幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

ハエであるとはどのようなことか?

2018-01-14 00:53:37 | Weblog

『コウモリであるとはどのようなことか』という本があるが、「ハエであるとはどのようなことか?」とハエを見るたびにいつも思う。
我々人間はハエを忌み嫌うが、ハエとそっくりのマシーンを人間が作れるかといったら、到底不可能だろう。あのように薄い4枚の羽根。急旋回する飛翔力を産み出す超小型モーター。獲物を嗅ぎつける嗅覚。テレパシックな双方向通信ができる触覚。複眼が理路整然と並んだ目玉。
「ハエであること」は、そんなに悪いことではないのかもしれない。もしかしたら、「人間であること」よりも遥かに優れているのかもしれない。


私は夢の中で、ハエになったことがあります。ハエの“ように”なったのではなく、ハエの“感覚”になったのです。
ハエは空間を見ているのではなく、“電磁気的な座標”として把握しています。
私はその座標の中に、もう一匹のハエを知覚しましたが、彼は“笑って”いました。哺乳類的に暖かくアナログ的に笑うのではなく、記号的にデジタル的に“笑って”いました。(笑)

きっと私がハエになったのを笑っていたのでしょう。


Facebook 2017年12月11日






















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