ある時から、いつも一緒だった存在。
強くて大きくて頼りになる存在。
長い時間をかけて沢山の事を経験させ、時に優しく、時に厳しく・・・・。
それがNだ。
大きくそびえ立ち、先の先まで見渡すその姿は、何故か安心する。
Nの周りには、沢山の光が集まり、個性豊かに活動をしていた。
そんなNは、時々、泣きたくなる程、困難な課題を与える。
(さあ、これをやってみなさい)
(その結果は、必ず報告するように)
そう、言われた時の課題は、簡単に出来るものではない。
失敗と挑戦を繰り返す時は、気持ちがギスギスしてNが憎らしくなる。
上手くいっても褒めてはくれず、涼しい顔をしてこう言うのだ。
(なるほど、それが報告なんだね)
(では、次は、これを考えてみなさい)
(これをやれとか考えろとか?)
(もう少し詳しく説明してください)
そう言うとNは、
(降参ですか?)
(随分と意気地がないのですね)
(意気地がない?)
(なにぉぉぉぉぉぉぉぉ)
と負けん気に火がついて結局、いつもNのペースに乗せられてしまうのだ。
Nは、どんな事にもピッタリのタイミングを知っていた。
(あー、なんかもう、何もかもやめちゃおうかな~。。。)
と思った時、すぅーっと背後に寄ってきて囁く。
(それでいいのか?)
(何か、足りない事は、ないのか?)
(もう、十分と自信を持っていえるのか?)
そんな事を繰り返しながら、Nと一緒に生きてきた様だ。
他の仲間たちもそれぞれに頑張っていた。
仲間の様子を見て、お互いに足りない所を補って尊重する事を教えられた。
そして、あの日・・・・・。
上の方から、どんよりとした雲がやって来たとき、Nは、言った。
(そろそろだ)
(覚悟を決める時が近づいているぞ)
(今までしてきた事をよく、思いだせば自然と答えが出るはずだ)
Nは、いつも変な事を言い出す。
でも、それには、決まって深い意味が込められている事をもう、知っている。
(いよいよ・・・・)
(してきた事・・・・)
(答えがでる・・・・)
三つのキーワードが選ばれた時、どんよりした雲は、スピードをあげてすぐそこまで来ていた。
あくせくしながら必死に歩いてきた時間が終わるのだと感じた瞬間、それは、突然訪れた。
(もう、やる事はない)
そう、Nから言われて言葉を失い頭がまっしろになった後、
(もう、やる事はない・・・・)
(いいの?)
(もう、いいんだね)
Nとの間で決めていたサインがあった。
それは、全てをやり終えた時、次に進むためのサインをわかりやすく送り、受け取る事。
そのサインは、”もう、やる事はない”と発信され、”もう、いいんだ”と受け取ったのだ。
いつも偉そうにして憎たらしい存在のN。
冷たくて温もりの欠片もないN。
とにかく、理不尽なN。
Nに対するネガティブな思いは、長く付き合った分、永遠に続くのだろう。
でも、一歩離れた所から、冷静にNを観た時、今までの印象が大きく変わっていた。
いつも偉そうにしていたNは、大きくそびえ立ち、先の先まで見渡すその姿は、安心を与えていた。
冷たくて温もりの欠片もないNの周りには、沢山の光が集まり、個性豊かに活動をしていた。
とにかく、理不尽だと思っていたNは、一つひとつの光の個性を引き出させてくれたのだと思う。
大きな存在に守られている安心感は、誰かの為にそうありたいと思うようになった。
個性豊かな活動は、自由と責任の重さを学んだ。
一番辛かった理不尽な環境は、そこに身を置いた事で驚くほどのタフな精神力を身につけていた。
(これ以上、他に何を望むっていうの?)
確かに偉そうな事は事実だし頭にもきちゃうけど、到底、かなわない存在だったのだ。
(大きすぎる)
(深すぎる)
(でも、もう少し、温かくてもいいと思うよ)
Nに教えられた事をどんな風に役ただせたら良いのかわからないけど、自分なりにやってみたい!と思う。
そして、今、素直な気持ちでお礼を言いたい。
(ありがとう~。 N!)
と。。。。。。。
強くて大きくて頼りになる存在。
長い時間をかけて沢山の事を経験させ、時に優しく、時に厳しく・・・・。
それがNだ。
大きくそびえ立ち、先の先まで見渡すその姿は、何故か安心する。
Nの周りには、沢山の光が集まり、個性豊かに活動をしていた。
そんなNは、時々、泣きたくなる程、困難な課題を与える。
(さあ、これをやってみなさい)
(その結果は、必ず報告するように)
そう、言われた時の課題は、簡単に出来るものではない。
失敗と挑戦を繰り返す時は、気持ちがギスギスしてNが憎らしくなる。
上手くいっても褒めてはくれず、涼しい顔をしてこう言うのだ。
(なるほど、それが報告なんだね)
(では、次は、これを考えてみなさい)
(これをやれとか考えろとか?)
(もう少し詳しく説明してください)
そう言うとNは、
(降参ですか?)
(随分と意気地がないのですね)
(意気地がない?)
(なにぉぉぉぉぉぉぉぉ)
と負けん気に火がついて結局、いつもNのペースに乗せられてしまうのだ。
Nは、どんな事にもピッタリのタイミングを知っていた。
(あー、なんかもう、何もかもやめちゃおうかな~。。。)
と思った時、すぅーっと背後に寄ってきて囁く。
(それでいいのか?)
(何か、足りない事は、ないのか?)
(もう、十分と自信を持っていえるのか?)
そんな事を繰り返しながら、Nと一緒に生きてきた様だ。
他の仲間たちもそれぞれに頑張っていた。
仲間の様子を見て、お互いに足りない所を補って尊重する事を教えられた。
そして、あの日・・・・・。
上の方から、どんよりとした雲がやって来たとき、Nは、言った。
(そろそろだ)
(覚悟を決める時が近づいているぞ)
(今までしてきた事をよく、思いだせば自然と答えが出るはずだ)
Nは、いつも変な事を言い出す。
でも、それには、決まって深い意味が込められている事をもう、知っている。
(いよいよ・・・・)
(してきた事・・・・)
(答えがでる・・・・)
三つのキーワードが選ばれた時、どんよりした雲は、スピードをあげてすぐそこまで来ていた。
あくせくしながら必死に歩いてきた時間が終わるのだと感じた瞬間、それは、突然訪れた。
(もう、やる事はない)
そう、Nから言われて言葉を失い頭がまっしろになった後、
(もう、やる事はない・・・・)
(いいの?)
(もう、いいんだね)
Nとの間で決めていたサインがあった。
それは、全てをやり終えた時、次に進むためのサインをわかりやすく送り、受け取る事。
そのサインは、”もう、やる事はない”と発信され、”もう、いいんだ”と受け取ったのだ。
いつも偉そうにして憎たらしい存在のN。
冷たくて温もりの欠片もないN。
とにかく、理不尽なN。
Nに対するネガティブな思いは、長く付き合った分、永遠に続くのだろう。
でも、一歩離れた所から、冷静にNを観た時、今までの印象が大きく変わっていた。
いつも偉そうにしていたNは、大きくそびえ立ち、先の先まで見渡すその姿は、安心を与えていた。
冷たくて温もりの欠片もないNの周りには、沢山の光が集まり、個性豊かに活動をしていた。
とにかく、理不尽だと思っていたNは、一つひとつの光の個性を引き出させてくれたのだと思う。
大きな存在に守られている安心感は、誰かの為にそうありたいと思うようになった。
個性豊かな活動は、自由と責任の重さを学んだ。
一番辛かった理不尽な環境は、そこに身を置いた事で驚くほどのタフな精神力を身につけていた。
(これ以上、他に何を望むっていうの?)
確かに偉そうな事は事実だし頭にもきちゃうけど、到底、かなわない存在だったのだ。
(大きすぎる)
(深すぎる)
(でも、もう少し、温かくてもいいと思うよ)
Nに教えられた事をどんな風に役ただせたら良いのかわからないけど、自分なりにやってみたい!と思う。
そして、今、素直な気持ちでお礼を言いたい。
(ありがとう~。 N!)
と。。。。。。。