くなりましたが、3月いっぱいで貴志川高校へ異動し、14年間お世話になった那賀高校を去ることとなりました。

思い返せば、26歳の時に初任で着任し、藤村先生のもとでたくさんの経験をさせていただきました。
本当に失敗ばかりで、周りの人に迷惑をかけて、本当に未熟だったなと反省しています。
それでもお陰様で何とかここまでやって来ることができました。

何より善き生徒たちとこんなに長い間、共に過ごすことができて幸せでした。
だからこそ善き教師でありたいと思えるようになったんだと思います。



この少子高齢化が止まらない日本においては、部活制度や柔道の在り方も大きく変わっていくだろうと感じています。
14年前と比べると、社会は驚くほど変わり、入れ替わりが進んでおり、新たな価値観が広がっていることをひしひしと感じています。

自分が強く思うことは、人と人が真剣に組み合い、全力でぶつかり合う柔道から学ぶことは、非常に価値があるということです。
うまく言語化できませんが、「人間とは?」という問いに応えられる何かがそこにあると感じています。

だからこそどんな事があっても、柔道を続けてきたし、柔道と関わってきたのだと思います。
息子も週に1度ですが、柔道教室に通っており、その中で「人の心」を学んで欲しいなと思います。

自分が親になってからは、生徒を自分の息子や娘であればどう育って欲しいか、とイメージして接するようになりました。

言葉掛けやそのタイミング、柔道だけではなくそれ以外の才能や適性を考えたり、本を読む機会・人前で発表する機会・良い意味で馬鹿になれる場をつくる…などなど、これまでの試行錯誤、失敗、挫折から学んだことを、自分なりに考え、練り直してきました。

特に、一度部員がゼロになり、廃部の危機だった2019年4月に入部した三人と駆け抜けた2年半の経験は、自分の固定概念を打ち破ってくれました。
少人数でも、人が協力し、本気になれば、ここまでパフォーマンスを発揮できるんだと、深い学びを得ることができたように感じています。
そして、その二年後に来てくれた部員3人も凄く魅力的なメンバーで、まだまだ彼らと柔道部物語を一緒に続けたかったのが本音です。

しかし、「はじまればいつか終わーる」とある生徒に頂いた言葉の通り、いつかこの時は来ると薄々感じていました。(14年勤務は長いです)

この1年間でとても頼もしくなってきたあの3人なら、協力して最後までやり切ってくれると信じています。これからが本当に楽しみです。




最近思うのですが、自分にできる、自分が本当にやりたいことをやり抜けていけたら、幸せなのかなと思います。
それは、人によってそれぞれ異なりますが、自分の心が本気になれるものを見つけること。

僕の場合は、それが柔道だったと感じています。自分自身、弱かったし、目標の場所まで行けなかった。楽しいだけじゃなくて、恥ずかしい思いもしたし、逃げたかったこともあった。それでも関わり続けて、考え続けてきたもの。
やっぱり柔道になるなぁ。笑

その次に「歴史」で、その次に「英語」(本気で学習して6年目ですが、まだまだ目標には程遠いです)。
いずれも自分の中の支えになり、ある意味「武器」になっている部分があると感じています。

何が言いたいのかと言うと、物事を1年や2年のスパンで測ってはいけないということです。
僕なんかは、ついつい高校3年間でその生徒をどこまで持って行けるかにフォーカスしがちでしたが、人の価値はそんなものでは測れない。その先からが真の勝負であり、本当の意味での勉強だと気付かされました。


14年間、本当にありがとうございました。

大学卒業を機に始めたこのブログ『柔道つながり』は、これからも不定期ですが続けていきたいと考えています。

僕は柔道を通じて、「人と人の繋がり」を学んだと感じています。おそらく日本中・世界中に同じ想いの方がいてるはずです。
柔道をしていた人がいれば、その数だけ柔道部物語がある。理想論ですが、国も年齢も関係なく、お互いの柔道部物語を尊重できたなら、分かり合える部分ができたなら、とても素晴らしい世界になると思います。



最高に楽しい14年間でした。

心より感謝申し上げます。

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