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中学国語指導案・中学作文指導ポイント1

2011-04-14 19:00:11 | 作文・生徒感想・討論
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2011/04/13up
中学国語指導案・中学作文指導ポイント1見本を用意すること
作成日20110413/20110414本文以外追加
ダフィ子様コメント2011-04-13 01:22:02
はじめまして。
私は今年度非常勤講師として
中三の国語を担当することになった26歳のひよっ子です。
3年生は初めてで、いろいろなことに悩んでいます。
悩みの種はいくつもあるのですが、
ひとつは、この授業が週に1時間しかないことです。
週1時間の授業で、しかも3時間しか学校にいない教師が、
うまく生徒と関係を築いていけるかとても不安です。
(ちなみに、学校全体が荒れています。)さらに、校長からは
「基本的には、文法や漢字など、受験対策の授業をしてほしい。
それと、なんとしても作文が書けるようにしてやってくれ。」
と言われています。
そんな無茶な・・・(;_:)と思っていたところ、
このブログに行き着き、良いヒントをいただくことができました。
毎週課題作文を書かせる予定なので、
ネタを考えられるかかなり心配です・・・。
もし差し障りがなければ、このブログで紹介していらっしゃる
作文のネタを使わせていただいてもよろしいでしょうか?
また、作文指導において注意すべきことなど、
教えていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。

コメントお返事続きです。

週1時間の授業で
「基本的には、文法や漢字など、受験対策の授業をしてほしい。」
「それと、なんとしても作文が書けるようにしてやってくれ。」
とは確かに無茶です。
しかし、非常勤の立場で、できません、と言えないのはよくわかります。
また、言わないほうがいいです。
「できるだけ努力します」
と言っておきましょう。

1作文

①ブログにあるもので使いやすいと思ったものを手当たりしだい、
 そのまま自由にお使いください。
 工夫する必要などありません。
 そのまま、そっくり同じように使うのが楽で効果的です。
 もちろん、作り替えたほうがやりやすければそれで構いません。

②中学の作文指導の基の基は、
 「見本を用意すること」
 です。
 このことは、僕の知る最も優れた国語教師も同じことを言っています。

 1 見本を教師が書く。(このブログからコピペする)■2015/02/27追記)3年後には自分で書く。  
 2 全員に配る。
 3 教師が読んで聞かせる。
 4 同時に評価の方法を読んで聞かせる。(作文見本の紙に書いておく)
 5 作文用紙を配る。
   (400字一枚だけ。それ以上書いてはダメと言う)
   (評価方法が作文見本と同じ文章で書いてある)
 6 書き終わった生徒から前に持ってこさせて提出させる。
 7 その早く終わった生徒に、「小学校の漢字書き取り問題100問」を渡す。
 8 チャイムの1分前に終わる。(予告しておく)
 9 「途中でもいいので提出しなさい」(予告しておく)
 10 決して宿題にしない。
 11 「書けねーよ」という生徒には「見本をそのまま写していいです」と言う。
   (書けねーよ、と言われる前に、最初の評価方法を読むときに先取りして予告する)


③流れを書いてしまいましたが・・・。
 ポイント『評価項目』
  1 評価項目を「単純に」する。
  2 書かない/未提出 D
    9行まで書いた  C
    10行以上    B
    18行以上    A
    18行以上書き、かつ、うまさ・わかりやすさがある。AA

  3 この評価項目はブログ『再話作文授業案』にあります。
  4 特に、D提出しない・1行も書かない、を「はっきり書き」、言うことです。
    「聞いてねえよ」と言わせないためです。


ポイント『写してよい』
 「写すのも大事な勉強です」とはっきり宣言する。
 写してよいなら、できねー、という生徒もやる可能性がある。
 (もちろん、やらない可能性もあるが、やる生徒は増えるのでよし)

ポイント『早く終わった生徒の課題用意』
 1 漢字書き取りプリントの場合、「正解」が裏、または左に書いてあるものにする。
   (わからなければ、見て写しなさい、でよい)
 2 とにかく、説明なしで考えずできる課題にする。
 3 視写、もよい。(B4一枚の上半分が手本で、下半分が原稿用紙)
          (これもブログからコピペ)
          (または、自分で教科書文中からタイプする。考えない)
 4 漢字パズル、もよい。
 5 課題は「簡単」「時間がかかるもの」「または、何種類も」用意。
   決して『時間の空白を作らせない』のが鉄則。
 6 もちろん、課題も「努力点に入れてあげます」

ポイント『絶対に宿題にしない』
 「できたところまで評価します」
 「時間内でできることをすればいいのです」
 という。
 宿題にしても、できない、やらない生徒はどうせやりません。

ポイント『必ず次の授業で返却する』
 そうしないとやらなくなる。

ポイント『マイナス評価の言葉は書かない』『必ず五十丸をつける』
 たとえ、三行の作文でも、汚い字でも、五十丸を(小さくていい)
 ただし、A~Dははっきり書く。
 

とりあえず、ここまでにします。
今夜、明日中に、続きが書ければ書きます。
とにかく、『真似』は大事です。
何もためらうことはありません。

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中学作文指導ポイント1見本を用意すること
中学作文指導ポイント2原稿用紙の使い方・視写
中学作文指導ポイント3使えるかも?作文の題材
中学作文指導ポイント4「視写の効果」と「視写見本」

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2 コメント

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ありがとうございます!! (ダフィ子)
2011-04-13 23:25:34
先生、本当にありがとうございます!!

大変具体的に指導方法を教えていただけて嬉しいです!!

読み物教材の授業に関しては、TOSSなど、いろんなサイトがありますし、先輩の先生方にもヒントをいただけるのですが、なかなか作文の授業に積極的に取り組んでいらっしゃる先輩はいらっしゃらないので、本当に困っていたんです。

自分にもっといろいろな引き出しがあればと思うのですが、私はまだまだ駆け出しなので、試行錯誤しながら自分に合う方法を見つけていきたいと思います。

自分自身こうして悩んだように、生徒たちも苦手なことに対しては「嫌だな、どうしたらいいかわからない・・・」と悩むはずですよね。
お手本があるって本当に心強いです!!
23年度は始まったばかり!!
私も生徒のお手本になれるようにがんばります!!
hyoko (確かに作文は)
2011-04-14 15:43:02
昨日、おととい、僕も作文指導第一時やりました。
新しい学校なので、中学1年、3年とも同じことを。

確かに作文を基本から教わっている生徒はまずいません。
そのまま大学生になり、僕のように卒論で「原稿用紙の使い方」から学ぶざまになるわけです。

続きは記事第二弾で書きます。

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