お寺さんぽ Ver.03

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中禅寺 (栃木県・日光市)

2007年12月15日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は日光の中禅寺湖畔、歌ヶ浜にある「中禅寺」です。

日光への旅行を計画されている皆さま。
ややこしく、だだっ広い東照宮・周辺寺院もいいですが、どうせなら巨大な「立木観音」がおられる、こちらへ立ち寄ってはいかがでしょうか?

こちら、本当は「日光山中禅寺(にっこうさん・ちゅうぜんじ)」と言います。
世界遺産に登録された「日光山輪王寺」の別院でして、坂東三十三観音霊場の第十八番です。

むかーし、むかし、その昔。
奈良時代頃のこと。
下野国(栃木県)に生まれた「勝道上人(しょうどう・しょうにん)」は若い頃より当時流行の山岳修行などをやっておりました。
延暦元年(782)
未開の地であった「男体山(なんたいさん)」への道を志した「勝道上人」は”困難な山頂へ到達することこそが悟り”と考え、入山。
何度かのチャレンジで見事男体山頂を極めると、ここに、「四本龍寺(※現在の輪王寺)」を建立するのでした。
…苦行じゃ悟れないって釈迦は言っているのに、ご苦労様なことです。

続く三年には「二荒山神社」の神宮寺として、男体山近くに別院「日光山中禅寺」が建立されました。
これらが日光繁栄の基礎となるのです。
ちなみに、この神宮寺ってーのは、神社を運営していた寺院のことでして、まさに神仏習合思想が影響したものであるようです。



そんな訳で昔から修験の地として知られ、大造営なども行われて信仰された「中禅寺」ですが、明治の津波によって崩壊。
現在の中禅寺湖畔、歌ヶ浜に移されるのでした。

よく名が知られる本尊「立木観音」が有名なんですが、こちらはもったいぶって、次回の説明とさせて頂きます。

他にも五大明王が安置された「五大明王堂」や「波之利大黒天」などの仏像があり、なかなか盛りだくさんな内容。
さらには松竹映画「愛染かつら」のロケ地となった「愛染明王」がおられる愛染堂があり、縁結びにご利益があるんだそうです。
こちらへ行ったひでるさんに縁あれば本当かもしれませんね。
とりあえず…「みずはちゃわん」(※雨の女神「弥都波能売神(みづはのめ・のかみ))としか縁結ばれていませんが?


[関連記事] 【明王のいろいろ】
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[住所]
 日光山中禅寺 栃木県日光市中禅寺歌ヶ浜

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