よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

ときに「好き」は争いを、「嫌い」は結束を産む

2017年07月11日 | コラム
『動物のお医者さん』というマンガに、二階堂くんという男性が登場する。
彼は、大のネズミ嫌い。


二階堂くん

初読のときに思ったのが
「ドラえもんと絶対に気が合いそう!」だった。

好きな対象が共通するより、嫌いな対象が同一のほうが
結束が強い気がする。

好きな異性が同じであれば、仲良くすることは難しい。
お金を愛するあまり、奪い合って諍いが生じることも珍しくない。

嫌いな対象が同じであると、むしろそれが結束になったりする。

敵の敵は味方という喩もある。

アドルフ・ヒトラーは、ユダヤ人を憎ませ
同朋意識を高めることに努めた。

「嫌い」の感情は相互の結束を強める一方で、
誰かを迫害したり、追い詰めることもあるので、注意が必要。

本来、感情に良し悪しはない。

好意が迷惑な場合もあれば
嫌悪が成長の糧になることもある。

普段の生活では「嫌い」よりも「好き」が多いほうが
楽しいし、幸せだと感じているが---

趣味が共通する人、好みが同じという人よりも
「これだけはされたくない」という点が一緒の人のほうが、
仲良くなれる気がする。


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