語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【原発】福島第一原発周辺の海水汚染続く ~魚介類から放射性セシウム~

2013年07月21日 | 震災・原発事故
 (1)福島第一原発2号機近くの海際の井戸から高濃度の放射性物質トリチウムが検出されている。海水汚染の広がりが懸念されている。
 こうした中、同原発から南へ約10km地点で採取した魚介類から放射性セシウムが検出された。
 NGOグリーンピース・ジャパンが福島県で継続的に行っている魚介類調査で明らかになった。
 事故収束から、ほど遠い状況にあることが改めて明らかになった。

 (2)同調査は、今年6月15日から17日にかけて、福島県の5港(富岡港・久之浜港・四倉港・冨神崎港・小名浜港)で、地元漁業者などの協力の下、各港で水揚げされた魚介類を入手し、第三者機関で検査した(ゲルマニウム半導体検出器を使用)。
  (a)サンプル中もっとも汚染値が多かったのは、同原発から南へ約10kmの富岡港で採取した貝類のバテイラ(シッタカ)。91Bq/kgの放射性セシウムが検出された。
  (b)同港で採取したアカモクから10Bq/kgの放射性物質。
  (c)同港で採取したナガアオサから52Bq/kgの放射性物質。
  (c)同港で採取したフクロフノリから81Bq/kgの放射性物質。
  (e)四倉港で採取したアカモクから17Bq/kgの放射性物質。
  (f)小名浜港で採取したアイナメから39Bq/kgの放射性物質。
  (f)小名浜港で採取したマゾイから25Bq/kgの放射性物質。
  (f)小名浜港で採取したスズキから49Bq/kgの放射性物質。

 (3)高濃度汚染水漏洩の原因は未だに特定されていない。
 よって、効果的な対策もとられていない。
 政府や東京電力による調査と対策の強化が必要だ、当然。
 それ以上に、第三者機関による客観的な調査体制の構築が急務だ。地元漁業関係者もそれを求めている。

 (4)グリーンピース・ジャパンは、食卓に並ぶ魚介類の7割を販売するスーパーマーケットに安全対策強化を求めるオンライン署名を実施中だ【注】。 

 【注】「緊急オンライン署名 「スーパーマーケットさん、売っているお魚、放射能検査して!」

□花岡和佳(グリーンピース・ジャパン)「福島第一原発周辺の海水汚染続く 魚介から放射性セシウム検出」(「週刊金曜日」2013年7月19日号)

 【参考】
【原発】【食】東日本太平洋沖で獲れた魚介類8体からセシウム検出
【原発】汚染された魚介類が慢性的に流通 ~スーパーマーケット~
【原発】放射能と東京オリンピック招致
【原発】大手スーパーの真鱈から放射能検出 ~関東・東海地方~
【原発】東京湾の汚染
【震災】原発>東京湾に放射能汚泥が堆積中 ~海の汚染~
【震災】原発>無防備都市--東京を覆う放射能
【震災】原発>食卓の放射能汚染、2012
【震災】原発>海洋汚染の拡大・・・・表層から海底へ、海のホットスポット、陸から海へ
【震災】原発>海洋汚染 ~グリーンピースの調査・水産学者の「原子力村」~
【震災】原発>海洋汚染の隠蔽
【震災】原発>海洋汚染の隠蔽・追記
【震災】原発>汚染食品のデータをどう読むか
【震災】原発>海洋汚染の拡大・・・・表層から海底へ、海のホットスポット、陸から海へ
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