杉本博司 ロスト・ヒューマン
東京都写真美術館
2016年9月3日(土)-11月13日(日)
先日のトーマス・ルフ展を見て、普通の写真展ではないなというところで、そういえばと杉本博司を思い出した。2009年に金沢21世紀美術館に行ったとき、たまたま杉本の展覧会見たのだが、それまでは名前も知らない存在だった。
今回の展覧会は、杉本の代名詞であるただ海を撮った作品以外は、写真作品と呼べるものは古い映画館でシャッターを開けたまま映画を最初から最後まで上映したものくらいで、他はいろんな時代の、いろんなテーマというか種類の人を物語る骨董というかガラクタも交えたコレクション展示からなっている。
映画館はいくつかあって、座席や壁が違うが、スクリーンひゃ当然真っ白で、どの映画を上映したという解説はついているのだが、それは意味がないと言えばそうで、おそらく映画、動画はそれがなんだかわからない真っ白な画面に残るしかない、ということなのか、それはわからない。こういうどこかいんちきくさいところは以前からあって、そういうと杉本がにやっと笑ってそうですかといいそうな感じもする。そういう受け取り方のいくつかも作者の狙いなんだろう。コンテンポラリー・アートにこういうところはよくある。見るものの見方を気づかせるというか、、、
どうもこれからは、建築、能・浄瑠璃などの制作にも行きそうなのだが、結果が一見むなしくても、カメラの一瞬記録からすれば、人間の営為はそんなものという批評性は、弱くなりはしないか。
まあ、こっちも余裕をもって見ていくしかない。
東京都写真美術館は改装がなってこれが最初の展覧会で、入り口から全体に白っぽく明るくなり、施設としては利用しやすくなったが、展示との関係でどう変わったかは、しばらく行ってなかったせいか特に気がつかなかった。
東京都写真美術館
2016年9月3日(土)-11月13日(日)
先日のトーマス・ルフ展を見て、普通の写真展ではないなというところで、そういえばと杉本博司を思い出した。2009年に金沢21世紀美術館に行ったとき、たまたま杉本の展覧会見たのだが、それまでは名前も知らない存在だった。
今回の展覧会は、杉本の代名詞であるただ海を撮った作品以外は、写真作品と呼べるものは古い映画館でシャッターを開けたまま映画を最初から最後まで上映したものくらいで、他はいろんな時代の、いろんなテーマというか種類の人を物語る骨董というかガラクタも交えたコレクション展示からなっている。
映画館はいくつかあって、座席や壁が違うが、スクリーンひゃ当然真っ白で、どの映画を上映したという解説はついているのだが、それは意味がないと言えばそうで、おそらく映画、動画はそれがなんだかわからない真っ白な画面に残るしかない、ということなのか、それはわからない。こういうどこかいんちきくさいところは以前からあって、そういうと杉本がにやっと笑ってそうですかといいそうな感じもする。そういう受け取り方のいくつかも作者の狙いなんだろう。コンテンポラリー・アートにこういうところはよくある。見るものの見方を気づかせるというか、、、
どうもこれからは、建築、能・浄瑠璃などの制作にも行きそうなのだが、結果が一見むなしくても、カメラの一瞬記録からすれば、人間の営為はそんなものという批評性は、弱くなりはしないか。
まあ、こっちも余裕をもって見ていくしかない。
東京都写真美術館は改装がなってこれが最初の展覧会で、入り口から全体に白っぽく明るくなり、施設としては利用しやすくなったが、展示との関係でどう変わったかは、しばらく行ってなかったせいか特に気がつかなかった。