お寺さんぽ Ver.03

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三十三間堂 (京都)

2007年12月09日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は京都で仏像が見たい方にオススメな、超有名スポット「三十三間堂」です。

たぶん…修学旅行とかで行ったりもしますよね。
こんなブログごときで紹介せぬとも知ってる人多いでしょうが、とりあえずやります。
やらせていただきます。

良く知られる「三十三間堂」は通称でして、本当は「蓮華王院(れんげおういん)」と言うそうです。
この名前だと流行らなそうですね。

長寛二年(1164)
勃発した「平治の乱」にて平家方が勝利し、平氏政権が着々と固められつつあった頃です。

鳥辺山麓(現在・阿弥陀ヶ峯)にありました院政庁「法住寺殿(ほうじゅうじどの)」
そこには「後白河法皇」がいたんですが、院政庁の一画に、あの「平清盛」が造進したのが「蓮華王院」こと「三十三間堂」なのでした。

もともとは各堂塔があるちゃんとしたお寺だったようですが、約八十年後の火災でほぼ焼失。
のち文永三年(1266)に再建されましたが、対象となったのは本堂のみであったようなのです。
それから室町時代、桃山時代、江戸時代、そして昭和…と、合計四回の大修理はありましたが、基本的に現在残る本堂は鎌倉時代のもの。

そんな訳で当然ながら国宝でして、入母屋(いりもや)・ 本瓦葺きの「総檜造り」で和風建築。
約百二十メートルほどあるぞろりと長い建物でして、本堂の柱間が三十三であるため「三十三間堂」と通称されるのでした。
めでたしめでたし。
ちなみに、柱間ってのは長さでなくて、そのまま間のことを言うんだって。

また、築地塀と南大門は通称「太閤塀(たいこうべい)」と呼ばれ、「豊臣秀吉」ゆかりのもので重文。
注目の千体観音については…また後で。

こちらのスゴイ所はなんと言ってもパンフレット。
写真メインでごく簡単な説明にとどめたそれは鑑賞に美しく素敵。
また、写真が巧く配置されているので、三つ折りを立てると左右千体仏、中央「十一面千手観音」という、広がりを感じる綺麗なものとなっています
こりゃ、ちょっとスゴイですよ。
他のお寺も見習ってほしい、良い出来栄えでした。


[住所] 蓮華王院(三十三間堂) 京都市東山区三十三間堂廻町


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 三十三間堂まで殺人事件現場ですよ。


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