私のイメージめも

対人コミュニケーションアドバイザーの聖子です。日頃、感じた事をめもしています。よろしくお願いします(^_-)-☆

土禁シール

2016年05月04日 | 日記
(今までにどれ程の土足厳禁シールを貼って来たと思う?)

(そりゃー、数えきれないわ)

(あっちに一つ、こっちに一つ・・・)
(あの人にペタ、あそこのヤツピタ!)

(顔に貼り付けた事もあったね)


なるべく貼らないでおきたいと思っても、そうも行かない時がありました。
パーソナルスペースは、形を留めないので変化する分、いびつな形になる事もあります。

大きな円や三角もあれば、星形になる事もあって、星形の尖がった場所に立てる人は、まずいません。
時々、私は、敢えて尖がりの多い星形を作る事があります。

(そこの尖がりに誰が立つのだろう?)


得体の知れないチャレンジャーが手をかけながら、よじ登る様にして尖がりに立とうとする時、私は、静かに揺らします。

(どうして、そこに立ちたいの?)
(どうか、穏やかな時間を奪わないで下さい)


チャレンジャーは、言います。

(何でも知ってる)
(解っている)
(だから、私は、ここに立つ事が出来る)


なんとズーズーしい事を言うのでしょうか!

(今まで遠慮がちに揺らしていたけど、ごめんあそばせ~)

そう言った瞬間、静かな揺れが大きくなった時、チャレンジャーのおでこには、煌びやかな土禁シールが貼られました。
すると、チャレンジャーは、何を勘違いしたのか、

(私は、落ちません)
(貴方の事は、全部知ってますから)


(私は、落とそうとしているのではありません)
(その場所から離れて頂きたいだけです)
(あなは、その尖がりには、立つことはできませんよ)
(土禁シールを貼りましたから)


チャレンジャーは、しぶとくしがみついていましたが少しすると消えて行きました。

昔に比べて大分、尖がりが少なくなったとは言え、どうしても譲れない部分については、未だに尖がりが大きく飛び出す事があります。

(この大きい尖がりを何とかしなければ。。。)

私は、尋ねました。

(私は、我儘で自分勝手な所があるでしょ?)
(気分の浮き沈みが激しくて困るでしょ?)
(そんな自分に嫌気が指す事、あるんだけど今まで良く、付き合ってくれたよね~)


尋ねた事に対する返事を受け取ります。

(一度もそんな事を思った事はないよ)
(特に気になった事もない)


このやり取りをどう解釈するかは、自由ですが私は、こう感じます。

(返事の主も自分の事をそんな風に思う時があるのかもしれない)
(私が本当に言いたい事を返事の主は、解っているのかもしれない)


(誰が何を言ったか知らないけど、私は、貴方の事をそんな風に思った事は、ただの一度もありません)


返事の主は、相当懐の大きい存在の様です。
もしかしたら私の一番身近くに居ながらいつも一番、遠くで私を見ているのかもしれません。

(貴方が土禁シールを張るのは、知っている)
(でも、それは、当然だよね)
(誰も入って欲しくないエリアがあるからね)


(ワアォ!)
(仰る通りです!)


(それが貴方の距離の保ち方ですから)


踏み込んで欲しくない場所は、誰にでもあります。
人との関わりに境界線となるしるしをハッキリとつけるのは、大切な事です。

親・兄弟姉妹・子・友人・恋人・・・・。

どんな関係にも境界線をしっかりと示す事でお互いを尊重し、気持ちよく居られるのだと思います。

土禁シールを貼った後、暫くは、そのままです。
でも、時期がくれば自然とシールは、剥がれます。
剥がれた時に今までとは違った新しい関係がそこに用意されるのでしょう。



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