最近の私のブログで、小学生(中学受験生)が学習する単位について、4回にわたり、以下のようにその指導のポイントを説明しました。
小学生に対する単位の教え方…第一ステップ 単位の構造を理解させる
小学生に対する単位の教え方…第一ステップ 単位の構造を理解させる(2)
小学生に対する単位の教え方…第一ステップ 単位の構造を理解させる(3)
小学生に対する単位の教え方…第二ステップ 単位変換で注意するポイント・最終回
しかし、今までお話しした単位の問題と、少し異なるものが、時間の単位です。
今回は、その時間の単位について、その指導法を2回に分け、簡単に説明したいと思います。
Tea break
都内の桜も、昨日の激しい春の嵐で、完全に散りました
まず、小学生(中学受験生)が学習する時間の内容として、以下の(1)から(8)を挙げることが出来ます。
(1)時刻と時間の違いを理解する
(2)午前・午後制と24時制の関係を理解する
(3)時間の単位変換ができる
(4)速さの単位変換ができる
(時間の計算として)
(5)時間と時間の加減の計算ができる
(6)時間をある数でわった商を求める
(7)時間にある数をかけた積を求める
(8)時間と時間の商を求める
Tea break
桃の花芽が、春の陽気で咲きかけています
ヤン太、ドン太そしてビージェーの3人は、最近の単位の学習の成果を、話し合っています。
「ぼくは、単位の問題がとても苦手だったけれど、ドン太とビージェーのおかげで、分かるようになってきたよ。」
ヤン太は、嬉しそうに言いました。
「そうだね。最近ヤン太は、単位の問題を、熱心に勉強したからね。でも、もう一つ単位の問題で、分かりづらいものがあるんだ。」
ビージェーは、ヤン太に向かって言いました。
「長さ、重さ、面積、体積・容積の単位の他に、何があったっけ?」
ドン太は、ビージェーに聞きました。
「それは、時間の単位だよ。」
「そうか。時間の単位か。そういえば、ぼくも、時々迷うことがあるよ。」
ドン太は、言いました。
「それじゃぁ、ヤン太に時間の単位の問題を質問するよ。答えてみて!」
「10分は、何時間ですか?」…「10分は、0.1時間だね。」
「予想通りの答えだね。では、20分は?」…「0.2時間」
「30分は?」…「0.3時間」
「40分は?」…「0.4時間。なんかおかしいな?」
「50分は?」…「0.5時間。あれ?このまま行くと、60分が0.6時間になってしまうね。」
「そうだね。ヤン太の考えだと、100分で1時間ということになってしまうね。」
ビージェーは、時間の単位について知っていることを、みんなに説明し始めました。
「★《時間の単位は、60秒で1分、60分で1時間、24時間で1日になるよね。この様に、他の単位のように、十進数でないところが、難しい理由だね。》……」
Tea break
ケヤキの芽吹き、あっという間に若葉が茂ります
私が、ビージェーに代わって、もう少し時間の単位について、お話しします。
《確かに、時間の単位の変換は、十進数でないために、子供達が苦手としています。》
★《時間の単位は、12ヶ月・24時間・60分・60秒のように、12の倍数の数値で、単位が変換されます。》
12進法は、かつては一般的な記数法でした。今でも、時間の単位の他、1ダース=12本、1フィート=12インチなどに、その名残を見ることが出来ます。
話はずれますが、ではなぜ時間の単位が12進法なのかという点を、もう少しお話しします。
時間の単位に、12進法が使われるようになった由来は、1年がおよそ12ヶ月(満月と新月が約12回…およそ29.5日周期)あるところからきていると言われています。
また、12の約数が、1・2・3・4・6・12の6個あり、多くの数で割りきれることも、12進法を使う利点と言うことができるでしょう。
それから、円の円周を半径の長さで分割していくと、ちょうど6等分されます。
分割した点を結ぶと、円に内接する正六角形を作ることができます。
このように、円を分割するのに、6分割や、それをまた半分にして、12分割することは、小学生でも簡単にできます。
円の中心角も、この関連で360度(12,60の倍数であり、その数は1年の日数とほぼ一致)と決められたようです。
以上の経緯で、時間の単位が、六十進法や二十四進法になって、今の子供達は、その単位変換に悩まされることとなったわけです。
Tea break
高尾山・城山の草ボケの花
では、どういった所で、子供はミスをしてしまうのか。次回のブログでは、具体的な例を挙げて説明します。
どうして子供は時間の単位が苦手なのか(2)も参考にご覧ください。
興味のある方は、クリックをお願いします
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小学生に対する単位の教え方…第一ステップ 単位の構造を理解させる
小学生に対する単位の教え方…第一ステップ 単位の構造を理解させる(2)
小学生に対する単位の教え方…第一ステップ 単位の構造を理解させる(3)
小学生に対する単位の教え方…第二ステップ 単位変換で注意するポイント・最終回
しかし、今までお話しした単位の問題と、少し異なるものが、時間の単位です。
今回は、その時間の単位について、その指導法を2回に分け、簡単に説明したいと思います。
Tea break
都内の桜も、昨日の激しい春の嵐で、完全に散りました
まず、小学生(中学受験生)が学習する時間の内容として、以下の(1)から(8)を挙げることが出来ます。
(1)時刻と時間の違いを理解する
(2)午前・午後制と24時制の関係を理解する
(3)時間の単位変換ができる
(4)速さの単位変換ができる
(時間の計算として)
(5)時間と時間の加減の計算ができる
(6)時間をある数でわった商を求める
(7)時間にある数をかけた積を求める
(8)時間と時間の商を求める
Tea break
桃の花芽が、春の陽気で咲きかけています
ヤン太、ドン太そしてビージェーの3人は、最近の単位の学習の成果を、話し合っています。
「ぼくは、単位の問題がとても苦手だったけれど、ドン太とビージェーのおかげで、分かるようになってきたよ。」
ヤン太は、嬉しそうに言いました。
「そうだね。最近ヤン太は、単位の問題を、熱心に勉強したからね。でも、もう一つ単位の問題で、分かりづらいものがあるんだ。」
ビージェーは、ヤン太に向かって言いました。
「長さ、重さ、面積、体積・容積の単位の他に、何があったっけ?」
ドン太は、ビージェーに聞きました。
「それは、時間の単位だよ。」
「そうか。時間の単位か。そういえば、ぼくも、時々迷うことがあるよ。」
ドン太は、言いました。
「それじゃぁ、ヤン太に時間の単位の問題を質問するよ。答えてみて!」
「10分は、何時間ですか?」…「10分は、0.1時間だね。」
「予想通りの答えだね。では、20分は?」…「0.2時間」
「30分は?」…「0.3時間」
「40分は?」…「0.4時間。なんかおかしいな?」
「50分は?」…「0.5時間。あれ?このまま行くと、60分が0.6時間になってしまうね。」
「そうだね。ヤン太の考えだと、100分で1時間ということになってしまうね。」
ビージェーは、時間の単位について知っていることを、みんなに説明し始めました。
「★《時間の単位は、60秒で1分、60分で1時間、24時間で1日になるよね。この様に、他の単位のように、十進数でないところが、難しい理由だね。》……」
Tea break
ケヤキの芽吹き、あっという間に若葉が茂ります
私が、ビージェーに代わって、もう少し時間の単位について、お話しします。
《確かに、時間の単位の変換は、十進数でないために、子供達が苦手としています。》
★《時間の単位は、12ヶ月・24時間・60分・60秒のように、12の倍数の数値で、単位が変換されます。》
12進法は、かつては一般的な記数法でした。今でも、時間の単位の他、1ダース=12本、1フィート=12インチなどに、その名残を見ることが出来ます。
話はずれますが、ではなぜ時間の単位が12進法なのかという点を、もう少しお話しします。
時間の単位に、12進法が使われるようになった由来は、1年がおよそ12ヶ月(満月と新月が約12回…およそ29.5日周期)あるところからきていると言われています。
また、12の約数が、1・2・3・4・6・12の6個あり、多くの数で割りきれることも、12進法を使う利点と言うことができるでしょう。
それから、円の円周を半径の長さで分割していくと、ちょうど6等分されます。
分割した点を結ぶと、円に内接する正六角形を作ることができます。
このように、円を分割するのに、6分割や、それをまた半分にして、12分割することは、小学生でも簡単にできます。
円の中心角も、この関連で360度(12,60の倍数であり、その数は1年の日数とほぼ一致)と決められたようです。
以上の経緯で、時間の単位が、六十進法や二十四進法になって、今の子供達は、その単位変換に悩まされることとなったわけです。
Tea break
高尾山・城山の草ボケの花
では、どういった所で、子供はミスをしてしまうのか。次回のブログでは、具体的な例を挙げて説明します。
どうして子供は時間の単位が苦手なのか(2)も参考にご覧ください。
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成績アップには、こちらの教材もお薦めです。
時間の単位もバッチリです。
よろしかったら一度ご覧ください。
http://syogaigakushuu.blog100.fc2.com/
よろしくお願い致します。