日本の進路を考える

戦後70年が過ぎてもいまだに自立できない日本を考える。

民営化の効果

2005年08月15日 | Weblog
児童生徒のころの社会のキーワードのひとつが3公社5現業であったかたは、もう中年過ぎになっているのかな?郵政事業が大物国営事業最後のひとつであることは皆さん分かっていないという気がする。でなければ何で民営化かという疑問は出てこないくらいのことではなかろうか?
電電公社真藤総裁から真藤NTT社長になって、競争事業者を技術に資金に支援して自らの首を絞め更に長距離会社、東西地域会社、そのた付帯事業の大規模会社や携帯電話会社、SI会社など関連孫会社を入れると数百の会社に分かれてサービス事業展開している。結果として、料金の低廉化、サービスの向上、などが実現された。
国鉄につぃいても、官僚文化の弊害が最近の事故対応で露呈したが、お役所のサービスから民間並になろうという意識は一応根付いているかと思われる。個別の色々な問題はあるのはまあ、我慢するとしてである。
その他の、専売では、タバコはユーザーではないのでコメントできないが、バイオなどの分野へのビジネス拡大など意識が変化しているなと思わせるTVCFではある。アルコールはおそらく個人としては最大ユーザーの一人であろうと自負するが、文句は税金のことで、相手が違うし、専売のことはよくわからん。
郵便局の窓口のサービス対応は公社化で確かによくなっている。しかし今回の問題は上に述べた電電、国鉄に続く大規模国営事業の裏側の問題が解決されないでは意味がない。まず、公務員だけど税金は使っていないというのは、実にまやかしである。事業にかかわる税金を納めていないのは皆さんご理解の範囲だと思う。NTTになるとき数年前から、公社として国庫に数百億円を納めた。これを真藤さんは税金を納める練習だと軽く呟いていた。給与に税金を使っていないのはそのとおりであるが公社という立場は、税金を逃れられるのである。さらに赤字が出るとサービスの値上げで済ませる。
一般的な官僚制度の弊害にコメントしてみる。官僚は仕事の範囲を自分で決めて自分で評価する。お互いに手を出さない領域も出てくると、そこは完結しない公的サービスになってしまう。できない言い訳は法律がない、で済む。更に勉強をしないでよい、新しい仕事が出てくると、訓練をしてから出ないと仕事をしない。つまり時代の流れからどんどん遅れてゆく。すべての役人がこうではないであろうことは分かった上で敢えてシンプルにパターン化してみた。
最後に裏側の金の話であるが、最近のTV報道でずいぶんはっきりと説明してくれるので、単純に言うと、入り口はいわゆる庶民、限度額1000万円、出口は国の裏予算ということである。ここに、すべての国家財政の悪化の仕組みが巧妙に作り込まれている。
この仕組みを民営化で壊すという話である。次の世代のためにやろう!

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1 コメント

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世の中、お金を持っているか否か。 (Cresson)
2005-08-17 15:28:39
最後の段落がことの本質をあらわしているのではないでしょうか?国鉄も電電公社も金融部門は持っていませんでしたものね。自分が差配できる金づるはなんとしても死守したいのが世の常。ましてや政治家や高級官僚となれば、その気持ちは常人の何十倍。このための官営組織の民営化(=意のならない状況にすること)なんて、許すはずがない。と言う事でしょう。。。。だから、今夏は日本の将来のために唯一の大チャンス。
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