「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの時事問題:憲法9条にノーベル平和賞

2014年04月15日 | 時事随想

 

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 東京新聞が継続的に報道してきた、市民活動「憲法9条にノーベル平和賞」の努力が、一定の評価を収めたことが再び記事になりました。

 このアイデアを思いついたのは、神奈川県座間市の主婦鷹巣直美さんです。一昨年、欧州連合(EU)が「地域の統合により、国家の和解と平和を進めた」として平和賞に選ばれたことを知り、「戦後70年近くも日本に戦争をさせなかった9条にも資格がある」と考えたそうです。

 ただし、ノーベル平和賞の受賞資格は、個人または団体のため、「憲法九条を保持する日本国民」としてノミネートしました。市民実行委が昨夏発足し、推薦資格のある大学教授らに呼びかけ、学者ら四十二人が賛同し、約二万五千人分の署名と共に応募したそうです。

以下は東京新聞の記事に依ります。

《 「憲法九条にノーベル平和賞を」と一人の主婦が始めた活動で、ノルウェーのノーベル賞委員会から、署名を集めた市民実行委員会や推薦人の大学教授らに、二〇一四年のノーベル平和賞候補として正式に受理したとの通知が届いたことがわかった。通知が届いたのは九日夜。今年の候補は二百七十八件で、十月十日に受賞者が発表される。》



 憲法九条は、日本国民の間でさまざまな考えがあり、世論を二分する重要課題として、論議され続けて今に至っています。民主国家である以上、憲法に関しても様々な民意があるのは当然です。憲法九条を維持するのか、それとも改憲するのか、あるいは安倍内閣で行われようとしている解釈改憲をするのか、その評価も分かれています。けれども、今回のブログでは、憲法九条自体の可否は論ぜずに、ノーベル平和賞候補に選定されたことに関連して、憲法九条を取り上げます。

 そこでまず、国民が必ず学習したはずであり、塾では小6の社会科のテキストに出てくる憲法九条が、どのような内容なのかを確認するために、以下に載せます。

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 第1項が「戦争の放棄」、第2項が「戦力の不保持」「交戦権の否認」を定めています。朝鮮戦争を契機に設立された警察予備隊、現在の我が国の「自衛隊」は、世界有数の実力を誇りますが、この第9条第2項のいう「戦力」には当たらない組織と解釈されています。こうした対処は、燻製ニシンの虚偽」と形容できる、子ども騙しのような論点のすり替えがあります。

 今までの経緯を勘案すれば、憲法九条を維持しつつも、戦後における日本の安全保障に関わる政策は、「解釈改憲」を繰り返し行ってきたことが分かるでしょう。そうした対処が、今回大きな問題となっているのは、「解釈改憲」が立憲主義に反し、一線を超える限界に達しているからです。



 こうした状況を、ノーベル平和賞選定という観点で考えてみましょう。戦後に発布された憲法と、それを現状と照らしあわせ適宜解釈してきた事実との乖離を、どう評価するのでしょうか。

 極めて高い理想を掲げた現在の憲法が、他国で制定されたなら、日本国民の大多数は、その理念に対して純粋に賞賛することができるでしょう。しかし、この憲法が日本国憲法であり、私たちの安全保障に直結するが故に、多くの問題と様々な意見の対立があります。

 また、日本が敗戦国として、押し付けられた憲法であるから、そこに崇高な理念を盛り込むことができたとも言えます。その憲法九条の保持が、日本が平和であり続けた理由として是認できても、この憲法が国際平和に対してどう寄与してきたのか、そこが問われることとなるでしょう。

 現実の日本の安全保障政策を考えると、自衛隊を保持し、PKOにも参加して紛争国に自衛隊を派遣し、果ては集団的自衛権を行使して、他国に出かけて戦闘に参加する道を可能としようとしている現状を、国際平和という視点でどう評価するのでしょう。

 憲法九条の改憲を許さないという運動の一環として、今回のノーベル平和賞候補に選定される道を模索した運動は、とても奇抜で効果的な手法です。けれども、憲法九条自体ではなく、この憲法を保持し続けている日本国民が、ノーベル平和賞の受賞対象であることに留意する必要があります。私たち日本人が、国際平和に寄与した具体的な実績を顧慮する時、自省の念とともに、私たちの真の姿が見えてくるはずです。

 今回の「憲法九条を保持する日本国民」
に対するノーベル平和賞について私の考えを述べるなら、厳しい評価を下さざるを得ません。一国の国民に対して、国際平和に貢献した証としてノーベル賞が授与される正当性が、私たちに見当たらないからです。なぜなら、私たちは憲法九条を保持してはいますが、解釈改憲による憲法九条の形骸化を指摘される可能性があります。すべての法律の根幹とも言える憲法を、その時々の状況に応じで解釈してきた行為は、国際的に見れば信用出来ない国民だと認識される可能性さえあるでしょう。

 理想と現実、望ましい状態を希求する理念と現在起きている無視できない事柄、その連続した葛藤の末の対処が、日本人自体の評価として、今問われようとしています。

 

 今日、教室へ向かう途中、桜吹雪が舞うベンチの下で、その光景にしばし見とれていました。その後、歩道を歩いていると、八十歳くらいのおばあさんが、「アラッ!」と言いながら、私の服の肩に手を伸ばし、桜の花柄(かへい)を幾つもつまんで取ってくれたのです。「桜に見とれて、気づきませんでした。ありがとうございます。」とお礼を言いながら、私はそのおばあさんの手に、一昨年亡くなった母の手の温もりを感じました。

 さり気ない親切で、人の心を和ませることができる人は、素敵な心の持ち主です。

【上の画像】公園に咲くシャガとシャクナゲの花

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マッキーの『四季を楽しむ』:春の国立昭和記念公園散策

2014年04月11日 | 四季の植物と風景

 

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 立川市と昭島市の両市にまたがる立川基地跡地を活用した国営昭和記念公園は、東京ドーム約40倍の広さを持つ日本有数の国立公園です。園内には、四季折々の花が咲き、子どもの遊具が至るところに設置されているので、大人も子どもも存分に楽しめる公園です。

 今日は、4月の昭和記念公園の花々や、春の訪れを実感する景色を、画像で紹介します。当日は、私とwife、長女とその友達、そして5歳児の5人で園内をハイキングしました。



 昭和記念公園は、みどりの文化ゾーン(無料エリア)、
展示施設ゾーン水のゾーン広場ゾーン森のゾーンと大きく5つのゾーンで構成され、それぞれのゾーンが、より細かいエリアに分かれています。

 立川口よりも西立川口の方が最寄りの駅から近く、かつ主要なゾーンである「
水のゾーン・広場ゾーン・森のゾーン」の近くに入場できるので便利です。

 西立川口から公園に入ると、その先に綺麗な「水鳥の池」
(上の画像)が私たちを迎えてくれます。この公園内にある池は、人工的に作られているのか、水質を含めてとても綺麗です。



 今回、この公園を散策する目的は、桜の下のお花見ランチと、咲き始めているさまざまな木や草の花々を鑑賞することでした。都心から山側に少し離れているこの公園では、上の画像のように少し遅れてソメイヨシノの花が見頃を迎えていました。桜では、白い花を付けるオオシマザクラや、カンヒザクラの交配種である朱色のヨウコウなどが咲いていました。



 園内に咲いていた代表的な樹木の花を紹介しておきましょう。上の画像は、モクレンの花です。コブシハクモクレンの花も咲いていました。その他には、下の画像の順に、ハナモモサンシュユヒュウガミズキユキヤナギなどが咲いていました。画像の他には、シナレンギョウシャクナゲミツバツツジなどが咲いています。









 多少前後はありますが、この時期に咲く黄色い花を付け、知っているべき代表的な花木を挙げましょう。まず春先に咲く花として、ロウバイ・マンサク・サンシュユ・ヒュウガミズキ・ミツマタなどが挙げられます。その後に、レンギョウ・ヤマブキが続き、その後少ししてキンシバイ・ビョウヤナギ・ヒペリカムカリシナムなどが咲き始めます。




 水と緑と花々と青空の調和がとても良く、随所でヨーロッパの公園のように均整のとれた美しい風景に出会うことができます。親水性を意識し、伸びやかな歩道を確保し、木々の配置もゆったりとしていて、長閑な雰囲気を醸し出しています。









4月の初旬に咲いている草花は、下の画像順に、ハナニラ(珍しく赤みがかった色)・クリスマスローズチューリップムスカリなどです。他には、ヨウズイセンパンジーやビオラなどが目を楽しませてくれます。









 植物や動物に興味がある5歳児ですが、公園に来たら遊具で遊びたくなるのも当然です。この公園には、そうした子どもたちの欲求を満足させてくれる遊び場が至る所に設置してあります。






 広大な公園の敷地を散策しながら、大人も子どももさまざまな意味で、満足させてくれるのが、昭和記念公園です。サクラとムラサキハナナ下の画像)、そしてサクラとナノハナ(下の二番目と三番目の画像)、それぞれの色の対比が美しい季節でした。ポピーの花壇も、もう少しで咲き始める気配で、一面のポピーが春風に揺れる時期も間近です。









 とっても面白かったので、また連れてきて・・・5歳児の感想ですが、大人も同様の印象を受けた、春がいっぱいの昭和記念公園でした。



【今回歩いたルート】
JR西立川駅→西立川口→水鳥の池→花木園→わんぱくゆうぐ→渓流広場→こどもの森→ドラゴンの砂山→日本庭園→桜の園→原っぱ東花壇→ハーブ園→西立川口→JR西立川駅



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マッキーの時事問題:親の年収と子供の全国学力テスト正答率の相関関係

2014年04月07日 | 時事随想

 

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 昨年4月の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)資料を分析した、文部科学省の委託研究結果が発表されました。全国の小学6年生と中学3年生のおよそ800人を対象に分析したそうですが、その分析結果が世間の耳目を集めています。

 家庭の収入と親の学歴を「社会的経済的背景」として、4つの階層に分けて調べたところ、階層の高い家庭の子ほど、問題の平均正答率が高いことが分かったそうです。

 この結果は、教育に携わる者にとって、肌感覚で認知していたことでしたが、文科省が委託研究費を出費した今回の調査で、あらためて認識させられた事実でした。

 「家庭の収入と親の学歴」というファクターで分類した上の階層では、子どもに対する学校外教育費の支出額が多くなり、必然的に学習量も確保されることとなります。

 また、家庭の経済的余裕度により、「家庭風土」と形容してもよい家庭の文化的生活度・教養度家庭内の教育力に大きな差が出ると考えられます。例えば、学習スペース、参考書・辞書・文学書などの書籍類、学習用パソコン、絵画・彫刻・陶磁器などの美術品、そうした広範囲な「家庭の学習リソース」の差異が、子どもの学力差に表れている側面も指摘できるでしょう。

 今回の調査で、経済的に不利な環境にある家庭の子でも、親が本や新聞を読むように勧めていたり、朝食などの生活習慣がしっかりしていたりする場合には、学力が高くなることも指摘しています。親の家庭内教育に対する意識や、躾とも言える生活習慣の良さが、家庭の経済力を補完する重要な要素になっているということです。けれどもこの事実も、今までのさまざまな調査結果を追認しているに過ぎません。

 
「子どもが小さいころ、絵本の読み聞かせをした」・「博物館や美術館に連れて行く」・「ニュースや新聞記事について子どもと話す」・「子どもにいろいろな体験の機会をつくるよう意識している」など、家庭内の教育の重要性を理解した保護者の元で育った子どもの学力は高くなります。

 
逆に、低学力層に位置する子どもを持つ保護者に多く見られる行動は、「テレビのワイドショーやバラエティ番組をよく見る」「携帯電話でゲームをする」「パチンコ・競馬・競輪に行く」「カラオケに行く」などであることは、かつて行われた「家庭背景と子どもの学力等の関係」調査などで示されていました。

 子どもの学力に重要な影響を持つと考えられる、家庭における経済的要因の負の部分を補完する要素として、生活習慣を含む子どもの生活態度に対する、教育的側面に留意した躾が考えられます。そうした日々の自助努力は、大切でしょう。

 けれども、家庭の経済的余裕度→→学校外教育費の支出額が増える・家庭の文化的生活度・教養度が高まる・家庭内の教育力が増す→→子どもの学力・教養・知的好奇心などが高まる、と言った図式があらためて認識させられた分析結果でした。



 私は、こうした現状を肯定的に見る側に立っているわけではありません。けれども、私的な教育機関である学習塾を経営する立場でもあります。家庭の貧富の差が、子どもの学習の機会均等を損ない、その結果が次の世代にまで影響を与えるという悪循環の連鎖を断ち切る必要があると考えています。

 私は数年前に、家庭の経済力が子どもの学力に影響を与える現状を是正するために、地域の教育力を高め、また中高年の方の力を活用して、子供たちの教育全般の向上を目指すNPO法人を立ち上げました。しかし、諸般の事由により志半ばでこの事業は頓挫気味ですが、このブログ読者を含め、周囲の協力を得て前進させたいと考えています。

 公的な教育機関に、より多くの予算を計上するか、または家庭で出費する教育費に対して、何らかの形で行政支援が行われるといった取り組みが必要です。教育は、各家庭の問題でもありますが、本質的には国家の根幹に関わる問題であることをもっと真剣に考える必要があります。



上の画像は、ムラサキハナナとサクラ。下の画像は、ナノハナとサクラ。
ムラサキハナナの正式名称はオオアラセイトウで、ナノハナと同様にアブラナ科の植物です。
同じ時期に咲くムラサキハナナに似た植物に、ハナダイコンがありますが、区別ができますか?


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マッキーの男の料理・その72:ツクシの卵とじと佃煮

2014年04月02日 | 料理



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 春分の日の少し前、近くの川の土手て見つけたツクシを、5歳児と一緒に摘んで、それを料理したことを綴りました。

マッキーの『四季を楽しむ』:5歳児と周辺の春を見つけに

 今日は、そのツクシ料理を紹介します。私の故郷新潟では、ツクシを食べる習慣はありません。私の山菜師匠Y氏は福岡出身ですが、ツクシを食べる地域の一つのようです。

 ツクシは、美味しいというよりは、春の到来を告げる植物を、味覚で味わうといった趣向で食べられているようです。



 まず、摘んできたツクシの袴と呼ばれる、茎を取り巻く硬い部分を、根気よく取ります。ツクシの料理は、この修業のような作業からスタートします。袴を取ったツクシをきれいに洗い、熱湯で5分ほど茹でて、冷水に取りアク抜きします。

 ツクシは、その頭の穂の部分が開いた方が良いという人と、穂が開く前のツクシが美味しいという人がいます。ツクシの出たては、ハカマとハカマの間隔が狭く、ハカマを取るのに苦労します。一方、ツクシが成長すると、袴の間隔が広がり、茎の部分が長くなります。およそ、茎に3つ程度の袴が付いた状態が、調理しやすいように思います。



 上の画像のように袴を取った状態のツクシを茹でると、下の画像のような状態になります。茎がオレンジ色に変化します。

 季節感を味覚と視覚で楽しむために、様々な料理のトッピングとして利用すると、食卓を楽しくするでしょう。また、本格的にツクシを味わうために、今回は「ツクシの卵とじ」「ツクシの佃煮」を作ってみました。

【ツクシの卵とじ】




 酒・味醂・出汁醤油・砂糖をフライパンで熱し、そこに湯がいたツクシを入れて火を通し、溶いた卵を入れて、半熟程度で火を止めできあがりです。味付けは、あまり濃くない方が、ツクシを味わうには良いでしょう。卵とじは、食材の風味を味わうのに適した調理法で、卵が香りを閉じ込める役割りをしていると、経験上断定することができます。


【ツクシの佃煮】



 茹でたツクシをフライパンで炒め、酒・味醂・醤油・砂糖を適宜入れます。今回はピリ辛の佃煮に仕上げるために、唐辛子の粉末を入れ、水分を飛ばしたらできあがりです。

 ツクシは、意外と個性的な味がします。若干の苦みと、野草の持つ独特な風味を味わえます。ツクシを味わう方法は、他にもいろいろとあるようです。季節の食材を味わうことは、日常の生活をより楽しく豊かにしてくれる一つの知恵です。





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マッキーの山登り:奥武蔵の天覚山・大高山・子ノ権現を歩く

2014年03月29日 | 日帰りの山登り

 

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 今年は、春分を過ぎて、やっと春めいた季節がやってきました。3月23日(日)、久しぶりにY氏と山登りに出かけました。行き先は、西武秩父線沿線の西側に連なる、天覚山・大高山・子の権現です。

 伊豆ヶ岳を経由して子の権現に到り、吾野駅もしくは反対側の竹寺・小殿バス停に下るルートで歩いたことは、何度かありました。しかし、子の権現から南に連なる山々は、私にとって初めて登る山でした。



 東吾野駅で、かなり多くの中高年登山グループが降りました。その人たちは、西武秩父線の東側に連なる山々を目指す人たちです。なぜなら、私たちのように線路を渡って西側の山へ向かう人たちはいなかったからです。

 今回私たちが登ったルートは、どちらかと言えばマイナーで、
山の熟練者好みの山歩きに適しています。最後の子の権現を除けば、出会う登山者も少なく、静かな山歩きができました。

 9時10分に東吾野駅に到着し、身支度をして出発しました。 踏切を渡り、案内板の指示に従って進むと、やがて天覚山までの登山路が、尾根筋コースと、沢沿いコースに分かれます。私たちは沢沿いコースを選択しましたが、上の画像のように、若干藪がうるさいところがあります。

 今回のルートのほどんどは、杉や檜が植林された人工林の中にあり花粉症の私にとっては、敵の真っ直中を歩くことになります。鼻水やくしゃみにめげずに歩く必要がありますが、それにも勝る楽しみが、山登りにはあります。


 歩き始めて1時間ほどで、まず一つ目のピーク・天覚山の頂上に到着しました。頂上から大きく視界が開け、遠く様々な山を眺めることができる爽快な場所でした。また、ベンチも設置されていて、しばらく休憩するにも良い場所です。

 頂上には、大きなアセビの木があり、白い花をいっぱいに咲かせていました。



 今回の稜線上の登山路には、繰り返しアップダウンがあります。その山道を歩きながら、登り下りの多い北高尾の稜線歩きを思い出しました。登山路から、次のピークである大高山の均整のとれた姿を、下の画像のように眺めることができます。



 この登山路には、この時期、下の画像のようにヤブツバキの花が随所に見られます。植林した針葉樹林帯なので、稜線上の道の両側に、人為的に植えたのかも知れません。

 ほんの前まで、ゴールデンウイークに故郷・新潟に帰省すると、残雪がたっぷりと残る春山に、友人と登ることを恒例行事にしていました。その時期に、新潟の山には、ユキツバキが至るところに咲いていました。



 このルートの途中には、いくつかのエスケープルートがあり、天候や体力に合わせ選択できます。ですので、子の権現まで行かなくとも、都合に合わせた山歩きができるコースです。

 11時過ぎに、大高山に到着し小休止。大高山を越えて次のピークを過ぎた所で、昼食を取りました。まだ芽吹きには若干早い季節でしたが、その木々の枝を揺らす風音だけが聞こえる、とても静かな山歩きでした。



 2時をだいぶ回って、最後のピークに建つ子の権現に参拝しました。ここの境内には、金色に輝く大きな草鞋が飾ってあります。初めて、北上するルートでこの子の権現に至りました。寺なのですが、権現を祀っている神仏混淆のお寺です。






 吾野までの下山路は、子の権現の東側の樹林帯にありますので、時刻の割に、しばらく夕暮れ時のように暗く、また2月に降った雪が所々残っていました。この登山路を下りきると、左側に川を見ながら、民家が点在する舗装された道を歩きます。しばらく歩けば、幹線道路に突き当たり、その手前を案内板に沿って歩けば吾野駅です。

 吾野駅改札の反対側線路脇にに、吾野湧水があり、時間があれば汲んで帰るのも良いでしょう。駅反対側に行くためには、駅近に線路下を通る隧道が設置されていますので、それを利用することもできます。

 
もうしばらくすれば、山々は芽吹きの季節を迎え、山菜や草花で私たちを楽しませてくれます。低山歩きの、楽しい季節が訪れます。




【標準歩程時間】
東吾野駅〜1.00〜天覚山〜1.20〜大高山〜2.50〜子ノ権現〜1.25〜吾野駅(計6時間35分)


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