おはようヘミングウェイ

インターネット時代の暗夜行路。一灯の前に道はない。足音の後に道ができる。

チャーリーズ・エンジェルとの夕食

2011-01-26 | Weblog
チャーリーズ・エンジェルだから女性3人が登場し、チャーリーことわたくしが囲まれる形で話が弾んだ。アーティストのエンジェルたちの作品展が福岡・天神であり、最終日にいざ行け!と出動した。じっくりと作品鑑賞をした後、映画の早回しみたいなテンポで作品の搬出、車のトランクへの積み込みをこなし、運転手役、レストランでの食事歓待役、ノンアルコールビールでの乾杯の音頭役、エンジェルたちの談論風発の話題に耳を傾ける役を務める。

エンジェルたちに共通しているのはパリが大好きなこと。なぜかって? アートの都だからだよ。冬のパリを訪れモンサンミッシェルまで足を延ばした。見るもの全てがアートとなる。セーヌ川、凱旋門、古城、カモメ、自動車と人が行き交う交差点。これほど創作意欲をかきたてる街がほかにあるだろうか。ヘミングウェイやピカソ、岡本太郎がかつて闊歩し、モナリザやミロのビーナス、サモトラケのニケが居る街。最高じゃないか。アートと自由の香りでいっぱいだよ、この街は!

猫好きエンジェルに富士山好きエンジェルが話しかける。「先生があなたの近況を尋ねていたわよ」。先生とは猫好きエンジェルの師匠だ。今や元師匠と言うべきか。齢を重ねて老人となったが、若き日に有名女優を恋人にしていたくらいの美男ぶりが面影に残っている。師事して集う女性たちといい仲になっては別れること幾たびという履歴を持っている。先生は今や猫好きエンジェルにご執心なのだが、そんな履歴を知ったエンジェルにすれば落胆の思いが強かった。「尊敬していたのに。先生に言っといて。パリに行ったと」

富士山好きエンジェルが言う。「宇宙の遥か彼方から地球に向かって巨大な宇宙船団が向かってきているらしいんだって。2012年に地球に接近するみたい。宇宙戦争になるかもしれないって」。チャーリーが尋ねる。「2012年? マヤ暦かい。宇宙戦争? トム・クルーズの映画にあったよね。その船団にはどんな宇宙人が乗ってるんだい」。猫好きエンジェルが口を挟んだ。「地球に向かってくるくらいの科学力があるから、戦争しても人類が負けるよね。でも宇宙戦争の映画では地球のウイルスに宇宙人がやられるんだよね、確か」。チャーリーが応戦する。「ウイルスも大事にしておかないといけないな。それにしても、宇宙船団の話どこから出てきたの?」。富士山好きエンジェルが答える。「ネットで話題になっているよ」。猫好きエンジェルが再び口を挟む。「船団に乗っているのが中国人だったらびっくりするよね」。チャーリーが再び応戦する。「今、一番勢いのある民族だからな。中国人であっても驚かないね。100億人ぐらいやってくるのかな」

パリは古写真の魅力だというエンジェルが最後を締めくくる。「テレビの番組で言ってたけれど、宇宙の外には別の宇宙があるんだって。それも幾つもよ」。チャーリー、少々くたびれながら応じる。「それ、ほんまかいな。宇宙の外って、どんなところかいな」。ノンアルコールビールで酔わない分、エンジェルたちの話で泥酔してしまった。あしたは二日酔いかな?





 

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