一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

360   100ワット分ほどレモン下さいな   敏子

2011年09月08日 | 

 

W(ワット)は、アンコールワットではなく、ジェームス・ワットのワットである。ジェームス・ワットは、蒸気機関車を発明したイギリス人である。あれから、産業革命とやらが起こり、世界はおかしくなった。科学文明ほど、地球の生き物に害を与え続けている物は他にない。

 

さて、W(ワット)は、仕事率の単位で、 100W=86kcalh(カロリー)

 

つまりこの句の作者は、86kcalhのレモンを下さい、と言っているのだ。

そこで、レモンのカロリーを計算してみると、大粒の162gのレモンの全可食部は、157gで、85kcal。つまり「大粒のレモンを一個下さいな」と言っているのだ。

 

こんな面倒くさい俳句を私は知らない。この句の隣には、

 

ラフランス裸婦ラフランス戴き頃 

 

作者、富田敏子女史の脳味噌の構造は、尋常ではない。興味のある方は、直接お読みください。

 

「天上飛花」角川マガジンズ発行。できたてのほやほやの句集で、序は金子兜太、あとがきは黒田杏子の両氏。推して知るべし。

 

 


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