モーリス・ドニ展 損保ジャパン東郷青児美術館 9月10日~11月13日
子どもの絵をこんなにたくさん見たいとはおもわないのだが、NHK日曜美術館で別の要素もいろいろ解説されていたから、ある画家の描き方を知っておくのもいいかと考え、見てきた。
モーリス・ドニ(Maurice Denis 1870-1943)の作品は、単純な平面と色を強調した描き方のためか、自身の子ども(子だくさんだった)と妻を題材にしているわりには、結果として骨太なものとなっている。
フランス人にある武骨な面、そして敬虔なカトリックの側面があるのは解説どおり。中では「子供の身づくろい」にある母親の縞のドレスと赤子の動きがあるポーズ、「ボクシング」における子供たちの可愛い動作のようでそれだけでない強さと色彩の妙、「初めての授乳(すみれ色の部屋)に見る多様な色彩とものの配置など、だろうか。