「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの教室:タカラジェンヌの講習会陣中見舞い

2016年09月06日 | 教室の風景



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 8月20日講習会中に、HPS東日本橋進学教室OGタカラジェンヌが、教室まで訪ねてきてくれました。1年に1回ほどの割合で、こうして教室を訪問していただいて、私も子どもたちもとても嬉しく思っています。今回は、お姉さんと一緒でしたが、そのお姉さんもこの教室のOGで、現在は薬学部の5年に在籍しています。

 この姉妹のお母様も私の教え子ですので、親子そろって私の教室で学んだことになります。最近は、かつての教え子のお子様が教室に通ってくることも多くなり、二代続けて教える喜びを感じる機会が増えました。

 このタカラジェンヌについては、以下の過去のブログで、その活動を綴っていますので興味ある方は参考にご覧ください。

マッキーの教室:憧れのタカラジェンヌを目指して 2013年04月04日

マッキーの教育:宝塚音楽学校 第101期生 文化祭 2015年02月23日

マッキーのお出かけ:宝塚月組公演「1789ーバスティーユの恋人たちー」を観て 2015年06月23日

マッキーのお出かけ:宝塚月組公演『舞音 -MANON-』・『GOLDEN JAZZ『を観て 2016年01月25日

マッキーのお出かけ:宝塚月組公演『NOBUNAGA<信長> -下天の夢-』・『Forever LOVE!!』 2016年08月31日




 休み時間に、ホワイトボードにタカラジェンヌの名前と激励の言葉を、生徒たちが書きました。(都合で、本人の芸名等は伏せます。)教室に入って来た時に、拍手で迎えました。初めて会う生徒もいましたので、簡単に姉妹を紹介して、用意した色紙に各自がサインを書いてもらいました。

 リオのオリンピック真っ盛りの時でしたので、活躍するアスリートとタカラジェンヌが、子どもたちの心の中でだぶったことでしょう。夢を持って目標に向かって頑張る姿勢を、この先輩タカラジェンヌから、子どもたちが感じ取ってもらえれば、嬉しいことだと思いました。

 宝塚を知るにつれ、それぞれのタカラジェンヌをひいきにする取り巻きのおばさんたちの情熱のすごさに驚かされました。それは、相撲・野球あるいは歌舞伎の世界の「タニマチ」を、私に連想させます。宝塚に無縁な人には別世界ですが、宝塚にぞっこんの人たちにとっては、そうした場は「命」なのでしょう。

 そうした風習は、宝塚を支えていることは間違いありません。けれども、そうした「タニマチ」にちやほやされ、こじんまりと完成した舞台人になる危険性もはらんでいます。日本では、すぐにセクト主義に陥って、流派やら家元制を敷いて、内向きに結束する傾向が顕著です。その結果、内部の満足度を高めるあまり、芸術的創造性を失ってしまうことが起きます。およそ400年の間、常に画壇の中心にあり日本美術界に君臨した狩野派さえ、伝統維持と勢力保持に精力を費やして、真の芸術性を喪失してしまったように私には思われます。

 トップの中のトップと言われた星組前トップの柚希礼音が、ブロードウェーで活躍する俳優と共演したミュージカルの舞台稽古の映像を見た時、レジェンドと呼ばれた境遇を捨てて、新たな芸の道に精進する姿に感動を覚えました。特殊な世界に澱むことなく、広い世界に貪欲に視野を広げてチャレンジする必要があるように感じました。

 また、トップスターと呼ばれる人たちは、演劇の能力が高いのは無論のこと、話をさせても幅広い知識と、極めて明晰な語り口に驚かされます。その組を代表して観衆に語り掛け、そして組全員を統率して演劇を成功裏に導くのに、広範な能力が必要なのでしょう。私の教え子のタカラジェンヌも、そうした先輩に負けることなく、幅広い人間性を磨いてほしいと願っています。最後の決め手は、総合的な人間力なのでしょう!

 教室の後輩たちがホワイトボードに書いた言葉は、「努力すれば夢は叶う」・・・「応援しています!!」(受験生より)でしたが、自分たちにも言い聞かせた言葉だったと思います。



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マッキーの教室:与えられた条件がシンプルな問題(2)、しかし?

2016年02月08日 | 教室の風景



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 前々回の『マッキーの教室:与えられた条件がシンプルな問題(1)、しかし?』に続いて、今日も簡単そうなので、解けないとちょっと焦ってしまう問題の第二弾です。中学生からの質問でしたが、この問題は注意力があれば、中学受験の小学5・6年生も解くことが可能です。



【問題】

 上の図のように、三角形ABCの辺BC上に点Dがあり、AD=AC、∠CAD=2∠BADである。AB=15cm、CD=8cmのとき、三角形ABDの面積を求めなさい。(上の画像の問題だけ見て、解いてみてください。あえて解説の図は一番下に載せます。図形の問題の多くは、解説の図を見てしまうと、面白くなくなってしまいますから。)

【解答・解説】

 問題条件は、いたってシンプル。この手の問題は、高さ共通の時、底辺の長さと面積は比例することを用います。けれども全体の面積は、この条件だけでは出すことができません。

 この問題を解くポイントは、三角形ADCが二等辺三角形であること、それから直角三角形の合同を上手く利用することです。三角形ABDの面積を求めるには、先ほど説明した辺の比と面積を利用できないので、底辺をABとした高さを求めることをまず考えます。


 二等辺三角形ABDの頂点Aから対辺に垂線を引き、その交点をEとします。また、点Dから辺ABに垂線を引き、その交点をFとします。

 三角形DAEと三角形CAEは、直角三角形で斜辺と他の一辺AEが等しいので、合同です。したがって角DAE=角CAE=①となります。

 また、三角形ADEと三角形ADFは直角三角形で、斜辺ADが共通で、かつ条件より角DAE=角DAF=①となりますので、三角形ADEと三角形ADFは、直角三角形特殊合同条件の「斜辺と一鋭角がそれぞれ等しい」ので合同となります。

 よって、三角形ABDでABを底辺とした高さDFの長さが4cmであることが分かります。このことから、求める三角形ABDの面積は、15×4×1/2=30平方センチメートルと求めることができます。



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マッキーの教室:与えられた条件がシンプルな問題(1)、しかし?

2016年01月31日 | 教室の風景



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 難易度の高い複雑な問題が解けない場合は、子どもたちはあきらめることができます。けれども、条件がシンプルで簡単そうに見える問題が解けないと、焦りを感じるはずです。今日は、中学生から質問があった問題を取り上げますので、解説は見ずに、まずは皆さんの頭脳に刺激を与えてみてください。



 今日の問題は、ある私立中学2年生の二学期・期末試験に出題された問題です。そのテストは、相似に関する小問が幾つも並んでいて、その中の一つとして出された問題です。内容としては、中学3年で学習する相似を利用する問題です。

 条件が少ないので、どう解いたらよいのか分からない人も多いことでしょう。この問題を解くキーワードは、⊿ABCが二等辺三角形であること、平行線を利用して相似を用いた比例式を使うことです。

 
今日の問題は、上の図が提示されていて、辺CDの長さXを求める問題です。図から読み取れる条件から、⊿ABCが二等辺三角形で、ADは三角形の外角の二等分線になっています。このあたりの条件をうまく利用する問題です。突如、画像を上に載せたのは、下の説明と離すためです。下の説明の図を見てしまうと、なあんだ!という問題です。



 では、この問題の解き方を説明しましょう。まず点Dから辺ACに並行に線を引き、辺ABの延長線との交点をEとします。角BACと角BEDとは、平行線の同位角で等しくなります。よって、⊿EBDは、DB=DEの二等辺三角形となりますので、DB=DE=5+Xであることが分かります。

 角CADと角ADEは、平行線の錯角ですので等しくなります。その結果、⊿EADはAE=DEの二等辺三角形になりますので、AEの長さも5+Xと表すことができます。

 二角相等の条件で、⊿ABCと⊿EBDが相似になりますので、そのことを利用して比例式を作ります。

 BC:BD=BA:BEより、5:(5+X)=8:(8+5+X)
 8×(5+X)=5×(13+X)
   40+8X=65+5X
      3X=25
       X=25/3

 よって求める辺CDの長さXは、25/3ということが分かります。今日の問題は、ちょっとした補助線を引くことにより解く問題です。図形の問題を解くには、センスが必要だという指導者がいます。けれども、基本事項を単なる知識として覚えるのではなく、練習でその知識を使えるようにすることにより、「図形的センスがない!」などという言葉を吹き飛ばしてください。

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マッキーの教室:静かな時間

2015年12月30日 | 教室の風景



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 今日は12月30日・水曜日。官公庁が仕事納めとなる28日を過ぎた年末、都内は一部を除き、とても静かになります。その一部とは、正月の食材を求める客で賑わうアメ横を代表とする市場でしょう。そしてもう一つ、入試を間近に迎えた受験生の熱気を感じる進学塾です。

 受験生にとって、時間を自由に使える入試直前の冬休みは稼ぎ時です。無論のこと、そうした受験生を教える塾教師も、生徒以上に張り切って指導しているはずです。進学塾で教えていると、年末も年始も吹っ飛んでしまい、ただ受験までの短い日数が忙しく背中を押してくる、そんな感覚です。

 講習期間中は、普段よりも早く起きて8時前には教室に出て、9時から始まる授業の準備などをします。夜は、9時まで授業があり、講習中は半日が授業で埋まっていて、多忙な日々が続きます。そんな講習期間中の朝の教室は、生徒を迎える前の、静かな時間が流れています。それは、嵐の前の静けさと形容しても良いでしょう。

 冬期講習の中休みに行われる受験生対象の正月特訓は、かつて多くの社員を使っていた頃には、単身かつ帰省をする必要のない若手教師が中心となり指導にあたりました。しかし近年は、正月特訓も私自身が行います。冬期講習と正月特訓の間、休みは元旦のみ。受験生は一生に幾度も無い経験でしょうが、こうした多忙な年末年始の過ごし方は、進学塾を経営している多くの方にとって、恒例の生活スタイルでしょう。

 この期間中、私はブログを綴る時間と精神的な余裕がなく、更新がなかかなできない状態です。けれども、そうした私の状況を知っている方には、ブログアップが遅延する状況が、現況報告になっているものと思われます。

 講習期間中に教えた内容で、興味深い問題があったら、アップしてみようと思います。今年もあと二日となりました。多くの方が、休暇に入ったことと思います。皆さま、楽しい年末年始をお過ごしください。

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マッキーの教室:全国統一小学生テスト

2015年06月03日 | 教室の風景



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 四谷大塚が材料を提供し提携塾を会場として、6月7日に全国一斉に「全国統一小学生テスト」が行われます。無料で受けることができるテストであることに加え、特に地方ではそうした機会が少ないこともあり、ある程度の受験者を集めているようです。私のHPS東日本橋進学教室でも、例年と同様にこのテストを実施します。

 中学入試を目指す小学生の他に、受験を考えていない小学生も多数受験するテストですので、進学塾としては、テスト結果を参考程度と考えています。このテストは、小学6年生に対して、志望校の合格判定を出すようになりました。評価は甘く出ますし、母集団の受験者構成を考えても、テスト結果は受験生に対する励まし程度と考えてよいでしょう。



 広告費を最もかけている塾と言えば、ダントツ四谷大塚です。四谷大塚本体の実績は、その生徒数に比べ華々しいとは言い難い状態ですから、それを広告活動でカバーしていると言えます。提携してこのテストを実施する塾は、無料のテストですので、それなりの手間と出費を覚悟して実施するわけです。

 このテストを実施するために、私の唯一の休みである日曜日が、この一か月で3日つぶれます。したがって、私の6月の休みは、たった1日だけとなりました。このテストを子どもたちが受ける意義は、単にそのテストの結果を知るということではなく、特に受験生は、テスト前後の対策授業と見直し授業参加して、受験生としての意識を高めていくことにあります。

 受験を考えていない小学生に対して、全国的なテストで偏差値や順位を出す意味があるかどうかは、少々疑問です。ただ、このテストが強制ではなく、自由参加ですので、そうした情報を知りたいというのであれば、そのテストの結果に意味があるでしょう。ただし、地方の中学受験をしない生徒は、このテストが首都圏の受験生が多数含まれていることを考慮すべきです。また、反対に首都圏の受験生は、受験しない地方の小学生も多く含まれているだけではなく、首都圏の学力トップ層がこのテストを受けていないことを勘案する必要があります。

 このテストを主催する四谷大塚は、慈善団体ではありません。れっきとした株式会社組織です。これだけ大量広告を行う塾はかつてありませんでした。この無料テストは無償の行為ではなく、あくまで四谷大塚の営業の一環として行われるものです。このテストが、今後どう評価されていくのか注視したいと思います。



 上の画像は、キンシバイの仲間のビョウヤナギで、その下の画像は、山で見かけるコアジサイです。

キンシバイとビョウヤナギの違いは、以下のブログをご覧ください。

マッキーの『四季を楽しむ』:キンシバイとビョウヤナギとヒペリカム・カリシナム

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マッキーの教室:HPSのホームページを一新

2015年04月23日 | 教室の風景



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 ホームページビルダーを使って更新してきた、イマイチ古臭いHPS東日本橋進学教室のホームページを、このたび一新しました。

 私の知人で、高校の情報の授業を担当している鈴木さんの協力を得て、明るく分かりやすいHPとなりました。パソコンについて特に詳しくない私の力では、思い描いたHPを構築することは不可能です。やはり、実際に想定したものに近いHPを完成させるためには、詳しい方の力は不可欠です。

  一新したHPS東日本橋進学教室のホームページのアドレス(以前と同じ)は、
      http://hps.school-info.jp/ 

 鈴木さんが立ち上げているネット上のお店 「星奈のお店」は、下のアドレスですので、興味があればのぞいてみてください。
      http://www.seina-shop.com/ 



 ところで多くの企業は、その法人の活動や優越性を広く知ってもらい、業績を上げる目的で広告活動を行います。私の教室では、かつて新聞折込DMに力を入れていました。新聞折込は、対象とする家庭以外に、大量に不用なチラシが発生し、大変な資源の無駄となる広告です。ですので、対象にピンポイントで送られるDMは、極めて効率の良い省資源型の広告でした。

 しかし、プライバシー保護法が成立して、DM業者による新規名簿リスト作成ができなくなると、正確な名簿を入手することが困難となりました。また、昨年度起きたベネッセの個人情報流出により、MDのイメージは決定的に悪くなりました。

 今出回っている名簿は、プライバシー保護法が成立する前に作成されたものを、繰り返しクリーニングして使っていると考えられます。現状とはだいぶ違った名簿であり、使用価値は大きく下がリました。また、その企業にとって不本意なことですが、DM行為がプライバシーを軽視している組織と受け取られる時代となってしまいました。こうして、多くの企業では、DMは急速に過去の広告媒体となったのです。

 新聞折り込みされる不動産広告などは、極めて贅沢なチラシを使っています。こうした紙を媒体とする広告のほとんどが無駄になりますので、新聞折込は資源の無駄遣いの行為と言えるでしょう。新聞社は、ドル箱である折り込み広告が、大変な資源の無駄をしていることについては、全く目をつぶって問題として取り上げたことはありません。

 また、折り込みをする企業側からすれば、送りたい情報の周知を図るために、折り込み広告を打つしかない場合があることも実情です。実際のところ、私の教室でも最近は、コピーによる二色刷りチラシを使って、生徒募集広告やイベント情報の提供をしています。



 そこで、こうした資源の無駄をあまり気にせずに広告できる媒体として、インターネットを活用した広告手法を挙げることができます。たとえば、ネット上にHPを開設する、ネット上に広告を出す、またネット関連情報にリンクする様々なツールを利用するなど、こうした情報に対して門外漢の私でさえ、いくつか思いつきます。

 しかし、ネットを活用した広告は、けっして良い点ばかりではありません。SEO対策と称して、様々な勧誘が私の教室にもあります。それは、企業の正確な内実とは別に、積極的なネット上の広告によってイメージされる虚構の評価がひとり歩きして、現状とイメージが乖離する危険性があることを示しています。

 例えば、ある場所でランチを食べようとネット検索すると、様々な検索ツールが登場します。おまけに割引のクーポンさえついてきます。無論のこと、こうした検索ツールを提供している会社に広告費を払っているお店が、前面に紹介されます。多くの人は、そのことをあまり意識しません。私たちは、ネット上の情報を、しっかりと吟味し判断する力が求められています。

 私は、教室の情報をHPに、そしてもっと広い観点で語るべき内容をこのブログで発信しています。そうした情報が、ご覧の皆さんに有意義であることを願っています。最後に付け加えれば、できる限り真実に近い情報を、私は発信したいと考えています。



画像は上から、ツルニチニチソウ・八重桜・シャガの花です。


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マッキーの教室:全国統一小学生テストを教室で実施

2014年05月31日 | 教室の風景



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 春と秋の年2回実施される、四谷大塚主催の「全国統一小学生テスト」(29日正午ですでにテスト受付終了)を、6月1日(日)にHPSの教室で実施します。全国的規模で行うこのテストは、四谷大塚の広告宣伝を兼ねて、無料で実施されます。

 ただし、このテストを実施する提携塾も、手弁当で行うわけで、会員および外部参加希望者のために、一肌脱ぐ体制で、このテストを行います。先週の25日(日)には、このテストのための対策授業を、HPSの教室で実施しました。

 私にとって、唯一の休日である日曜日が連続で出勤となると、20日間休み無しとなります。また、テストの2週間後の6月15日(日)には、帰ってきたテストの見直し学習指導を行う予定です。このイベントで、私の休みが3回つぶれることになります。教室の生徒にとっては、単にテストを受けるだけではなく、前後の日曜学習指導により、学習量の確保と学習の動機付けが眼目となります。



 このテストでは、科目ごとに点数・順位・偏差値・項目別のレーダーチャートなどの分析資料が、無料で提供されます。小6には、志望校判定も行われます。ただし、受験生にとって、本格的な模試ではありませんので、参考程度の資料と言って良いでしょう。

 ほとんどの学年で、マークシートを使った解答となりますが、そうした答案の書き方が初めての子どもたちも多いので、良い経験となるでしょう。全国規模のテストですので、必ずしも中学を受験する生徒だけではなく、公立中学に進学する子どもも多く参加します。したがって、問題の初めは、小学校で学習している程度の内容が多く含まれます。

 それだけですと、中学入試の対策をしている子どもたちにとっては、物足りないテストとなりますので、後半にちょっと骨のある問題も出題されます。今日は、前年度出題された小学4年の算数の応用問題を参考に載せますので、お子さんがいらっしゃったら、一緒に考えてみてください。



【問題6】
 金のコインが1まい、銀のコインが26まいあります。金のコインと銀のコインの重さはちがいますが、銀のコインの重さはすべて等しいです。この金、銀合わせて27まいのコインを、重さが等しいA,B,C,Dの4つの箱に分けて入れ、箱ごとの重さをはかりました。Aの箱にはコインが3まい入っていて、重さが41gです。Bの箱にはコインが6まい入っていて、重さは69gです。Cの箱にはコインが8まい入っていて、重さは81gです。Dの箱にはコインが10まい入っていて、重さは97gです。これについて、次の問いに答えなさい。

(1)金のコインは(  )の箱に入っていて、銀のコイン1まいの重さは(  )gです。

(2)金のコイン1まいの重さは何gですか。

(実際は、マークシート法による数字選択ですが、一般的な問題に変更してあります。)


 この問題を解くにあたって、注意すべき点は、それぞれの重さには、コインの重さ以外に、同じ重さの箱の重さが加わっていることです。例えば、A=コイン3まいの重さ+箱の重さ=41g、と条件を整理して考えます。また、金のコインは1枚だけですので、4つの箱のうちの、いずれかの2つの箱の重さの差と、入っているコインの数の差を関連付けて考えます。

 この問題は、あたえられた条件を整理して問題を解くことができるかを見る問題です。任意に2つの箱を選んで、そこに入っているコインの数の差と、重さの差を書き並べてみましょう。すると、銀のコイン1まいの重さが、簡単に計算できます。

 今回の問題の答えは載せませんので、お父さん・お母さんが解答して、お子さんに教えてあげてください。

(画像は、昨年度HPSの教室で実施したテスト風景です。)

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マッキーの教育:またまた「式のコメント」に応える

2014年02月02日 | 教室の風景

 

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 今日は日曜日ですが、教室に出ています。もうすぐ今日の結果が発表される時刻です。ちょっとそわそわする時間帯です。塾の教師は、毎年受験生の親の心境を、この時期に経験することになるのです。

 さて、「式のたて方」に関するコメントを再び頂きました。くり返しますが、私の考えは、すでにかつてのブログに詳細に載せてあります。ですからそのコメントに応えること自体、全くうんざりするのですが、まだまだ私の考えが伝わっていないのなら、そしてコメントいただいた方が、本当に「子どもを持つ親の立場の者」であることを前提に、またまたコメントに応えようと思います。

【コメントの内容】

さっそくのご回答、ありがとうございます。
ですが、まだ私の疑問は解消しません。

他のサイトですが
 http://6828.teacup.com/amajima/bbs/139
 http://6828.teacup.com/amajima/bbs/140
 http://6828.teacup.com/amajima/bbs/141
 http://6828.teacup.com/amajima/bbs/142

「8cmは何mmでしょう」という問題について

 >8㎝は1㎝の8倍だから,10㎜×8=80㎜
 >(ここだけを見れば,「答えになる単位のものが
 >式の最初にくる」というのは正解)

 としています。
 その発言をしたのはそこのサイト主であり、小学校で
教えた経験のある人です。

 また、2年生が最初に掛け算を教わるときのルール:
 「一つぶんの数×いくつ分=ぜんぶの数」
に忠実なのは、そこのサイト主の言う方法ではないで
しょうか。

 「自分の考え方が説明できるなら、
  1000(m)×1.5(倍)=1500(m)も可」
とおっしゃっていただいたので少し安心しましたが、
単位の換算の授業では2年生時点で教えられたルール
とは逆の書き方が推奨されて、2年生のルール通りの
書き方をした子どもが
 「自分の考えを説明できるならマル」
という扱いを受ける、というのはなんとも解せません。
それでは子どもは戸惑うのではないか、と考えます。

【コメントに応える】

 はっきり言って、残念ながら全体が見えていない素人の質問ですね。小学2年では、小数を学習していません。したがって、3cmと5mmといった言い方や、35mmという表記は可能ですが、この段階では3.5cmという表記は、未学習の方法となります。

 したがって、小学2年では、「8cmは何mmか。」という問には、「10mmの8倍で80mm」と答えを出す指導法が一般的です。式であらわせば、10(mm)×8(倍)=80mmと表記させるのが当然でしょう。整数の整数倍として表記し、できるだけ単位が入った式で説明できるようにします。

 ところが、小学3年生で、小数を学習します。そこで、数字の位を意識し、1より小さい値を理解し、数値の取扱の考え方が深まります。

 その段階では、「1.5kmは何mですか。」の質問に対して、仮に1000×1.5といった式を書いても、計算上は1.5×1000と変換して考えるのが一般的です。なぜなら、時間の単位変換を除き、単位変換では小数点が移動するだけだからです。×1000なら、小数点を右に3つ、逆に「1500mは何kmか。」という問には、1500÷1000と式をたて、小数点を左に3つ動かし、筆算などはしません。

 「昨日あめ玉を7つ食べ、今日あめ玉を7つ食べました。合わせてあめ玉をいくつ食べましたか。」という問に対して、小学1年生の時には、7+7=14の式の立て方が正解でも、小学2年生では、7×2=14を正解とすべきでしょう。

 九九の学習成果を見るテストに、無条件に7+7=14に○を付けるようでは、問題があります。発達段階に応じて、知識の深まりに応じて、考え方も教え方も変化するのは当然です。

 式のたてかたのクレーマーは、上記の問題に、「昨日・今日」などの熟字訓は習っていないはず!などの、クレームのためのクレームを入れる方が多いように感じます。私は「式の立て方のコメント」に対して説明しているのであって、子どもたちに説明しているのではないのですから。

 今回の単位変換の式の立て方については、繰り返しますが、どちらをとっても論理的に説明のつく式の立て方と言ってよいでしょう。「5箱があって、それぞれに10個のクッキーが入っている。クッキーは合わせて何個ですか。」の問に、5箱×10倍=50個という支離滅裂な式が正解!などといった議論よりは、今回のテーマは、遙かにマシな議論ができるでしょう。後は、学年に応じてどちらがマシな教え方かが、議論されるべきですが。 「子どもを持つ親の立場の者」さん、ご理解いただけたでしょうか。

 

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マッキーの教室:都内の中学入試スタート

2014年01月31日 | 教室の風景



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 いよいよ明日2月1日から、都内の中学入試がスタートします。

 都立(区立)の中高一貫校が11校開設され、既存の国立と私立の中学入試を含めて、より一般的になった中学受験です。国立・私立の中学受験は無論のこと、都立の中高一貫校受検も、その合格を勝ち取るためには、しっかりとした準備が必要となります。

 公立中高一貫校がスタートした当初は、その一貫校1校ねらいのチャレンジ受検も多く見られました。3年後の都立高校入試前に、ダメ元でチャレンジしてみようといった受検です。けれども、近年は私立中学受験生の2月3日の併願校としても、公立一貫校が受検されるようになりました。

 近年の中学入試問題は、難問・奇問が少なくなり、基礎を重視した良問が増えているようです。したがって、合格に必要な基礎点を、基本的な問題で間違えることなく得点する力が、より一層大切となります。

 多くの学校の入試問題は、およそ60点をとれば合格のラインに到達できます。自分ができると思った問題を、確実に得点に結びつけることが重要です。自分ができないと思った問題は、多くの受験生ができない問題なので、合否に影響する問題ではありません。

 2月上旬は、暦では最も寒い時期ですが、今年は暖かい日々が続いているようです。足元がバリバリに凍っている道を、受験生とその父母が受験場へ足早に向かうといった印象がある2月1日ですが、今年はわりと暖かい日々が続きそうです。

 受験生の皆さんは、自分の持てる力を存分に発揮して、志望校合格を勝ち取ってください。関連する子どもたちが合格を勝ち取るまで、暫くの間、私は気の抜けない日々が続きます。

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マッキーの教室:小5に田中正造を教えて

2013年12月18日 | 教室の風景



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 小5の社会の時間に、田中正造について教えました。周知の通り、足尾銅山から出た鉱毒により渡良瀬川が汚染され、また銅山から出された煙により山の木々が枯れ、そして森林の伐採により度々洪水が起きるなど、鉱山を原因として様々な問題が起きました。この問題に取り組んだ人が、田中正造でした。

 明治維新のスローガン「富国強兵」・「殖産興業」で代表されるように、当時の政府は、現在の中国と同様に、国民の健康や安全を保障することよりも、国力を増進させることに執着しました。鉱山採掘中止を訴える農民たちや漁民たちを、警官隊を動員して排除しました。

 田中正造は、栃木県出身の衆議院議員として、足尾銅山の問題について、国会で政府の責任を追及しました。そして、田中正造は議員を辞めた後、この問題について明治天皇に直訴を試みます。当時の憲法は「大日本帝国憲法」であり、その第一条で「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」と明示され、国の政治を動かす力・主権は天皇にありました。

 天皇に直訴するために田中正造は、議員辞職だけではなく遺書を書き、迷惑がかからないよう妻カツに離縁状を送るという決死の覚悟で、直訴に臨みました。その後も田中正造は、全財産をなげうって鉱毒事件解決に生涯を費やし、死去したときは無一文だったそうです。

 足尾銅山鉱毒事件は、その後に発生した四大公害を含む日本の公害の原点と言えるでしょう。維新後の急速な近代化と、戦後の高度経済成長の暗部・歪みを、それらの公害は象徴しています。そうした観点からも、
私たちはこの事件と、その解決に命を捧げた田中正造を、反省を込めて忘れてはなりません。



 さて、今年の10月のことですが、参議院議員の山本太郎氏が、招かれた園遊会で今上天皇に書簡を直接手渡したという出来事がありました。その行為を行った時の周囲、特に皇后の緊張した表情と動作を、私は決して忘れることができません。

 天皇に直訴して問題が解決される・・・すなわち、天皇が政治に影響力を行使することを期待しての行為なら、山本氏は即刻議員を辞職すべきです。日本国憲法において、主権は国民にあり、天皇は国の政治に関する一切の権限は無く、憲法で定められた形式的・儀礼的な国事行為を行うと定められています。そのことさえ、まともに認識していないのなら、国会議員として恥ずかしいほどその資質が欠けていると断言できるでしょう。

 たぶん、山本氏はそのように考えたわけではないと思われます。多くのマスコミが注目する園遊会の場を利用した天皇への直訴は、自分が福島第一原発に関わる問題に取り組んでいることを、マスコミを利用して世論に訴えたかったからだと推測できます。それは、極めて稚拙な売名行為であり、客観的に見れば天皇を政治利用した行為と言っても過言ではありません


 山本氏は、世論の批判を浴びた後に、報道機関に対して、「皆さん(マスコミ)が騒ぐことによって政治利用にされてしまう。」と不満を述べました。この言葉によって、いっそう山本氏は批判の矢面に立たされました。自分の思惑と違ったマスコミと世論の反応に狼狽していることが、明らかに見て取れる発言です。この山本氏と田中正造を同一視する報道もありますが、とんでもないことで、全く次元が異なる行為であり、政治家としてのレベルも異なると、私は断言したいと思います。


 同じ日の授業で教え、田中正造と同じ時代を生きた人で、日露戦争に出征している弟を思って、「君死にたまふことなかれ」という詩を発表した与謝野晶子も忘れてはなりません。この反戦歌とも言える下に載せた詩を発表した勇気も、称賛されてよいでしょう。

あゝをとうとよ、君を泣く、
君死にたまふことなかれ、
末に生れし君なれば
親のなさけはまさりしも、
親は刃をにぎらせて
人を殺せとをしへしや、
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや。・・・


 この少し後の時代であったなら、間違いなく田中正造も与謝野晶子も、治安維持法により投獄され、小林多喜二のように拷問によって獄死してしまった可能性があります。

 驚くほどの不見識と拙速な審議の中で、「特定秘密保護法案」が強行採決で可決されました。この法律は、拡大的に解釈されるなら、悪法中の悪法「治安維持法」に化けてしまう可能性を秘めています。しかし、極めて問題ある施策を矢継ぎ早に行っている現政権を、私たち国民が選挙によって選んだことは事実です。ですから私たちは、特に現政権を支持した人は、いつか来た道に戻らないように、政府に対するチェック機能をしっかりと果たしていかなければなりません。



上の2枚の画像は、今年の新宿御苑の初冬の風景です。

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マッキーの教室:『犬と肉』の教訓

2013年11月06日 | 教室の風景



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 11月初めのこの3連休、皆さんは有効に活用して楽しんだ方が多かったことでしょう。私ですか?残念ながら、土曜日はいつも午前中は公立中学で中3数学の補習指導を2校時分行い、午後から教室で小6、その後中3の授業がありますので、休みではありません。おまけに今回は、日曜日と振替休日の月曜日は、休み返上で全国的な模試(全国統一小学生テスト・全国統一中学生テスト)を教室で連続で行い、私の休日は呆気無く潰れてしまいました。

 今日のブログは、最近中3授業で学習した国語の教材に載っていた内容を取り上げ、それに関連して私が考えたことを綴ります。


 『ある犬、肉をくわえて、河を渡る。真ん中ほどにて、その影、水に映りて、大きに見えければ、我が、くわゆる所の肉より、大きなると心得て、これを捨てて、彼を取らんとす。かるが故に、二つながら、是を失う。その如く、重欲心の輩は他の宝をうらやみ、ことにふれて、むさぶる程に、たちまち天罰を、蒙る。我がもつ所の宝をも、失う事ありけり。』

 この古文で綴られた文章を読めば、どなたも小さい頃から知っている「イソップ物語」の中で登場する、犬と肉の寓話を思い出すことでしょう。古文で記述するほど古くから、イソップ物語は日本に伝えられていたのかと思う方も多いはずです。

 この文章の出典は「伊曾保物語」です。江戸時代初期に刊行された書籍であり、「いそほものがたり」と読みます。この本の題名から、イソップ物語の翻訳本であることが、容易に分かるでしょう。これは、西洋文学の最初の翻訳本です。

 1593年に、スペインの宣教師によって九州天草で、まず日本語訳ローマ字で印刷されたそうです。「伊曾保物語」は、慶長・元和(1596~1623)年間版から寛永16(1639)年刊本まで、九種の古活字本が出版され、その後万治2(1659)年刊の挿絵入り整版本も出版されて、いわば仮名草子として一般に広く普及したそうです。

 この時代、日本は鎖国政策をとっていたのでは? その質問に応えるために、塾では小学5年で学習する『鎖国』に至る経緯をまとめてみましょう。

1613年 禁教令発布、翌年キリスト教徒300余人を国外追放
1624年 スペイン船の来航禁止
1629年~絵踏(踏絵)、1630年 キリスト教図書の輸入禁止
1635年 外国船の入港地を長崎に制限、日本船の海外渡航全面禁止
1637年 島原・天草の乱、キリスト教弾圧と暴政に対する反乱
1639年 ポルトガル船の来航禁止・・・鎖国の完成

 この「伊曾保物語」は、安土桃山時代(1593年・文禄2年)に原型ができ、江戸時代が始まってキリスト教が禁止され、鎖国政策が完成する途上でも、読み物として庶民に広く支持されていたことが分かります。

【仮名草子について】
 江戸時代の初期、庶民の啓蒙(けいもう)・教訓を目的として、主として京都で刊行された読み物。前代の「御伽草子(おとぎぞうし)」の後を受け、「浮世草子(うきよぞうし)」が現れるまで行われた。平易な仮名文で書かれ、啓蒙的・娯楽的なものや、実用的な名所記・評判記など、さまざまなものがある。



 この「犬と肉(ししむら)の事」と題されたイソップ物語の寓話は、どのようなことを教訓として語っているのでしょう。

 この文章の文末に、『かるが故に、二つながら、是を失う。その如く、重欲心の輩は他の宝をうらやみ、ことにふれて、むさぶる程に、たちまち天罰を、蒙る。我がもつ所の宝をも、失う事ありけり。』とまとめている通り、「欲を出し過ぎるとバチが当たる」ということで、既に持っているものさえ失ってしまうという教訓です。

 
欲張り過ぎると、物事を失敗するという教訓は、ガチョウと黄金の卵・金の斧・おむすびころりん・こぶとり爺さん・花咲爺さん・・・数え上げれば枚挙に暇がないほどの寓話で語られています。こうした事実を理由に、「人間は欲張りな動物である」と定義することさえできそうです。

 その教訓以外に、私はこの寓話から、もう一つの教訓を読み取ることができると思います。それは、この犬を例にして、人は自分の置かれた状況を、日常では的確に判断していないということを示していると考えられます。「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。」という、カエサルの有名な言葉があります。仮に物欲が強かったとしても、周りの状況を正確に感知できたなら、こうした失敗はせずに済んだはずです。ですから、この寓話は、多くの人が、無論犬も、周りの現状を的確に判断できないことが多々あることを示し、諌めているとも言えます。

 ところで、ネット上のコメントやブログなどでは、論理的と言うよりも感情的な意見が目立ちます。生理的にかつ反射的に感情的な批判を試みる人たちは、多くの場合、先に示したように「自分の置かれた状況を判断できない」人たちが多いようです。いじめを行う者は、いじめる対象に、自分の持つ嫌な部分を無意識に感じ取って、相手を感情的に攻撃するとも言われています。そうした精神分析的な考えに依拠すれば、常に他人に対する批判を好んでする人は、自分自身の中に、自分が批判している要素をタップリと含んでいる場合が多いと考えられます。「あなたが批判していることは、あなた自身そのものでしょう!」と、言いたくなる場合が多いように思われます。

 「犬と肉」の寓話で示されたこのような教訓は、人間社会では、残念ながらいまだに充分にj生かされていません。故に、このイソップ物語は、私たちにとって永遠のテーマを含んでいて、その寓話から教訓を学ぶために、未来永劫読み継がれると結論付けることができます。

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頭の体操・その7:発想力が問われる算数の解答

2013年10月13日 | 教室の風景



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 今日のブログは、昨日出題した下記の算数問題の解答だけ載せます。

マッキーの頭の体操・その7:発想力が問われる算数

 昨日、出題の算数の問題、解けたでしょうか?毎日多くの方が、私のブログをご覧になっています。その中で、この問題に取り組み、中学数学の「三平方の定理」を使わず、小学生に指導できる解答を導き出した人は、どれだけいたでしょうか。念の為に、再度問題を載せておきます。

 円の中に、下の図のように5つの正方形でできた図形が内接しています。円の直径は10cmです。では、この図の一つの正方形の面積は、何平方センチメートルでしょう。(もちろん、内接という言葉は、小学生は使いません。私が覚えている問題の設定を、設問にしただけです。)



 この問題を、三平方の定理を使って解くと、簡単に解答できます。まず、その解き方から示してみたいと思います。

 正方形の一辺の長さを1とすると、正方形が3つ続きの長方形の他の1辺の長さは、3と置くことができます。すると三平方の定理から、この長方形の対角線である斜辺の長さは、1×1+3×3=10、よってルート10となります。この対角線が、唯一数値として出ている、円の直径10cmとなっていますので、10cmをルート10で割って、1に当たる数、すなわち一つの正方形の一辺の長さを、ルート10cmと求めることができます。

したがって、一つの正方形の面積は、ルート10×ルート10=10(平方センチメートル)

 話は少しずれますが、中学生になっても、10cmの割合がルート10の時、1に当たる数、すなわちもとにする量を求めることができない生徒が多いのに、驚かされます。例えば10cmの割合が2の時、もとにする量(その割合は1)は、10÷2=5となることは、経験的に理解できますので、間違える生徒はほとんどいないでしょう。しかし、割合が分数や少数、または今回のように無理数となると、その単純な経験では、解くことができません。整数から発展させて考えることができないのです。これは、小学校算数の学習の不備と言えます。この点に関して、私のブログで繰り返し考察していますので、時間があったらご覧ください。


 では、この問題を、小学生に指導する方法で解いてみたいと思います。熟慮の末、この方法を見つけても、その人は指導のプロとは言えません。入試の制限時間は、およそ5分でしょう。その範囲内で、小学生の解き方を見つけた人のみ、正解とします。

 まず、与えられた円の直径10cmから、導き出される数値を考えます。・・・円周の長さ、円の面積、それから?・・・これらが、この問題の解答に連動しないことは、すぐに分かります。そこで次に考えることは、この直径が3つの正方形がつながった長方形の対角線になっていることは、先ほど示した通り、考えつく方は多いでしょう。しかし、ここから三平方は使えません

この直径を活用した図形は、他にあるかどうか考えてみます。すると、下の図のように、頂点を一つおきに結んでいくと、円に内接する一つの大きな正方形が出来上がり、その正方形の対角線が円の直径となっていることに気づきます。



 正方形の面積を求める公式は、1辺×1辺ですが、正方形はひし形の仲間ですので、対角線×対角線÷2でも、求めることができます。対角線の長さが、円の直径10cmとなっていますので、この大きな正方形の面積は、10×10÷2=50(平方センチメートル)であることが分かります。

 元の小さな正方形5つでできた図形と、この大きな正方形を重ねて考えます。すると、大きな正方形から飛び出した直角三角形4つ(斜線部分)は、中の欠けている直角三角形4つ(斜線部分)と合同になっていることが分かります。そこで、上の図のように飛び出した三角形を、欠けている三角形の部分に等積移動します。その結果、大きな一つの正方形と、小さな5つの正方形が組み合わさった元の図形の面積が、一致することが分かります。

 よって求める小さな正方形1つ分の面積は、10×10÷2=50(大きな正方形の面積=元の5つの小さな正方形が組み合わさった図形の面積)。よって、求める小さな正方形の面積は、
50÷5=10(平方センチメートル)となります。ちょっとした工夫ができれば、中3で学習する三平方を使うよりも、簡単に答えを出すことができます。

 円の直径10cmをどう使うのかを考え、それが円に内接する正方形の対角線となっていることに気づくこと。そして、その大きな正方形が、小さな正方形5つでできた図形の面積と等しいことを見抜くこと。基礎的な知識を活用するための、ちょっとした発想力を必要とする問題です。

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マッキーの頭の体操・その7:発想力が問われる算数

2013年10月12日 | 教室の風景


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今日は、最近小学生から質問のあった算数の問題を取り上げます。

 よく、算数は考える学問か、覚える学問か、論争があります。公立学校では、九九を覚えさせ、計算の方法を練習して覚えさせ、単位を覚えさせ、そして基本的な図形の面積を出す公式を理解させます。現場の先生は、考える以前の基本を児童にマスターさせることで、大変苦労されています。かつ、すべての生徒に、算数を学習する楽しささえ伝えなければなりません。

 それに比べて、進学塾では、基礎学力であるそうした覚える項目は、できて当たり前で、そうした知識を活用して、問題をじっくりと分析し、条件を整理して問題を解いていくといった、考えることを主体として指導します。ですから、「算数は考える学問か覚える学問か」という設問は、どちらをとっても正解であり、またどちらも不十分な結論と言えます。この設問自体が、不毛な議論を引き起こす原因となっています。

 中学入試の算数の問題は、「基本的な知識」と、それを使って「考えること」の両方が出題されるのが一般的です。学校によって、その比率が異なるだけではなく、どれだけ深く問題に取り組むことができるのか、「学習意欲」さえも判定される出題もあります。

 今日の算数の問題は、知識として覚えている内容を問う問題というよりも、発想力を試す問題と言ってよいでしょう。こうした問題は、子どもから質問された時に、即座に解説できる教師なのか、問題を持ち帰り教師自らが汗水流して考えて、後日その説明をするような教師なのかを明白にしてしまう問題です。

 「三平方の定理」は、少学6年生は使えるのかしら?・・・無論、使えません!

 まず、三平方の定理を使って、即座に答えは導き出せるけれども、さて小学生にどのように説明するのだろう?・・・実は、この程度の教師は、とても多いのです。算数指導を、しっかりと行える教師は、極めて少ないのが現状です。だとしたら、教師が頭を悩ますような問題を、小学生に解かせること自体が、問題でしょう!

 そうした意見も、一理あります。けれども、この問題は、公立の小学校で出題されたのではなく、中学入試で出題された問題であることに留意する必要があります。また、中堅女子中学校で出題された問題ですので、ハイレベルなテクニックを使う問題ではありません。ちょっとした発想力が必要なだけです。ただし、この問題を仮に解けなくとも、この学校に合格した子どもたちは、多かったと推定できる問題です。

 では、生徒から質問のあった問題を紹介しましょう。この問題を解くのに「三平方の定理」の使用は、禁手です。では、皆さんも考えてみてください。ちょっとした発想力を試す問題ですが、使用する考え方は基本と言ってよいでしょう。


【問題】

 円の中に、下の図のように5つの正方形でできた図形が内接しています。円の直径は10cmです。では、この図の一つの正方形の面積は、何平方センチメートルでしょう。(もちろん、内接という言葉は、小学生は使いません。私が覚えている問題の設定を、設問にしただけです。)



 解答は、明日のブログで綴ります。この問題は、考える力というよりも、基本事項を使うための発想力が問われる問題です。制限時間は、5分です。その時間内に解けたあなたは、柔軟な思考力の持ち主です。具体的に出ている数値は、唯一円の直径10cmだけです。この設定が、大きなヒントとなります。


 ヒガンバナも散り、キンモクセイの花の香りが、秋を実感させますが、それでも異常な残暑とでも言える蒸し暑い日もある今日このごろです。色の異なるヒガンバナの画像と、キンモクセイの花の画像を、今日は載せておきます。住んでいる周囲にあるキンモクセイが、示し合わせたように、一斉に咲き始める現象は、意思の疎通が植物にもあるようにさえ感じます。

 春のジンチョウゲ・夏のクチナシ・秋のキンモクセイ
 ・・・その香りで、季節を感じさせる代表的な花です。


最も一般的な赤いヒガンバナ


時折見かける白いヒガンバナ(シロバナマンジュシャゲ)
マンジュシャゲは、ヒガンバナの別名です。


教室のある商店街の店頭に咲いていた黄色いヒガンバナ(ショウキズイセン)

スイセン?・・・実はスイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の植物です。
さまざまな植物を調べていると、ヒガンバナ科の植物は、以外に多いですね。
例えば、よく見かけるアガパンサス、それにネギやヒガンバナの仲間が、
それぞれ800種ほどあり、その仲間は多彩です。



周囲にその芳香を漂わせて咲くキンモクセイ

下記のブログが、翌日アップした今回の問題の解答です。興味ある方は、ご覧ください。

頭の体操・その7:発想力が問われる算数の解答


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マッキーの教室:サマースクールがスタート

2013年07月22日 | 教室の風景



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 この土日は、教室の補習授業のため、休み返上で生徒の学習指導を行いました。そして今日22日(月曜)から、いよいよサマースクールの第一弾、10日間の夏期講習が、私の教室でスタートします。この時期は、朝5時半に起床、7時に家を出て、帰宅は22時をまわり、0時半に就寝。したがって、家には寝に帰るだけといった生活が、しばらく続きます。受験生を中心に、エネルギーを使い果たすほどの学習指導を行って帰宅後に、教育関連のブログを更新する力は残されていません。

 ですから、昨年の講習会期間中は、帰宅途中で食材を買って帰り、それを使った酒の肴のための「男の料理」の紹介と、ビールを入れる「陶器製ジョッキ」の紹介を、ブログのテーマとして綴りました。「えっ、晩酌の肴を作るwifeは、いないの?」 いえ、無論いますが、料理をつくることも私の趣味の一つなのです。夜な夜な作る男の料理ですが、私にとっては、とても気分転換となる行為です。短時間で自分の好みの酒の肴を作り、ビールで喉を潤し、合わせそのプロセスを参考にしてもらう趣旨で、昨年はブログに綴りました。



 さて、皆さん、今年はいろいろな事情で、徒然なるままにブログを更新することが、なかなか出来ません。私のブログは、ランキング参加の関係で、教育ブログの範疇に入っていますが、それを意識してテーマを限定する気持ちは、私にはさらさらありません。ブログのアクセス解析を見ると、私のブログのテーマ別の閲覧目的順は、第一に「学習指導法」を参考にされる方が圧倒的に多く、全国の保護者や指導者が、毎日ご覧になっていることが分かります。特に、「速さ・割合・数列・計算」に関わる指導法に、多くの方の関心があるようです。第二に「陶芸および美術」に関連したもの、第三に「山登り・風景・植物・料理」といった趣味に関わるものが続き、第四に「受験・教育」に関わる話題をテーマとして扱ったもの、およそそうした順番です。

 今年は、夜遅く帰宅後に、何を綴ろうか思案中です。こう考えている事自体が、「徒然なるまま」という、本来の私のスタンスからは、外れているのですが。

 いろいろと考えた末に、40日間続く今年のサマースクール期間中、「料理」とその日の学習指導中に「感じたことや考えたこと」、土日の休みに出かけたことなどを、日記風に綴ってみようと思います。ブログを綴るという行為は、自分の趣味でもあり、娯楽でもあり、自分を表現する手段でもあります。合わせて、訪問された方が少しでも参考になったり、感じるものがあったり、癒されたりして頂ければ、ブログを綴っている意義が増します。



 昨日は、冒頭にも記したように、朝の8時30分から午後5時まで教室で授業を行い、帰宅後、参議院選挙に行きました。私は、政治に希望は失わないようにしています。さて、この結果を受け、日本の政治は、どのように針路を取り、変化していくのでしょうか。注目していきたいと思います。



画像・・・上:公園のネムノキの花、中:公園のムクゲの花、下:集合住宅の八重咲きでムラサキのムクゲの花


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マッキーの教室:憧れのタカラジェンヌを目指して

2013年04月04日 | 教室の風景



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先週の3月29日、兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校で、第101期生の入学試験の合格発表が行われました。実は、HPSの高2の生徒が、今回初めて宝塚音楽学校を受験していて、私もその発表がたいへん気になっていました。今年の受験者は881人で、合格者は40人ですので、合格するためには22倍の倍率を突破しなければなりません。

「先生、宝塚音楽学校に、合格しました!」

彼女の嬉しそうな声が、電話から聞こえてきました。長い間、クラシックバレー・バイオリン・声楽など、さまざまな習い事をこなし、自分の目指す目標に向かって頑張ってきた彼女の努力が、報われたと感じた瞬間でした。HPSは進学塾ですので、今回の合格に貢献したわけではありませんが、それでも進路が揺れているとき、彼女を激励してきました。

「好きなことだったら、あきらめないで頑張りなさい。リスクもあるけれど、宝塚音楽学校に入るなんて、あなたにとっても夢があるし、一族の誉れじゃないか。」

HPSに小学校の時から通っていた彼女は、この春に有名私立女子校を中退して、宝塚音楽学校の門を叩くことになりました。それは、素晴らしいことだと思います。なかなかできることではありません。HPSから御三家や上位校に合格し東大に進んだ生徒はかなりいますし、東京芸大に進んだ生徒もいますが、さすがに宝塚音楽学校に進学する生徒は、HPS創設以来初めてです。

安全志向・安定志向が過大に評価され、持って生まれた個性を発揮する生き方を選択することが、難しい世の中になりました。そうした平凡な生き方、リスクの少ない生き方と決別して、未知の世界に飛び込む彼女の勇気をたたえたいと思います。この進路の決断は、ご両親の思いを遥かに超えた、本人の意志によるものです。そして今回の合格は、ご両親に喜びだけではなく、大きな戸惑いを与えたと推察されます。そうした意味では、子供のほうが純粋に夢に向かって決断できる場合もあることを示しています。

宝塚音楽学校に入学することを決断した彼女には、これからまだまだ乗り越えなければならない課題が、前途に山積していると思います。芸の道は、厳しい道だと思います。人々に夢と希望と感動を与える仕事は、並大抵の努力で達成されるものではありません。また、クラスメートは同じ夢を持った同志であるばかりか、スポットライトを競うライバルでもあるわけです。どちらかと言うとおっとりとした性格の彼女は、そうした点でも乗り越える課題があるように思います。

親元を離れて新しい生活を始める彼女には、自分の選んだ道、自分の好きな道を、一歩一歩着実に、元気に歩んでいってほしいと願っています。

(生徒の特定を避けるために、学校名等個人情報は記載しません。) 


ミラーの反射によってできた虚像と実物が入り交じる時、
本当の自分の姿がどれなのか、分からなくなります。
本人だけではなく、鏡の像も困惑しているのです。

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