1日1クリックをお願いします
中黄膏の作り方
胡麻油 1000g
ミツロウ 380g
ウコン 40g
黄柏 20g
1 胡麻油を180度で1時間加熱し,水分を飛ばし重合させる
2 ミツロウを入れて溶かす
3 布でこす
4 やや冷めた頃,ウコンと黄柏を徐々に混ぜ,かく拌しなが
ら凝固させる
福地石海先生の経験方には黄連と山梔子が加わり,さらに清熱作用
が強化されています。
鬱金(ウコン)
秋ウコン (ウコン)
(学名 Curcuma longa LINN)
単に「ウコン」と呼べば、この種類をさします。香辛料の
「ターメリック」も、秋ウコンのことです。
この種類は、「クルクミン」という活性酸素を消去する作
用のある成分を多量に含んでいるということで、もっとも
注目されています。
身近なところでは、カレー,チューブに入ったマスタード
(洋芥子)の黄色もウコンで、ウスターソースにもウコン
がはいっています。また,伝統的な沢庵の染料にはウコンが
使われています。その他、ウコンには抗菌・防虫の効果が
あるため,ウコンで染めた布で書画や和服を包んで保存しま
した。
性味 味は辛・苦,性は涼
帰経 心 肺 肝
止血、鎮痛、利胆、利尿作用があり、通経、肝炎、黄疸に
用いる
ちなみに姜黄(キョウオウ=春ウコン)は温で胃に働きます。
ア-ユルヴェーダ医学でも内服,外用ともにウコンが多用さ
れます。胡麻油に混ぜて薬用オイルとして使ったり,牛乳を
温めたときにできる膜にウコンを混ぜ美容パックとして使
ったりします。私もやったことがありますが,肌が白くなり
,透明感が出ます。
漢方処方にはあまり配合されていませんが,「ウコンの力」
などもヒットし,今やウコンは国民的な人気者ですね。
黄柏
おうばく
基 原 ミカン科 Rutaceae
黄柏 Phellodendron amurense Rupr. (キハダ)、
黄皮樹 P. chinense Schneid. のコルク層を除いた
樹皮を乾燥したもの。
性 味 味は苦、性は寒。
帰経 腎・膀胱・大腸経
主成分 ベルベリン
薬理作用 清熱燥湿・瀉火解毒・清虚熱
利尿・健胃作用もあり、外用すると皮下溢血の吸収をよくする。
黄連解毒湯をはじめ,多くの清熱解毒薬に配合されています。
「黄色い生薬は苦く,熱を冷ます」
黄柏も「キハダ」の名前の通り,枝を折ると黄色です。
昔から胃に良い民間薬としても親しまれてきました。
通常は粉末で作ると思います。私もそうしております。生薬のまま入れるとしたら分量などが少なすぎると思いますし、
そのようなやり方は私の知る範囲では聞いたことありません。
肌の弱い人にはオリーブオイルなど、他の油で作っています。
煎ったゴマの茶色の胡麻油を使いますか?
福地石海先生の経験方には黄連と山梔子が加わり,さらに清熱作用
が強化されています。
この上記の漢方はどのくらい入れたらよいのでしょうか?
6歳の娘の皮膚が常に赤みを伴っているのです・・・・・
古典の記載にも「末(粉末)にして」とあります。
ちなみに、紫雲膏などの揚げる方法で作る軟膏と違い、生薬を多く入れ過ぎるとザラザラして使いにくいようです。
黄柏と鬱金は、ともに粉にしてから、ごま油+蜜蝋の液に溶かすということなのでしょうか。他にもいろいろ検索してみたのですが、生薬を粉にしてという記載が見当たらないのですが、常識的に考えてはやり粉にして溶かすということなのでしょうか・・・。