ノルウェーの天才少女歌手アンジェリーナ・ジョーダン


本土取次店 (株)地方・小出版流通センター
http://neil.chips.jp/chihosho/ TEL.03-3260-0355 FAX 03-3236-6182
chihosho@mxj.mesh.ne.jp
県内取次店 株式会社 沖縄教販
電話番号098-868-4170 FAX 098-861-5499
shopping@o-kyohan.co.jp
沖縄内なる民主主義23新発売中

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ノルウェーの天才少女歌手アンジェリーナ・ジョーダン
 すごい少女歌手に見つけた。アンジョリーナ・ジョーダンである。現在13歳であるが、最初に見つけたのは7歳のアンジョリーナである。彼女は裸足になって歌う。




 とても暗すぎる歌である。アンジョリーナは暗い歌を切々と歌う。心の奥に深く訴える。英語だから意味は分からないが涙が流れた。




動画

 歯の生え変わる時期で上歯は大きい前歯だけである。写真で見ると叫んでいるように見えるが、そうではない。ハスキーな声で柔らかくしかし心に深く突き刺さる。信じられないアンジェリーのうたである。メロディーは複雑で少女が歌えるような曲ではないがアンジェリーナは心を込めて正確に自由に歌う。審査員もアンジェリーナの歌に驚く。一人は感動して涙を流した。
 アンジェリーナはノルウェー人である。テレビもノルウェーの放送である。しかし、歌は英語で歌っている。
 アンジェリーナはジャズを歌うといってこの曲を歌った。こんな暗い歌がジャズというのは理解できない。繰り返し見て英語の字幕を読むと、アンジェリーナはビリー・ホリデーのGloomy sudayを歌うと言っている。びりー・ホリデイは知っている。有名な黒人歌手であることは知っている。子供の頃は親子ラジオで何度も聞いたことはあると思うが彼女の曲の記憶はない。グーグルで調べると、ビリーは1915年4月7日に生まれ1959年7月17日に死去している。戦前の歌手と思っていたが私が11歳の時までは生きている。
 Gloomy sudayは日本では暗い日曜日という題名である。
暗い日曜日
両腕に花をいっぱい抱えた
私は私達の部屋に入った
疲れた心で
だって、私にはもう分っていたのだ
あんたは来ないだろうと
そして私は歌った
愛と苦しみの歌を
私は一人ぼっちでいた
そして声を殺してすすり泣いた
木枯らしがうめき叫ぶのを聞きながら
暗い日曜日

苦しさに耐えかねたら
私はいつか日曜に死のう
生命の蝋燭を燃やしてしまおう
あなたが戻ってきたとき
私はもう逝ってしまっているだろう
椅子に座ったままで
目を見開いて
その瞳は
あなただけを見つめている
でも、どうか怖がらないで
私はあなたを愛しているのだから
暗い日曜日

 こんな歌を7歳の少女が歌ったのである。そして、聞く人たちをとても感動させた。もし、私がこの歌を知っていたらアンジェリーナの歌を聞きながら「信じられない」と声を出していただろう。4人の審査員は「信じられない」という顔をしていた。
 ビリー・ホリデーのGloomy sudayを聞いた。他の歌手のGloomy sudayも聞いた。アンジェリーナの歌はとてもビリーの歌に近い。二人は別の歌手と違っている。別の歌手の歌には失恋した女性の情感がある。しかし二人の歌には情感がない。失恋の情感から死ぬことを決めた女性の虚ろな世界を感じさせる。
 ビリーの歌で奇妙な果実というのがある。木の枝に首吊りされた黒人を果実に例えている歌である。人種差別を問題にした黒人の絶望、虚ろを歌った歌である。ビリーがGloomy sudayを虚ろに歌うのは理解できるが、わずか7歳の少女がビリーと同じように歌ったのである。

 アンジェリーナはノルウェーのオーディションで他の大人たちを押さえて年間優勝者になる。ノルウェーでは有名になり、引っ張りだこの人気歌手になる。多くの歌をネットで発表する。でもそれで終わらなかった。アンジェリーナは6年後の2020年に世界最高のオーディション版組であるAmerica's Got Talent、に出場した。




動画

 
 「今まで聞いたことがない」と審査員に言わしめたアンジェリーナである。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )