滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

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【1004/120:県警動向】DNA鑑定の時間短縮 県警、分析装置など科捜研に増設

2010-04-15 23:29:14 | Weblog
【写真:新設されたクリーンルーム。新しい機器が並ぶ=大津市唐崎の県警科学捜査研究所で】

 県警は犯罪現場に残された資料のDNA型を鑑定する自動分析装置2セットを科学捜査研究所(大津市)に導入し、資料の状態を保ったまま鑑定するクリーンルームも1室増やした。さらに研究員を1人増員する予定で、事件解決の決め手となるDNA型鑑定に力を入れる。

 科捜研では、従来のABO式血液型判定を2003年ごろからやめ、すべての資料のDNA型を鑑定。法医研究員5人で月に200~300の資料を扱う。吸ったたばこ、切り傷による血がついた軍手などDNAが抽出できる資料は依頼がある。

 分析装置は警察庁が各県警に現物支給。クリーンルームは県警が2300万円かけて新設した。

 これまでの分析装置1セットでは、終日装置を稼働させても、資料の状態によっては鑑定に1週間ほどかかり、持ち込まれた資料をすぐに鑑定できない状態が続いていた。3セットになった装置を、増設で3室になったクリーンルーム(計約150平方メートル)に配置し、鑑定のスピードアップを図る。

 犯罪捜査に生かされるDNA型は、警察庁がデータベース化を開始。各県警から、容疑者のDNA型を集め登録しており、今年2月末で、全国で約8万人分の登録がある。

 県警幹部は「自白に偏重した捜査が難しくなる中、DNA型が一致すれば犯人を特定できる動かぬ証拠となる。研究員の負担は増えるが、装置の導入でさらに鑑定を進めていける」と期待する。

 科捜研は増加する捜査資料に対応し、DNA型鑑定をする法医研究員1人を募集している。採用は8月1日を予定。問い合わせは県警警務課採用係=電フリーダイヤル(0120)204314=へ。

(4月15日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100415/CK2010041502000011.html


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