中学国語指導案・授業案・見本作文・少年の日の思い出主題

2010/11/16up
中学国語指導案・授業案・作文見本・少年の日の思い出主題

作文作成日２００２年１０月１日

　
　　　「少年の日の思い出」主題
　　　　　一年二組二十三番　＊＊　＊＊
　この話は悲劇だが、その最大の原因は、ぼ
くがエーミールにわかってもらえなかったこ
とにある。ぼくにとって、チョウは宝石だっ
た。チョウはぼくの少年時代の情熱をすべて
注いだ宝物だったのだ。チョウを盗んだのも、
つぶしたのもわざとではない。しかし、ぼく
のやったことはエーミールにとって許せない
ことだった。二度と取り返しのつかないこと
だったのである。
　これらのことから、この話の主題は、
「人間は、甘い夢と引きかえに傷つくことで
大人になるものだ」
となる。つまり、「一度おきたことは、もう
二度とつぐないのできないものだ」と知った
ぼくは、少年時代に別れを告げる。苦い夢に
なってしまったチョウを、自分の手で一つ一
つつぶすことによって。
　自分なら、同じようにチョウを壊すだろう。

作文を書かせる直前は「見本作文」を配り、読み聞かせることにしていた。
「今日は作文を書きます」
「えーーー」
「作文、好きな人」
「（シーン）」
「嫌いな人」
「僕と作文の授業をすると、みんな作文が大好きになります」
「（シーン）」
中学１年生とはほぼ例外なくこんなやりとりをした。
小学校で作文を好きになってこなかったのかなぁ？
だが「見本作文」さえあればばっちりだ。
作文を嫌がる生徒が激減する。


　　　「少年の日の思い出」も教科書に珍しい名作だ。
　　　翻訳が実に優れている。
　　　謎、論点が非常にたくさんある教材だ。


勝負は教師が魅力ある「見本作文」を提示できるかにかかっている。

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