福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 4月のイソップ童話
4月5日のイソップ童話
漁師と小さな魚
♪音声配信
漁師が海にアミを投げると、一ぴきの小さな魚がかかりました。
その小さな魚は、漁師にいいました。
「ぼくは、まだこんなに小さいのだから、いまはつかまえないで、放して下さいな。ぼくが大人になって大きな魚になったときに、またつかまえればいいじゃありませんか。そのほうが、あなたも得するでしょう」
「よせやい」
と、漁師は言い返しました。
「たとえどんなに大きなえものだって、いつつかまるかあてにはできないものとひきかえに、ちゃんとここにつかまえたえものを逃がすほど、おれはバカじゃないぞ」
このお話しは、手に入れたものがわずかだからといって、もっと大きなもうけのあてもないのに、せっかく手に入れたものを手ばなすのはおろかなことだとおしえています。
おしまい
きょうの豆知識と昔話
きょうの新作昔話 → 少年たちとカエルたち イソップ童話
きょうの記念日 → ヘアカットの日
きょうの誕生花 → むらさきはなな
きょうの誕生日 → 1955年 鳥山明 (漫画家)
きょうの日本昔話 → つぼを買う
きょうの世界昔話 → ひな鳥とネコ
きょうの日本民話 → テングのおどかし
きょうのイソップ童話 → 漁師と小さな魚
きょうの江戸小話 → きいておいた