連合と共産党が立憲民主党で激しいバトルを展開するだろう

連合と共産党が立憲民主党で激しいバトルを展開するだろう


芳野連合会長は、「共産党は議会制民主主義や資本主義とは異なる社会の実現を掲げる政党」であると言い続けている。吉野会長の指摘は正しい。共産党は資本主義を否定しているし、議会制民主主義も認めていない。だから、共産党の本音は与党になる気はない。理想な社会を描くが、それが実現できるのは社会主義の社会であり今の日本では実現できないと考えている。。
共産党は自民党、立憲、維新とは性質が違う政党であるのだ。共産党は革命的マルクス主義=革マル派、革命的共産主義者同盟=中核派と同じ革命を目指している政党である。
革マル派と中核派は元は共産党に属していた。運動方針で対立し、革マルと中核は共産党を離党した。共産党は革マル、中核と同じ革命を目指す政党であるのだ。ロシアは革命によって社会主義国家を目指したソ連になった。共産党はソ連のように日本も社会主義国家にする目的で創立した政党である。革マルと共産党は過激であるか穏便であるかの違いがあるだけなのだ。


ハンガリー動乱に対する考えで共産党内で対立があり、ハンガリー動乱を支持し、ソ連を批判する党員が共産党を離脱して革マル、中核を結成した。
 ハンガリー動乱は、1956年にソ連支配からの自由を求めて民衆が蜂起した「動乱」である。ハンガリー革命ともいう。
10月23日、学生たちが国民の選挙で選ばれたナジ内閣の樹立とソ連軍撤退を要求してブダペストをデモ行進した。労働者も加わり、ラジオ局に向かった。ソ連軍が市内に進駐するが、民衆はわずかな銃で抵抗し、ソ連軍はいったん戦闘を中止する。
ナジが急遽、首相に任命された。ナジ首相は政治犯を釈放し、民衆はワルシャワ条約機構からの脱退を迫る。しかしソ連軍の戦車が国会議事堂前で発砲、各所で激しい戦闘が起こる。ソ連の首脳は軍勢を引き揚げさせることを約束し、市内は高揚感に包まれるが、それは嘘だった。再びソ連軍が市内に進撃し、民衆や国内軍も抵抗をみせるが、鎮圧されてしまう。ナジや閣僚はソ連に逮捕され、処刑された。ブダペストは壊滅状態となり、以後、30年間、ソ連支配に屈することとなる。


労働者を開放するはずのソ連が労働者を弾圧したのだ。弾圧するソ連をスターリン主義と呼んでソ連弾圧に反対する共産主義者が世界で増えていった。日本共産党内でもソ連を否定する反スターリン派と主流派との対立が生まれ、反スターリン派が脱党した。脱党した共産主義者が革マル派、中核派を結成した。
「一九七一Mの死」は友人の町田が琉大で殺された時のことを題材にしている。あの頃の琉大は反スターリン主義の革マルと共産党の民生が覇権を争っていた。あの時に学生運動に参加していたので革マルや共産党のことを知っている。
共産党は社会主義革命を目指している政党であって議会制の政党ではない。しかし、このことを知っている国民は少ないだろう。


共産党が他の政党と違うことをはっきりさせたのが党員の松竹伸幸氏を除名したことである。
松竹伸幸氏は「シン・日本共産党宣言」を出版した。松竹氏は国民からもっと支持されるのを目指して本を出版した。
共産党が多くの国民に支持されるためには共産党が活発な党内論議を可視化し、より国民に近しい共産党であることを知らしめる必要がある。だから、国民には秘密裏に決めている印象を与えている党首選びを公選制にするべきであると松竹氏は主張する。
松竹氏は共産党を他の政党のような議会制に合わせた政党にするべきであると主張したのである。共産党が「自己改革の党」と自称するようになり、公選制を含めて時代に合わせて変化するようになることが、結果的に野党共闘を活性化させ、政治を豊かにすると松竹氏は説くのである。
党首選びに党首公選制を採らない日本共産党は、非民主的な「怖い」政党だと国民に不安がられていると指摘した松竹氏は党首公選の実施を主張する。時代に合わせて変化することが、結果的に野党共闘を活性化させ、政治を豊かにすると主張したのだ。松竹氏が「シン・日本共産党宣言」で目指しているのは共産党を議会制民主主義の政党にすることだ。しかし、芳野連合会長が指摘しているように共産党は議会制民主主義を認めていない。共産党は社会主義革命を目指している政党である。だから、松竹氏の主張を共産党は絶対に認めない。松竹氏を共産党は排除した。革命を目指す共産党とって松竹排除は当然のことである。


 革マルや中核が共産党に属していたことと松竹氏を排除したことから共産党が議会制の政党ではなく革命を目指した政党であることが分かる。芳野連合会長が、「共産党は議会制民主主義や資本主義とは異なる社会の実現を掲げる政党」であると言い続けていることは正しい発言である。
 国民の共産党支持が拡大し、過半数に達すれば、共産党は資本主義と議会制民主主義を排して、共産党一党独裁社会主義の国家にするだろう。共産党の思惑とは逆になっているのが現実である。国民の共産党支持はとても低い。現在はたった10議席である。こんなに低い支持率では共産党が日本を変革するのは不可能である。
不可能な状態であるのに、ますます不可能にさせることが起こった。2015年に安保法制が成立したのだ。安保法制の成立によって海外に派遣できなかった自衛隊が海外派遣できるようになったのだ。自衛隊が海外に進出し、米軍と合流して戦争することは共産党が絶対に許せないことである。安保法制は共産党にとって最悪な法律である。一日も早く廃棄しなければならない法律である。廃棄するには過半数の票が必要である。共産党だけでは無理だ。共産党は立憲民主、社民、れいわの4党が選挙で連帯する野党連合を結成した。4党が連帯することによって与党になり、安保法案を廃棄にするのを共産党は目指したのである。


安保法案を破棄するために立憲と連携する共産党と立憲と国民を支援する連合が立憲で激しいバトルを繰り広げることになりそうである。


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