2013-11-17up
高校国語指導案・やる気のなくならない高3古典暗誦
大学入試方法が、僕の頃と全く違う。
僕の担当する高3国語も、古典も、生徒はほぼ全員一般受験しない。
ナントカ推薦などで進学するからだ。
だから、中学3年なら2月終わり頃から始まるいわゆるオ*リの期間が、
高3は9月から始まる。
非常に長い。
特に古典になると、もう全く進学に無関係の生徒が多い。
授業中に、生徒が教室に来るだけで不思議だ。
寝ないのも不思議。
それが、9月以来、最近まで30コマ以上の古典を真面目に受けている生徒が殆どだ。
頭が下がる。
私語する生徒はいる。いて当たり前だ。
僕の「古典チーム」35人のうち七、八人が余りに喋り続けるから一度は説教した。
「想像力を働かせなさい。
恋愛も思いやりも優しさも、すべて想像力の産物だ。
人間は、他人の気持ちは決してわからない。
今、隣席の人が考えていることが分かるか?
わからないから、想像力が必要だ。
好きな人ができれば一日中相手のことを想像する。
何をしているか、何を思っているか。
それだって、分からない。
授業中ならなおさらだ。
中にはこの授業を必要とする人、静かに聞きたい人がいる。
その気持を、想像しなさい。
想像しない人間は、一生決して他人の気持ちはわからないのだ」
僕の「古典チーム」では、10月末から中3用の古典短文を授業している。
それで充分だ。
難文を授業して「さっぱりわからなかった。覚えてもいない」より、
易しい古文で「わかった。少しは面白かった」ほうが人生にとってずっといい。
そのせいか、授業はどんどん授業らしくなった。
特に暗誦が良い。
(注:仮名序は僕のチームだけでなく、他のチームも共通で授業した)
古今和歌集仮名序・暗記試験感想
1 有限実行
2 21まで覚えられなくてくやしかった。
3 緊張せずに、落ちついて出来てよかったです!面接もこのように出来たらいいです。
4 キンチョーしたけど15まで言えてよかった。
5 飛んでしまい実力を出せませんでした。
6 難しかったけどとても自分のためになりました。
7 21点取れてよかった。
8 次は21点!
9 21点。覚えられるもんなんだなと思いました。短時間集中すれば。
10 緊張したけど一番で終わって後が気楽で良かった。(最初の挑戦者・満点)
11 立つ前は覚えてたのに立つとすっかり頭がまっ白になった。
12 意外と覚えられた。
13 もう少しだったのですが、全部はできなかったです。泣
14 21点取れた瞬間、すごく安心しました。
15 どわすれした
16 暗記は得意なので、とても楽しかったです。
17 かなり緊張した。
18 21まで覚えたかった。
19 気楽にできた。
20 ゆっくりだけど落ちついて言えて良かったです。
21 一つの部分「心に思うことを」の所が抜けてとても悔しかった。次回リベンジします。
22 あんきは苦手です。
23 のど悪くしちゃってタイミングが悪かった。もう大丈夫です!!
24 緊張で途中で飛んだ時パニックになりました。
25 全部言えてよかった! スラスラ言えてよかったです! テンポ良く言えた気がする!
暗誦テストは、ひと言も間違えず、つかえずやらせるのが良い。
そう習った。中1ならやる。
だが、原則の使い方も、時と場合による。
今は、生徒がつかえて止まったらじっと待つ。
「あ、最初からいいですか」と言ったら「いいよ!」と答える。
古今和歌集仮名序・暗記試験・やる気がなくならないコツ
①句読点区切りで21行に分ける。
②一行1点で21点満点とする。
③自己申告で出来る所までを受験する。
④言えるようになった生徒から、自席で起立して「何番まで」と言う。
⑤僕は聞きながら、抜け落ち・言葉の言い間違いをチェックする。
⑥終わったら「何点! 拍手!」とすぐに言う。
⑦いい忘れた行、いい間違えた文字があれば教える。
⑧僕は手元の座席表に点数を記入する。
⑨リベンジあり。3コマ目に自己申告。
指名なし発言方式テストですね。
「仮名序」を21行に分けてみてください。
例えば、最後の一行は「歌なり」だけだ。
だが、21に細分化するから、僕の「古典チーム」でもやる気は起こる。
僕は
「3行で充分だよ。僕も高校の時は3行しか覚えなかった」
と言う。
だが、とても苦手な生徒も、
「10点は行きてーな」
とひとり事を言う。
一人目の生徒が手を挙げて起立するまで30分くらいかかった。
そしてだ。
見事に21点を取る。
その生徒はかなり勉強は得意だ。
みんなわかっているが、一行一行食い入るように聞いている。
21行まで届き僕が、
「21点。拍手」
と言うと割れるに近い拍手が起こる。
これで勢いがつく、というか、敷居が高くなる。
21行に分け、何点でも拍手を送り、ほめる。
これがコツだ。
リベンジも含めて、全員終わるまで3コマかけた。
高校3年生でも、起立して暗唱する顔はとても素敵で心打たれる。
緊張感と達成感に満ちた、楽しい時間だった。
高校国語指導案・やる気のなくならない高3古典暗誦
大学入試方法が、僕の頃と全く違う。
僕の担当する高3国語も、古典も、生徒はほぼ全員一般受験しない。
ナントカ推薦などで進学するからだ。
だから、中学3年なら2月終わり頃から始まるいわゆるオ*リの期間が、
高3は9月から始まる。
非常に長い。
特に古典になると、もう全く進学に無関係の生徒が多い。
授業中に、生徒が教室に来るだけで不思議だ。
寝ないのも不思議。
それが、9月以来、最近まで30コマ以上の古典を真面目に受けている生徒が殆どだ。
頭が下がる。
私語する生徒はいる。いて当たり前だ。
僕の「古典チーム」35人のうち七、八人が余りに喋り続けるから一度は説教した。
「想像力を働かせなさい。
恋愛も思いやりも優しさも、すべて想像力の産物だ。
人間は、他人の気持ちは決してわからない。
今、隣席の人が考えていることが分かるか?
わからないから、想像力が必要だ。
好きな人ができれば一日中相手のことを想像する。
何をしているか、何を思っているか。
それだって、分からない。
授業中ならなおさらだ。
中にはこの授業を必要とする人、静かに聞きたい人がいる。
その気持を、想像しなさい。
想像しない人間は、一生決して他人の気持ちはわからないのだ」
僕の「古典チーム」では、10月末から中3用の古典短文を授業している。
それで充分だ。
難文を授業して「さっぱりわからなかった。覚えてもいない」より、
易しい古文で「わかった。少しは面白かった」ほうが人生にとってずっといい。
そのせいか、授業はどんどん授業らしくなった。
特に暗誦が良い。
(注:仮名序は僕のチームだけでなく、他のチームも共通で授業した)
古今和歌集仮名序・暗記試験感想
1 有限実行
2 21まで覚えられなくてくやしかった。
3 緊張せずに、落ちついて出来てよかったです!面接もこのように出来たらいいです。
4 キンチョーしたけど15まで言えてよかった。
5 飛んでしまい実力を出せませんでした。
6 難しかったけどとても自分のためになりました。
7 21点取れてよかった。
8 次は21点!
9 21点。覚えられるもんなんだなと思いました。短時間集中すれば。
10 緊張したけど一番で終わって後が気楽で良かった。(最初の挑戦者・満点)
11 立つ前は覚えてたのに立つとすっかり頭がまっ白になった。
12 意外と覚えられた。
13 もう少しだったのですが、全部はできなかったです。泣
14 21点取れた瞬間、すごく安心しました。
15 どわすれした
16 暗記は得意なので、とても楽しかったです。
17 かなり緊張した。
18 21まで覚えたかった。
19 気楽にできた。
20 ゆっくりだけど落ちついて言えて良かったです。
21 一つの部分「心に思うことを」の所が抜けてとても悔しかった。次回リベンジします。
22 あんきは苦手です。
23 のど悪くしちゃってタイミングが悪かった。もう大丈夫です!!
24 緊張で途中で飛んだ時パニックになりました。
25 全部言えてよかった! スラスラ言えてよかったです! テンポ良く言えた気がする!
暗誦テストは、ひと言も間違えず、つかえずやらせるのが良い。
そう習った。中1ならやる。
だが、原則の使い方も、時と場合による。
今は、生徒がつかえて止まったらじっと待つ。
「あ、最初からいいですか」と言ったら「いいよ!」と答える。
古今和歌集仮名序・暗記試験・やる気がなくならないコツ
①句読点区切りで21行に分ける。
②一行1点で21点満点とする。
③自己申告で出来る所までを受験する。
④言えるようになった生徒から、自席で起立して「何番まで」と言う。
⑤僕は聞きながら、抜け落ち・言葉の言い間違いをチェックする。
⑥終わったら「何点! 拍手!」とすぐに言う。
⑦いい忘れた行、いい間違えた文字があれば教える。
⑧僕は手元の座席表に点数を記入する。
⑨リベンジあり。3コマ目に自己申告。
指名なし発言方式テストですね。
「仮名序」を21行に分けてみてください。
例えば、最後の一行は「歌なり」だけだ。
だが、21に細分化するから、僕の「古典チーム」でもやる気は起こる。
僕は
「3行で充分だよ。僕も高校の時は3行しか覚えなかった」
と言う。
だが、とても苦手な生徒も、
「10点は行きてーな」
とひとり事を言う。
一人目の生徒が手を挙げて起立するまで30分くらいかかった。
そしてだ。
見事に21点を取る。
その生徒はかなり勉強は得意だ。
みんなわかっているが、一行一行食い入るように聞いている。
21行まで届き僕が、
「21点。拍手」
と言うと割れるに近い拍手が起こる。
これで勢いがつく、というか、敷居が高くなる。
21行に分け、何点でも拍手を送り、ほめる。
これがコツだ。
リベンジも含めて、全員終わるまで3コマかけた。
高校3年生でも、起立して暗唱する顔はとても素敵で心打たれる。
緊張感と達成感に満ちた、楽しい時間だった。
なんだかカッコいい。