滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

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【0704/64:講演会】戦争の悲惨さを語り継ぐ元兵士、従軍看護婦が「出前噺」

2007-04-30 02:43:15 | Weblog

5月3日の憲法記念日を前に、 日本軍の元兵士や元従軍看護婦による講演会「戦争ってなんだろう?~元兵士の戦争出前噺(はなし)」(滋賀弁護士会主催)が4月28日、大津市におの浜の「ピアザ淡海(おうみ)」で開かれ、約150人が悲惨な戦争体験に耳を傾けました。

この講演会は同弁護士会が毎年、憲法記念日(5月3日)の前後に開く「憲法記念の集い」の一環です。元兵士の本多立太郎(りゅうたろう)さん(93)=和歌山県みなべ町=と元従軍看護婦の奥村モト子さん(82)=同市あかね町=を講師に招きました。

本多さんは新聞記者時代の1939(昭和14)年に召集され、第二次世界大戦に従軍し、シベリア抑留を経て、47(昭和22)年に帰国しました。21年前から語り部となり、講演は1163回目を迎えました。本多さんは、上官の命令に逆らえず、足手まといの中国人捕虜を銃剣で刺した体験を明かし、「自分の目を見て、ニヤッと笑った捕虜の表情が今も焼き付いて離れない」と振り返りました。さらに「反戦や忠君愛国などのスローガンを話すつもりはない。私にできるのは、図らずも体験してしまった事実を伝えること」などと語りました。

一方、マニラに従軍した奥村さんは「取り残された患者の中には『もう動けないなら、自分たちのために犠牲にならんでいい。逃げてくれ』という声と、『置き去りにしないでくれ』という声があり、葛藤(かっとう)した」と吐露しました。「これほど科学が進歩した時代でも戦争という『殺し合い』は終わることがない。若い人には自分の子どもたちに命の大切さをぜひ教育してほしいと思います」などと訴えました。

(4月29日付け毎日、朝日、京都などが報道)

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070429ddlk25040199000c.html など

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