「終わりの初海苔だの..」となにげに独り言..意味は??
欠航率が低かった今冬、大時化日は少なかったが、沖磯に出られるような凪日は無かった
そんな冬海も一段落、今日は昨日からの青空凪日和、
水平線は海と空がくっきり分れ、PM2.5の心配はなし.....
朝7時「岩海苔摘みをする、操業時間は...」との地区内放送が流れた
天気予報を見ながら前の日からの準備は万端整って、やっと出られた沖磯へ
地区の外れの港では、家族親戚を乗せた小船が並び、一斉出漁のタイミングを計る、
源じぃやの船には93才にして矍鑠としたイサババが早々と乗りこんでいた
誰言うとも無く一斉スタート、青い海を切り裂いて思いの岩まで小船のレース
今日は地区のほとんどの人達が岩の上、来島や大島や牛島等など....エンガイクリにはカモメ
朝の9時頃から3時頃まで、オニギリおやつを持っての岩海苔摘みだ
大波の影響が少ない岸に向いた岩肌には一面にしんなり黒々とした岩海苔が張り付き
我先にと働き者の手がせわしくビリビリと小気味良く剥いでゆく
海苔を摘みながら一人のばばが「終わり初海苔だの..」となにげに独り言..意味は??
「沖磯は初海苔摘みだが、旬海苔時期は過ぎた今日摘んでしまえばもう次は無い、今日で終いだ」..
内浦から嫁いだ母が言うには釜谷地区特有の言い回しだそうだ.おもしろい言い回しだ
若気なイサばばの海苔摘みスタイル、とても93歳には見えない
摘んできた海苔で今回は佃煮を作ってみよう