メンタル脳(新潮新書)
アンデシュ・ハンセン (著), マッツ・ヴェンブラード (著), 久山葉子 (翻訳)
アンデシュ・ハンセン (著), マッツ・ヴェンブラード (著), 久山葉子 (翻訳)
世界的ヒットになった「ストレス脳」の作者が若年層に向けて分かりやすく解説した本。若年層のメンタル問題の深刻さを少しでも食い止めることが出来ればという意図でこの本もスエーデンでは80%の学校で導入され読まれているとか。
心の病は急速に変化する現代に人間の脳が適用しきれていなことが大きな要因であり、メンタルを病んでしまうリスクが高いことが示されています。人間が遺伝子を残すために培ってきた生存本能、防御反応が過剰に働いてしまった状態だということが改めて分かります。そして対策としてはやはり運動がベストという結論。そしてSNSにはのめり込み過ぎないこと、人との直接的なつながりを持てる行動を積極的に行うことを推奨するというのが主な内容です。
日本でも高校生の30%、中学生の24%、小学4~6年生の15%が中等度以上のうつ症状を訴えている とのことですが自分が子供のころにはなかったスマホは相当影響力が強いのだろうなと改めて思います。