東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

算数工作教室を始め、基礎基本を理解する学習を中心に補習から進学までをサポートしています。

国語力の大切さ

2013-11-08 11:57:38 | 国語編

受験生は総単元学習を学習を終えたこの時期になると

国語力の弱さに泣かされることになります。

これまで国語が得意だったか不得意だったかに限った話ではないんですね

なぜか?

入試で扱われる国語はこれまでの学校のテストや模試より難易度が高いと感じます。

一般校ではそこまで難しくないのですが、上位校や私立の問題がだいぶ難しい・・・

 

先日はそれぞれの志望する学校の過去問を解きました

課題はそれぞれあるのですが、ここまであまり国語を注目してこなかった事でその結果に焦るんです

今は毎日問題を1つ2つ自習時間に解き、全問正解してから帰る事になっています

なぜそんなに難しくなるのか?

理由は解答形式にあります。もちろん文章自体もとても難しい・・

言葉の使いまわしや、そもそもテーマが難しいです。以前も書きましたが非日常的なテーマである事が多く

多くの生徒さんにとっては空想の世界になります

解答形式と言うのは

今までは選択問題や書き抜き問題だったのに対して

~~~とはどのような事ですか。30字以内で答えなさい。

等と言うように、自分の言葉を使って答えを探さなくてはならないからです

そこで出てくるのは語彙力の乏しさです。

また言葉の正しい意味を理解しておらず、解答を見てもその意味がわからないと言った事も

しばしばあります。

私は安易に解答を示さず、とことん考えてもらいますので

一つの質問に1時間かかる事も珍しくありません

 

言葉力、語彙力・・・それらは小さなころからの積み重ねで得られる知識です

受験学年になったからと慌てても、難解な日本語をおいそれとは理解できませんよね

私達大人でも知らない事はまだまだあり、日々勉強ですから・・

 

生徒さんたちと会話していると“単語”で会話を成立させているお子さんを見かけます

また、普段使っている言葉が小学生の頃と変わらないんですね

楽しい漫画を読んでも、重たいテーマや感動的な小説を読む事はしていませんね

 

昨日はこんな文章からの問題でした

「その職業柄、人の死を絶えず見なくてはならない筆者の心境の変化」について

書かれた物でしたが、筆者がどのようになって行ったかという質問で

解答では

「人生に対し悲観的になり、自分の余命に不安を持ちおびえるようになった」

というものです

不安は出てくるのに、「おびえる」「恐怖」などの言葉が出てきません。

もちろん、おびえるという言葉を使わなくても良いのです

恐怖におののく、怖がるなどの意味の言葉が欲しいのですが

「不安」から先に進めません。

目の前に恐怖が迫った時、「不安」ではなく「恐怖」に支配されるはずですが

そうした経験はなかなかありませんから実体験のない生徒さん達にとっては空想の世界です。

しかし、入試ではそれらを答えられなくてはいけません

しかも文字数が指定されていますから的確に答える必要がある訳です。

 

「難しいわね・・・」と改めて感じていただけたでしょうか?

上位校や私立を受験する生徒さんたちは今こうした問題に向き合っています。

一般校の生徒さんもここまでではありませんが、200字で自分の意見を加えてまとめなくてはならない

問題を攻略しなくてはなりません。

 

国語力は積み重ねですから、日々高いレベルで学習する事に越した事はありません。

 

小学生さんの国語でも、問題に親指姫が出てきたのですが

親指姫そのものを知らないといった生徒さんも複数名いることにビックリしました。

日本昔話やイソップ童話、グリム童話など

小さい頃に読んでおきたい書物、小学高学年になったら読んでおきたい本など

一緒に図書館や本屋さんに行ってお子さんの語彙力強化に秋の時間を使ってみてはいかがですか?

 

今日は長くなってしまいました!

良いお天気です、今日も頑張りましょう!!

 

 

 


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