子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

テニスボールで甲乙丙丁

2015年02月08日 | 中、高時代
先日朝日新聞に「昔のテニスはラケットを使っていなかったよ。どうやってプレーしていたかな」
「11世紀ごろのフランスで手のひらでボールを打ち合ったことがテニスの始まりとされている」(2015・02・02付)とありました。

これを見て思い出しました。
わたしたちもテニスボールで甲乙丙丁という遊びをしていました。

甲乙丙丁と言っても、ことば自体を知らない人が多いでしょう。通信簿(これも今では違うのでしょうね)の成績です。
わたしたちのころは優良可不可、あるいは優の上に秀がありました?(見たことがないのでよくわかりません)

要するにどんな遊びか、説明します。
地面に下の図のように線を引きます。



最初はジャンケンで1~4番までを決めます。1番が甲のスペースに入り、2番乙、3番丙、4番丁に入ります。

プレイで丁がボールを落し、手のひらでボールを打って甲乙丙のいずれかのスペースに入れます。
だれかが失敗するまでラリーが続きます。
丁が負けたら場外へ退き、次の人が入ります。
丙が負けたら丁はひとつ上の丙の場所に進みます。負けた人が下がり、次の人が上がります。

甲乙丙丁と書いている場所に打ったボールが入れば一発場外です。甲といえども一番下まで下がります(待っている人の最後尾)。

4人では落ちる人がいなくて面白くなく、6,7人までの遊びでした。それ以上の人では待ち時間が長くなり、待つ人が退屈します。

わたしたちの子どものころはテニスボール1個でいろいろな遊びがありました。甲乙丙丁はその一つでした。

 手ぬぐいとりは日向ぼっこを兼ねて

2015年02月04日 | 小学生時代
立春と言ってもまだまだ寒い日が続きます。このころが遊ぶのには困りました。家の中では遊べません。畳がそぜる(痛む)と家の中で遊ばせてくれる家はありませんでした。

寒いときでも男の子は屋外で遊んでいました。
そのときにやった遊びの一つが「手ぬぐいとり」です。日向ぼっこを兼ねていました。
北風があまり吹かない場所が遊び場です。道具?は手ぬぐいか運動会で使う鉢巻が1本あれば遊べます。
人数は6,7人くらいがいいかもしれません。

最初はジャンケンで1番から最後までを決めます。
1番がとんさん(殿様)です。最後がカンジン(どうしてこう言うのか知りません)。

とんさんから順に並びます。カンジンは最後の人の前に立ちます。

並んでいる方が手ぬぐいを持ちます。肩幅に両手を前に出します。親指を上に向けます。
両手の間に手ぬぐいを渡して、両端はだらりと下げます。これで用意は出来ました。

カンジンはいろいろ表情を変えたり、気をそらしたりしながら手ぬぐいを抜き取ります。
抜き取ったらカンジンの勝ち。抜く瞬間親指とほかの指で手ぬぐいを挟むとその人の勝ちです。

勝った方が次の人の前に進みます。
とんさんの前まではこの方法で進んでいきます。

とんさんは手ぬぐいを取る方になります。
とんさんの前に進んだ人はうやうやしく一礼します。
笑って一礼したり態度が悪かったりしたら「無礼者、下がれ}と一喝されて最後尾からゲームが始まります。

とんさんが勝ったら負けた方がカンジンからスタートです。
とんさんが負けたらカンジンになります。

下剋上の遊びです。

筑後市のかつての友だちは「とのさん引き」と言い、片手に手ぬぐいを垂らしていたと話していました。
あとは大体同じような遊びでした。