「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの山登り:高尾山口駅〜高尾山〜城山〜景信山〜明王峠〜相模湖駅

2015年05月26日 | 日帰りの山登り



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 この時期、私にとって気になる場所があります。それは、高尾山系の登山路に、ある花が枝垂れるように咲いていてるのです。5月17日、その花に出会うために高尾山へ出かけました。

 工事中だった高尾山口駅は完成して、その真新しい駅舎のファサードが登山者を包み込むように出来上がっていました。よく来る人は、新装成った駅舎をカメラに収めていました。



 今回の高尾山へのルートは、稲荷山コースを選択しました。琵琶滝コースあるいはこのコースからスタートして、明王峠から相模湖駅まで下るルートは、私にとって最も定番ルートで、飽きずに繰り返し出かけています。下の画像は、稲荷山コースの登山口です。多くの登山者が最初の階段を登り始めていました。






 稲荷山コースを通った場合、高尾山の山頂への最後の階段を登る分岐を、左手の巻き道に入ります。この登山路は、左手が山頂に向かう上り斜面で、右手が下りの崖となっています。その登山路を右手から覆うように、この時期になるとウツギの花が咲いています。この巻き道を抜けて、紅葉台手前で再び左手の巻き道を選択します。

 今日の目当ては、このウツギの花です。高尾山のこの場所では、5月下旬から6月初旬にかけて、3種類のウツギの花を見ることができます。登山路上で、熟年夫婦と出会いましたが、このウツギの花を知らずに、私にその植物名を聞いてきました。植物名を知らない場合、知っていそうな人に恥ずかしがらずに聞くことはとても大切なことです。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とも言います。本当に花を愛でる人は、心にゆとりと優しさを持ち合わせているので、ちゃんと教えてくれるはずです。

「綺麗だね〜。いい時期に来たね〜。」そんな会話が、私の背で聞こえてきました。私も嬉しくなりました。






 上の2つの画像が、マルバウツギの花です。マルバウツギは、アジサイ科ウツギ属の落葉低木で、ほかのウツギ属と比べると、葉がマルではありませんが、楕円形をしています。このことからマルバウツギと名付けられました。

 本家のウツギは、葉がもう少し細長く、花は上のマルバウツギのように完全には開かずに半開の状態で、下向きに咲きます。






 上の2枚の画像は、ガクウツギの花です。ガクウツギは、ガクアジサイに似た白い装飾花を持つユキノシタ科アジサイ属の落葉低木です。ウツギに似た茎葉を持っていることから、ガクウツギと呼ばれているようです。

 下の2枚の画像は、コゴメウツギの花です。コゴメウツギは、バラ科コゴメウツギ属の落葉低木で、とても小さな花をいっぱいに付けます。






 枝垂れるように咲くウツギの花の中を行く登山者たち。今回は時期的にちょっと早めでしたが、もう一週間ほど経てば、傾斜面一面がウツギの花で彩られます。



 登山路脇には、ウツギの他にも様々な花や動物を観察することができます。下の画像は上から順に、ウマノアシガタ、フタリシズカ、ホタルカズラです。

 ウマノアシガタは、キンポウゲ科キンポウゲ属の野草で、この面白い名の由来は、根生葉を馬の蹄に見立てたものと言われています。

 フタリシズカは、センリョウ科の多年草で、山林の比較的暗い場所に一般的に生えています。同じくセンリョウ科多年草に、ヒトリシズカと言う植物がありますが、合わせて覚えておくとよいでしょう。どちらかと言えば、ヒトリシズカの方が花的に綺麗で数は少ないと思います。

 ホタルカズラは、ムラサキ科ムラサキ属の多年草で、名の由来は緑の中に鮮やかな瑠璃色の花が咲く様子をホタルに例えたことからきていると言われています。









 高尾山から城山へ向かって歩くと、一丁平と言う場所があります。トイレやベンチが設置され、最近しっかりと整備された場所となりました。そこに、ピンクが入ったヤマボウシの花が咲いていて、この時期に一丁平を通る時の楽しみの一つとなっています。

 この花は、正確に言えばベニバナヤマボウシと言います。見ての通り、街路樹などに多いハナミズキに似ています。ヤマボウシもハナミズキも同じミズキ属の花木です。ハナミズキは、ワシントンに送った桜の返礼としてアメリカから移入されたことは有名です。また、他にもアヤメシャガも咲いていました。









 これから、登山路脇に様々なキイチゴが実ります。その中でも最も美味しいと思われるオレンジ色のモミジイチゴも実っていました。他に、ニガナコバノタツナミなどの花も咲いていました。コバノタツナミは、シソ科タツナミソウ属の立浪草(タツナミソウ)の変種で、タツナミソウよりも全体に小さい植物です。
  








 杉林が囲む帰りの登山路を歩いていると、木洩れ日が周囲をヒョウ柄模様に彩り、幻想的な雰囲気を醸し出していました。木洩れ日は、当たった面に円を作りますので、草間彌生の絵ではありませんが、水玉模様の景観を作り出します。また、西に傾いた日差しは、時には周囲をゼブラストライプに彩ることもあります。こうしたたわいもない現象も、山登りの楽しみの一つでしょう。



 下の画像は、相模湖駅へ下る手前にある与瀬神社の石段ですが、角度はたぶん30度程度だと思いますが、上から眺めると45度を超えているようで、危険さえ感じます。多くの登山者は、この階段を利用せずに、階段脇にある緩やかなスロープを使って下りてくるようです。



 この時期の山は、一週間の差で咲いている草花の種類が異なり、満開の時期を逸したり、二分三分咲きだったりと、タイミングが難しいことをいつも経験します。今回は、ウツギの仲間の花を観賞できましたが、七分咲きといった状況でした。

 下の画像は、近くの公園で咲きはじめたウツギの仲間です。中が白で外側にピンクが入って、ウツギの仲間としては珍しく、八重の花を付けています。この花の名はサラサウツギと呼ばれ、
ユキノシタ科ウツギ属 の園芸品種です。都心にも多くのウツギの花が咲いているはずです。ちょっと観察してみてください。



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マッキーの教育:日頃の小中学生が話している教師評

2015年05月22日 | 教育



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 学校では見せない小中学生の本音を、今日はお話ししましょう。私の小中学生の頃とは大きく異なり、また決して学校内で教師が耳にしない、最近の子どもたちの会話から見えてくるものを考えます。

 「おいおい、学校の教師に対して『うざい』などという言葉を使ってはいけないだろう。この教室内で、そうした言い方を絶対にしてはいけない。」

 塾の教室内では、いくつかの学校の生徒たちが、その学校の教師や有名な(多少問題のある)生徒を話題としていることがよくあります。学校が異なっていても、生徒の名前などをよく知っていて、そうした情報交換がされています。

 かつて、地域の散髪屋さんや銭湯などが、その界隈の情報通だった時代がありました。今は、教育関連の情報に限れば、父母や子どもたちの自由な話を聞くことができる塾が、情報通ということになります。

 そうした小学生の会話の中で、簡単に言えば教師に対する愚痴が話題となることも多いようです。裏返せば、小学生にとって、まだまだ学校の教師は、関心の的になっていることを示しています。小学生の学校生活は、大きく教師に依存していると言ってよいでしょう。

 ただし、今の子どもたちが語る教師評は、私の小学生時代とはかけ離れた辛辣なものが多いようです。子どもたちに『うざい』などと評されていると知ったら、当の教師はどう思うでしょう。こうした問題は、その親たちの日頃の言動により、子どもたちが影響を受けている側面があります。

 学歴が教師を上回り、実社会で責任ある立場でハードな業務をこなしている親たちも多く、子どもの会話や教師の仕事ぶりから見えてくる教師像を、親は物足りなく、また厳しく評価している場合が多くなりました。

 そして、それを子どもたちがいる前で、会話の中で語ってしまうことが、今話したような状況の要因となっています。子どもたちは、日頃感じていることが周りに共感を得ていると考えるようになり、教師に対する不満を明確に口にするようになります。子供の特徴である誇張を伴って、一般の社会人と同じレベルで、教師は問題点を指摘されるようになるのです。

 そうした状況下で、子どもたちを教える教師の労苦は並大抵なものではありません。私も7年間ほど、教育委員会と提携して、公立小中学校で正規授業を担当したことがあります。私は、学級崩壊と呼ばれるクラスにおいても、落下傘部隊のような存在でしたが、自分が目指す授業を展開する自信がありました。ただ学校現場では、指導力のある教師は良いのですが、力量に欠けた教師は、精神的にまいってしまう状況も実際に幾つか見聞しています。



 小学生の会話に、学校の教師の話題は良くあることですが、では中学生の会話ではどうでしょう。残念ながら、中学生の会話に学校教師の話題が出ることはありません。クラス担任と言っても、小学校教師に比べれば、関係は希薄です。中学生にとって学校教師は、隣に住んでいるおじさんに対してより関心が薄い存在と言って差し支えありません。

 タレントの如くイケメンで、教師として性格が優れ、学科指導もとても分かり易い教師であれば、女子中学生達の話題に上るかも知れません。ただし、良きにつけ悪しきにつけ話題にしてもらうハードルはとても高いと、男性教師は鏡をじっくり見ながら認識すべきでしょう。

 中学生ともなれば、対象となる大人がどの程度の人物なのか、的確に評価することが可能です。道徳的にも指導的立場にあるべき教師が、日頃言っていることと、教師自らがやっていることに矛盾がないかも判断できます。遅くまで働いている両親や周囲の大人と比較して、学校の教師はどの程度真剣に業務をこなしているのか、教師が想像するよりも、生徒は的確に判断する能力をすでに備えていることを認識すべきです。

 小学生と異なり、中学生は周囲の見方に影響をうけることなく自分で判断し、愚痴や不満を一人心の中に留めていることが多いようです。中学生は、教師の優れている点を見てくれるというより、教師の問題点を強く認識します。自我に目覚め、すべてをまず批判的にみるようになれば、現実以上に教師は厳しく評価されます。学校生活の中で、人間的な結びつきの希薄な中学教師は、全く無関心な対象か、批判する対象となってしまいますが、小学生のように共通の話題として語られることはありません。

 小中学校の教師が、生き生きと子どもたちを教育し、その成果が上がるようにするためには、どうしたらよいのか。問題は山積しています。



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マッキーの山登り:2015年山菜採り

2015年05月17日 | 日帰りの山登り



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 4月29日(昭和の日)、毎年恒例の山菜採りに、山菜師匠山縣さんと出かけました。家の6歳児も参加しました。首都圏では、一般の登山路脇に、山菜がいっぱいなどということは、まずありません。山菜採りは、多くがヤブの中を歩く山歩きとなります。

 ちょっと前に、このブログでも紹介したように、科学博物館付属の植物園へ行きました。山菜採りでは、その植物園に植えられていた植物を、自然の中で実際に観察できる山登りでもあります。

 この時期、どの山に出かけても、足下に咲いている花と言えば、スミレを筆頭に挙げる方が多いでしょう。下の画像は、スミレニリンソウホウチャクソウですが、此処彼処に咲いていました。









 この時期に目指す山菜は、主にミツバ・モミジガサ(シドケ)・ハナイカダ、そして山椒の若葉と花です。タラの芽ヤブレガサ・ワラビ・ゼンマイなども採れます。もう一つ代表的な山菜のコシアブラは、今回のエリアでは見かけません。


(山椒の若葉と花)


(モミジガサ)



 ハナイカダは、上の画像のように、葉の上に花を付ける面白い植物です。花は、やがて食用にできる実となります。

 山の一つの尾根の中腹にある、ちょっとした平坦地で、恒例になっている採ったばかりの山菜を使った宴を行いました。近年凝っているのが、山菜と鶏肉を使ったすき焼き風の鍋。昔、御法度の動物の肉を、農具の鋤(すき)を使って秘密裏に食べたことが由来の「すき焼き」です。山中の自然に囲まれて食べる「山菜すき焼き」は、そのシチュエイションも加味され絶品です。入れた鶏肉の種類は、「せせり」と「ぼんじり」です。

 作るのと食べるのに集中してしまって、写真を撮るのを忘れました! 今年はそれ以外に、焼き鳥も試してみました。酒の肴に、山中で食べる焼き鳥も、意外性があって美味しかったです。

 下の画像は、山菜を採った後、一般登山路の下りを撮ったものです。けれども、山菜が採れる場所は、こうした登山路ではなく、藪をかき分けて歩く場所ですから、6才児にとってはちょっとキツイ山登りとなりました。また、そうした場所に生えている植物には刺のあるものも多く、子どもを連れて行く場合は注意が必要です。









 山に咲いているチゴユリ(上)とクサイチゴ(下)と、麓に咲いていたシャガの花です。そうした春の草花と出会えるのも、山菜採りの楽しみといえるでしょう。

 自然に親しむことは、それが人的な手がかなり入った里山だったとしても、とても大切な経験となります。そうしたことを軽視する教師がいるようですが、特に子どもにとっては、大切な行為だと私は思っています。

 大人にとっても、私のように週一回の貴重な休みを山登りに費やすことは、精神的にも体力的にもリフレッシュでき、自然に親しむ喜びを経験することができます。







 採ってきた山椒の若葉花山椒を帰宅後料理しました。いずれも、葉柄などを取り除く下ごしらえの手間は相当大変です。けれどもその労力の割に、採ってきた量に比べ、出来上がった佃煮の量はとても少なくなります。

 出来あがった佃煮を熱々のご飯の上にのせて口に含めば、山椒の香りが口いっぱいに広がります。また、この葉山椒の佃煮を、ちょっと贅沢に抹茶茶碗を用いたお茶漬けに用いると、その美味しさが一層際立ちます。私にとってこのお茶漬けは、季節を味わう至福の楽しみとなっています。

 できることなら、陶芸に興味のない方でもちょっと贅沢に、かつ出費できる範囲で抹茶茶碗を購入し、どんぶりで食べていたお茶漬けを、その茶碗を用いて食べてほしいですね。身銭を切って買った焼き物は、不思議と長持ちするものです。必ず一味違った、病みつきになる美味しさを発見することでしょう。機会があったらお試しください。・・・無論のこと、使うときに出して、食べ終わったら即自分で洗い、自己責任で丁寧に仕舞い込むことは当然です。






 出来上がった砂糖少なめの山椒の若葉の佃煮(上)と、花山椒の佃煮(下)です。

 

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マッキーの『四季を楽しむ』:昭和記念公園散策

2015年05月14日 | その他



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 近年は、年に何回かでかける昭和記念公園へ、こどもの日の5月5日に行ってきました。新宿方面からですと、青梅線に乗り入れる青梅特快が便利です。西立川駅で下車して数分で昭和記念公園の入口です。

 昭和記念公園は、広大な敷地に四季折々の花を鑑賞することができ、子どもの遊び場が数多く設置されていますので子連れでも楽しめます。また、園内に里山の景観さえ再現されていて、公園であることを忘れるほど自然に恵まれていることも特徴です。

 お弁当持参で、園内をハイキングする楽しさがあり、老若男女を問わず楽しめる公園といえるでしょう。

 

 ハルジオンの花によく見られるハナムグリを6歳児に教えると、ハルジオンを見つけては、ハナムグリを探して楽しんでいました。

 この公園は、原っぱ西花畑・原っぱ東花畑・花の丘などを中心に、大規模に同一種の草花が四季を彩ります。今回は、原っぱ西花畑のアイスランドポピー・原っぱ東花畑のナノハナ・花の丘のシャーレーポピーなどが見頃でした。






 上の画像は、たばこを吸っている真似ではありません。森の家前でボランティアの人たちが草笛を作って吹き方を教えていました。6歳児もすんなりと草笛を吹くことができ、得意になって鳴らしていました。草笛の葉は、よく見かける植物で、シラカシの葉ではないかと思われます。



 こどもの森には、虹のハンモックと呼ばれるネットを張った遊具があり、段差のある次のネットに移る時、スリルを味わうことができます。また、園内2カ所に、日本最大級の風船状のトランポリンが設置され、子どもに大人気です。



 ドラゴンの砂山には、石とコンクリートで出来たドラゴンが設置されていて、ちょっと危険ですがその上まで登って楽しむことができます。子どもは、親が危険と感じる場所で、身を守ることを覚えるのです。子どもの行動に無関心はマズイですが、過保護は自ら身を守る能力を高める障害となります。






 日が西に傾いた頃のこもれびの里です。鯉幟をバックに写真を撮っていると、鯉幟を丁度下ろし始めました。グッドタイミングでした。こもれびの里近くにある花の丘には、シャーレーポピー(下)が咲き始めていました。しばらくすれば、丘一面が赤く彩られることでしょう。



 そろそろ終わりを迎えた菜の花畑を背に、おせんべいをかじる6歳児。初夏のような西日が眩しそうです。遊び疲れるほど楽しんだ公園の夕暮れ時は、時間がまったりと流れているように感じます。

 この公園は、もう少しすると日本最大級のレインボープールがオープンし、混雑もピークとなります。



入園料:大人410円 小人80円

【交通アクセス】




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マッキーの『四季を楽しむ』:小石川植物園

2015年05月10日 | 四季の植物と風景



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 5月4日は、みどりの日小石川植物園は、入場料無料の日でした。そこで、私たち夫婦と6歳児の3人で、小石川植物園へ出かけました。上の子が、この近くの学校に通っていた頃に訪れて以来、久しぶりの見学となります。

 以前は、東京メトロの茗荷谷駅の方から歩きましたが、今回は都営三田線の白山駅から歩きました。およそ駅から10分ほどで植物園正門にたどり着きます。今日は、5月の植物園に咲いている花をいくつか紹介しましょう。

 正門で担当者から、見どころお勧めの巡回の順路を聞き、案内図に従って歩き始めました。正門近くに、八重山吹の花がありましたので、写真に収めました。普通のヤマブキよりもちょっと遅い開花時期です。






 何がなんだか分からないほど多くの種類があるツツジですが、アゲハチョウもやってきたケラマツツジとさまざまなツヅジが満開でした。









 正門の係員が教えてくれた2種類の見どころの植物の一つが、下の画像の花です。別名「ナンジャモンジャノキ」と呼ばれているヒトツバタゴ (一つ葉タゴ) です。ただし、「なんじゃもんじゃ」の木は、特定の種類の木を呼ぶのではなく、名称不明で地域のシンボルツリーとしての役割を果たす立派な木を指して呼ばれているようです。明治神宮外苑周辺に、このなんじゃもんじゃの木(ヒトツバタゴ)が多く植えられていると聞いています。



 これから、下の植物の仲間が次々と咲き始めます。それはウツギの仲間です。下の花は、タニウツギとガクウツギです。他に、山や公園で見かけるウツギの仲間として、本家ウツギの他に、コゴメウツギ・ハコネウツギ・バイカウツギ・ツクバネウツギなどは知っていると良いでしょう。

 これらウツギの仲間を、分類学上分けると以下のようになります。

ユキノシタ科・ウツギ属・・・ウツギ、ヒメウツギ
ユキノシタ科・バイカウツギ属 ・・・バイカウツギ、
ユキノシタ科・アジサイ属・・・ガクウツギ
スイカズラ科・タニウツギ属・・・タニウツギ、ハコネウツギ
スイカズラ科・ツクバネウツギ属・・・ツクバネウツギ、ハナツクバネウツギ(アベリア)

 通称アベリアと呼ばれ、名前は知らなくとも、公共施設を中心に個人住宅などの生垣で、たいへんよく見かける花も、ウツギの仲間です。この花は、他のウツギと異なり初夏から秋まで長期間花が咲いています。
 







 青梅も、これからの季節を象徴する植物と言えるでしょう。かつて、青梅を題材とした川島睦郎の日本画が自宅にあり、この時期に壁に掛けて鑑賞しました。



 アヤメ科シャガ・カキツバタ・ジャーマンアイリスなどが咲いています。もうしばらくすると、湿地帯にハナショウブが咲き始めます。都内では、明治神宮の中にある菖蒲園が有名です。






 奥の赤っぽい色の建物は、東京大学総合研究博物館小石川分館で、東京大学の前身にあたる東京医学校時代の建物です。この建物は、明治初年の木造擬洋風建築特有の様相を残していて、国の重要文化財の指定を受けています。






 植物園の係の方から教えてもらったもう一つの見どころは、下の画像の「ハンカチの木」です。新宿御苑にもこの木はありますので、私にとっては珍しいものではありません。けれども、多くの方には珍しい植物なようで、落ちているハンカチの木の花を拾っていました。

 本当は、この植物園では、落ちている物も拾ってはいけないことになっています。また、このハンカチの木の白い花は、実は花のつぼみを包んでいた葉で、苞葉と呼ばれるものです。この白い2枚の苞葉を、白いハンカチに見立てた木の名前なのでしょう。






 上の画像はシランの花です。一般的なシランの花は名の通り紫紅色ですが、このシランは白に近い淡色で、まれに白い花のシランもあります。淡い木漏れ日の中にシートを敷いて、多くの方がのどかな春を楽しんでいました。






 上の画像がノイバラで、下はシャクヤクの花です。樹木のボタンは「花王」と呼ばれ、草本のシャクヤクは花の宰相「花相」と呼ばれる事があります。






 上の画像は、ナルコユリの花です。アマドコロも同じような花を付けます。また、区別は明確ですが、ホウチャクソウも似た花を付けます。



 この植物園に来たら、上の「ニュートンのリンゴの木」と、下の「メンデルのブドウの木」は必見です。ニュートンのリンゴの木は、この木のリンゴが落ちるのをニュートンが見て 「万有引力の法則」を発見したという逸話が残る木を接ぎ木したものです。

 また、メンデルのブドウの木は、「メンデルの法則」などの遺伝学の基礎を築いたメンデルが、実験に用いた由緒あるブドウの木です。メンデルの法則といえば、エンドウ豆を用いた形質の3つの法則を思い出しますが、ブドウの木をどの様に実験で用いたのでしょうか。




 小石川植物園は、年間を通して様々な植物を観察でき、HPの「花ごよみ」参考にすれば、季節ごとの代表的な花を楽しむことができます。家族で気軽に公園に出かける雰囲気で来園されたらよいでしょう。


【東京大学大学院理学系研究科附属植物園】
所在地:〒112-0001 東京都文京区白山3丁目7番1号
開園時間:午前9時〜午後4時30分(但し入園は午後4時まで)
入園料:大人400円 小人130円
アクセス:都営地下鉄三田線 白山駅下車 A1出口 徒歩約10分
      東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅下車 出入口1 徒歩約15分


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