【原発】大手スーパーの真鱈から放射能検出 ～関東・東海地方～

　（１）国際環境NGOグリーン・ピース・ジャパンは、放射能汚染されたマダラが広く流通している実態を明らかにした。

　（２）グリーン・ピース・ジャパンによる９回目の調査は、次のような手順で行われた。
　　（ａ）ボランティアが、国内の大手スーパー５社（関東・東海地方）の店頭で、販売されている魚介類商品２５種類を購入し、これを第三者機関がゲルマニウム半導体検出器を用いて測定した。
　　（ｂ）測定の結果、次の店舗の商品から、放射性セシウムが検出された（Ｂｑ値は１３４と１３７との合計）。
　　　　①ユニー（アビタ）長津田店（横浜市緑区）で購入したマダラ・・・・１６．９Ｂｑ／ｋｇ、
　　　　②イオン熱田店（名古屋市熱田区）で購入したマダラ・・・・１４．７Ｂｑ／ｋｇ
　　　　③西友御器所店（名古屋市昭和区）で購入したマダラ・・・・８．５Ｂｑ／ｋｇ
　　（ｃ）調査結果は、１１月２２日に発表された。

　（３）日本で捕獲されるマダラは、複数の系群に分かれる。太平洋北系群のマダラは、東京電力福島第一原発沖を含む東日本太平洋沖を南北に移動している。
　今回放射性物質が検出されたマダラは、いずれもこの系群のものが、岩手県で水揚げされた、と考えられる。
　なお、宮城県では、いまだにマダラの出荷規制が続いている。

　（４）マダラは、鍋の具材として人気だ。この季節、スーパーで広く販売されている。スーパーは、食卓に並ぶ魚介類の購入先の７割を占める。
　しかし、放射能に関して、安全の閾値がない。小さな子どもを持つ親の不安は根強い。

　以上、花岡佳男（グリーン・ピース・ジャパン海洋生態系問題担当）「マダラに放射能検出」（「週刊金曜日」２０１２年１１月３０日号）に拠る。

　【参考】
「【原発】東京湾の汚染」
【震災】原発＞東京湾に放射能汚泥が堆積中　～海の汚染～
【震災】原発＞無防備都市－－東京を覆う放射能
「【震災】原発＞食卓の放射能汚染、２０１２」
「【震災】原発＞海洋汚染の拡大・・・・表層から海底へ、海のホットスポット、陸から海へ」
「【震災】原発＞海洋汚染　～グリーンピースの調査・水産学者の「原子力村」～」
「【震災】原発＞海洋汚染の隠蔽」
「【震災】原発＞海洋汚染の隠蔽・追記」
「【震災】原発＞汚染食品のデータをどう読むか」
「【震災】原発＞海洋汚染の拡大・・・・表層から海底へ、海のホットスポット、陸から海へ」
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