毎年、夏、この時期になると思いだす事があります。
中学2年生の時、部活のイベントで五日市渓谷のある川に皆で行き、川遊びとバーベキューをしました。
その日は、朝からとても天気が良くて夏休み中の部活の打ち上げには、ピッタリのシチュエーション。
監督・コーチ、そして、親や兄弟達と楽しく過ごした時間です。
部員である私たちは、川遊びに夢中になり親達が作ってくれたカレーや焼きぞはが出来上がるのを楽しみにしていました。
五日市渓谷のどこの川か忘れましたがその場所は、バンガローもあって当時は、とても賑わっていました。
川の水が冷たくて私は、足の親指がつってしまい小石の上に尻もちをついて周りの笑をとった事を思いだします。笑
そして、私は、
(なんとなく川に入りたくないなー)
と思っていたので河原の辺りをウロウロしたり、ダムの様になっている場所で小さい子供が水遊びをするような事で時間をつぶしていました。
「ねーねー、こっちで楽しい事が出来るよ」
「ここから飛び降りたらスリル満点だよ」
※スリル満点なんて今は、いいませんかね~笑
気の進まない私は、渋々部員の誘いに応じながらある大きな岩の上に・・・・
(えーーーー、ここから飛び降りるの!)
(無理でしょ!)
(足でも打ったらどうするのよ)
そんな事を悶々と考えていた時、部員達が口々に
「怖いの?」
「部長でしょ~」
「キャプテンでしょ~」
と、関係ない言い事を言って私を挑発。
(今、役柄なんか関係ないじゃん!)
と、思いながらも場の雰囲気は、
(飛び降りるしかない)
と思いました。
高さがどれくらいあったか覚えていませんが2メール位は、あったかな~。。
(川底の深さやどうなっているのかもわからないのに何で皆、飛び込めるんだろうー)
結局、
「早く早く」と急き立てられてついに”ドッボーーーン”
そして、ここからが忘れられない体験となります。
飛び込んだ私は、多分、すぐに溺れていました。
深さが2~3メール位は、あったと思います。
岩から飛び降りた私は、結構深い所まで落ちた様でした。
川底は、グルグルと渦を巻きその渦は、凄いスピードで私の体全体をのみ込みました。
(うっ、マズイ!渦にはまった!!!)
上に行こうと手足を動かしたくても渦の勢いで身体は、直立状態です。
(うーーー、ぐるじぃぃぃぃ)
(誰かだずげでぇぇぇぇぇぇ)
心の中でいくら助けを求めても当然、誰にも聞こえません。
(やっぱり、飛び込むんじゃなかった)
でも、そんな事を今さら考えても仕方ありません。
私は、必死に手足を動かそうともがきましたが動かそうとすれば、するほどドンドン渦に巻かれて行きました。
そして、この時、私が思った事・・・それは、
(あー、まだまだやりたい事が沢山あるはずなのに。。)
(ここで終わるなんて・・)
すると突然、
”身体の力を抜けばいい”
そんな言葉が聞こえた様な気がしました。
(身体の力を抜く?)
(そんな事をしたらますます、苦しくなるんじゃないの?)
”身体の力を抜けばいい、身体の力を抜けばいい”
”手足の力を抜き、だらりとさせて”
渦にのまれ川底にいた私は、グルグルと渦と同じ方向に何度も回っていました。
直立状態で・・・
でも、不思議と苦しくはありませんでした。
(あれ?今、苦しくない)
散々、もがいていたので体力も消耗した私は、感じたままに身を任せる事に。
そうして、もがくのをやめ手足をだらりとさせた時、
(お好きにどうぞ~)
と心の中で言っていました。
すると、今度は、身体が急に軽くなりふわ~っと上に吸い上げられて行きました。
(あ、上がってる)
(もしかして、助かるかも・・)
ふわふわと押し上げられる様に上に向かって浮いてようやく、水面に顔を出すことが出来ました。
(あー、良かった!)
と思ったのも束の間、今まで呼吸を止めていたので水面から顔をだした途端、咳き込んでしまったんです。
顔を出した私がゴホっゴホっと咳き込んでいるのが面白かったらしく周りの者達は、皆笑っていました。
この時、私は、また、ここで溺れかけているのですが誰も溺れていると思っていません。
「何やってるのー」
「早く、あがってくればいいのに」
(いやいや、私、溺れてるんですけど~)
そして、また、一回沈んで今度は、なぜか体が横向きになって右に流れて行きました。
(もう、どうにでもなればいい)
やけっぱちになった時、気が付くと私は、水面で仰向けになって空を見ていました。
(何だったの?今までの事は。。。)
(なんて綺麗なそらなんだう~)
と奇妙な余韻に浸りながら周りの薄情な態度に怒りを感じていましたね。笑
(でも、無事に復活したし、まっ、いいか)
(もう、絶対に飛び込まないし挑発には、のらない)
と強く決意しました。笑
この時の出来事は、これからも夏になると思い出す事でしょう。
”身体の力を抜けばいい”
この言葉の意味を今は、色んな事に当てはめてあの時と同じように身体全体で感じる様になっています。
私は、今でもやはり、川は、あまり好きではありません。
そして、夢の中でも私は、よく川にいたりしますがこれにもきっと、深い意味があるのだと思っています。
でも、今は、まだ、その深い意味をしる必要はない・・・。
いつか自然に知る時がくる。
そんな風に思っています。
中学2年生の時、部活のイベントで五日市渓谷のある川に皆で行き、川遊びとバーベキューをしました。
その日は、朝からとても天気が良くて夏休み中の部活の打ち上げには、ピッタリのシチュエーション。
監督・コーチ、そして、親や兄弟達と楽しく過ごした時間です。
部員である私たちは、川遊びに夢中になり親達が作ってくれたカレーや焼きぞはが出来上がるのを楽しみにしていました。
五日市渓谷のどこの川か忘れましたがその場所は、バンガローもあって当時は、とても賑わっていました。
川の水が冷たくて私は、足の親指がつってしまい小石の上に尻もちをついて周りの笑をとった事を思いだします。笑
そして、私は、
(なんとなく川に入りたくないなー)
と思っていたので河原の辺りをウロウロしたり、ダムの様になっている場所で小さい子供が水遊びをするような事で時間をつぶしていました。
「ねーねー、こっちで楽しい事が出来るよ」
「ここから飛び降りたらスリル満点だよ」
※スリル満点なんて今は、いいませんかね~笑
気の進まない私は、渋々部員の誘いに応じながらある大きな岩の上に・・・・
(えーーーー、ここから飛び降りるの!)
(無理でしょ!)
(足でも打ったらどうするのよ)
そんな事を悶々と考えていた時、部員達が口々に
「怖いの?」
「部長でしょ~」
「キャプテンでしょ~」
と、関係ない言い事を言って私を挑発。
(今、役柄なんか関係ないじゃん!)
と、思いながらも場の雰囲気は、
(飛び降りるしかない)
と思いました。
高さがどれくらいあったか覚えていませんが2メール位は、あったかな~。。
(川底の深さやどうなっているのかもわからないのに何で皆、飛び込めるんだろうー)
結局、
「早く早く」と急き立てられてついに”ドッボーーーン”
そして、ここからが忘れられない体験となります。
飛び込んだ私は、多分、すぐに溺れていました。
深さが2~3メール位は、あったと思います。
岩から飛び降りた私は、結構深い所まで落ちた様でした。
川底は、グルグルと渦を巻きその渦は、凄いスピードで私の体全体をのみ込みました。
(うっ、マズイ!渦にはまった!!!)
上に行こうと手足を動かしたくても渦の勢いで身体は、直立状態です。
(うーーー、ぐるじぃぃぃぃ)
(誰かだずげでぇぇぇぇぇぇ)
心の中でいくら助けを求めても当然、誰にも聞こえません。
(やっぱり、飛び込むんじゃなかった)
でも、そんな事を今さら考えても仕方ありません。
私は、必死に手足を動かそうともがきましたが動かそうとすれば、するほどドンドン渦に巻かれて行きました。
そして、この時、私が思った事・・・それは、
(あー、まだまだやりたい事が沢山あるはずなのに。。)
(ここで終わるなんて・・)
すると突然、
”身体の力を抜けばいい”
そんな言葉が聞こえた様な気がしました。
(身体の力を抜く?)
(そんな事をしたらますます、苦しくなるんじゃないの?)
”身体の力を抜けばいい、身体の力を抜けばいい”
”手足の力を抜き、だらりとさせて”
渦にのまれ川底にいた私は、グルグルと渦と同じ方向に何度も回っていました。
直立状態で・・・
でも、不思議と苦しくはありませんでした。
(あれ?今、苦しくない)
散々、もがいていたので体力も消耗した私は、感じたままに身を任せる事に。
そうして、もがくのをやめ手足をだらりとさせた時、
(お好きにどうぞ~)
と心の中で言っていました。
すると、今度は、身体が急に軽くなりふわ~っと上に吸い上げられて行きました。
(あ、上がってる)
(もしかして、助かるかも・・)
ふわふわと押し上げられる様に上に向かって浮いてようやく、水面に顔を出すことが出来ました。
(あー、良かった!)
と思ったのも束の間、今まで呼吸を止めていたので水面から顔をだした途端、咳き込んでしまったんです。
顔を出した私がゴホっゴホっと咳き込んでいるのが面白かったらしく周りの者達は、皆笑っていました。
この時、私は、また、ここで溺れかけているのですが誰も溺れていると思っていません。
「何やってるのー」
「早く、あがってくればいいのに」
(いやいや、私、溺れてるんですけど~)
そして、また、一回沈んで今度は、なぜか体が横向きになって右に流れて行きました。
(もう、どうにでもなればいい)
やけっぱちになった時、気が付くと私は、水面で仰向けになって空を見ていました。
(何だったの?今までの事は。。。)
(なんて綺麗なそらなんだう~)
と奇妙な余韻に浸りながら周りの薄情な態度に怒りを感じていましたね。笑
(でも、無事に復活したし、まっ、いいか)
(もう、絶対に飛び込まないし挑発には、のらない)
と強く決意しました。笑
この時の出来事は、これからも夏になると思い出す事でしょう。
”身体の力を抜けばいい”
この言葉の意味を今は、色んな事に当てはめてあの時と同じように身体全体で感じる様になっています。
私は、今でもやはり、川は、あまり好きではありません。
そして、夢の中でも私は、よく川にいたりしますがこれにもきっと、深い意味があるのだと思っています。
でも、今は、まだ、その深い意味をしる必要はない・・・。
いつか自然に知る時がくる。
そんな風に思っています。
聖子