数に物を言わせてゴリ押しするのは、見ていて気持ちよいものではない。でも、数が揃うからこそ機能するってこともあるわけだ.
軍隊における武器のあり方に、シルバーブレットというのがあるけれど、F-22にせよイージス艦にせよ、相応の数をそろえなければ機能しない。なでしこジャパンにおける宮間のキラーパスは、まさに伝家の宝刀といった切れ味だが、これとて一人で成り立つものではない事は、昨日のしょぼい後半を見れば明らかだ。中盤でタメを作るパス回しと、前線の的確な飛び出しがなければ機能しない。結局のところ、総合力こそが肝なのだという至極まっとうな結論が出てくるわけだ。
いつまで経っても決まらないF-Xだが、中途半間にしか揃わないなら、何選んでも戦力にならない気がするのよね。趣味的には台風がグッドな選択だと思いたいけれど、ベストじゃないわなあ。
ま、政治もおんなじだなあ。周り全員やめろと言っても辞めなくて済む総理とか、ケチョンけちょんのぼろ糞に言われて辞めた元首相が、偉そうにまだ権力を持っている政党って何なのだろう。数の強さってのは、こうも露骨なのよね。
相変わらず文句だけ言って過去の反省がない野党はもっとひどいが、そんな議員を選んでしまっているのも我々だ。押し付けるようで申し訳ないが、野田さんには地道に前進してほしい。
さて、先日ひょんなことから
「AKBに誰がいるか知ってる?」
という話になりちょっと面白かったので書いておこう。
まことに恐縮だが、嵐のメンバーさえよく分かっていない私があんな100人もいる(違ったっけ)グループを知るわけもなく、当然のように個人名はほとんど知らないのである。もっとも、いの一番に篠田麻里子(漢字が間違っていないか、今チェックしたのは知らなかったことにしてもらいたい)を挙げて周囲には不審がられたのであるが、彼女はテレビの競馬番組にも出ているし、NHKでも見かけるので別に不思議ではない。とあるディ-プインパクトの仔の名付け親にもなっている。
もっとも顔と名前が一致したのは去年のことで、とても褒められた話ではない。何気に競馬と関係の深い憂木まおみと雰囲気が似ているので、二人の区別もおぼつかなかったりする。
まだAKBが駆け出しの頃、秋葉原で何かのプロモーションをやっているのに出くわしたことがある。何年のことやら、という程度だが、紅白に出る前なのは確かだ。4,5名のうち、抜けて背が高い子がいたのを覚えているのだが、彼女だったか定かでない。普通に美人さんだなと思ったから覚えているだけでね…
という惨状でして、次もう名前出てきません。あ、前田敦子は分かる。あとじゃんけんに勝った子は、幼なじみと同姓同名だから覚えている…といいながら名前飛ぶ。内田はメジャーな苗字だからねえ。
いかんな、年食ったなと思うのだが、まあ仕方がないだろう。
こういうものは趣味人は得意なので、たぶん30人くらいなら把握する自信は私にもある。ボーイングのカスタマーコードとか、ブルーインパルスの演技科目とか、エンジン音で機材識別とか、対象が異なるだけでやってることは大して変わらない(と思う)。
本気になれば覚えられそうだが、曲ごとにメンバーが変わるし、同じ曲でも時々でメンバー違ってたりするし、曲のうちに立ち位置がめまぐるしく変わるので、おっちゃんは目が回るのである。曲は聞けば分かると思うのだ。でも顔と名前が一致しない。
それを覚える必要があるのだろうか、ってところも非常に引っかかる。
話が明後日の方向へ行ったきりだが、私の中では当分「AKBというグループ」以上の細分化は難しそうである。まあ、それはそれでいいんじゃないか、数は力なんだから。