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経産省前テントひろば272日目 稼働原発ゼロ34日目 テント日誌6/8

2012-06-10 12:44:15 | 社会
<テント日誌6/8(金)――経産省前テントひろば272日目 稼働原発ゼロ34日目>
      野田首相の再稼働宣言記者会見弾劾!!
      官邸前4000名の人波 怒りのコールを聴け!

6月8日(金) 曇り
 今日午後6時から野田首相の大飯原発再稼働問題での記者会見があるとニュースが報じている。福井の西川知事の要求に応えてのものだという。
 6時からは恒例の官邸前行動が予定されている。この記者会見の瞬間にには是非とも官邸前に立って対峙したいものだと心がはやり、5時半に官邸前に着く。既に数百人が集まっていた。
 午後6時、人の波はもう1000名を超えているだろうか。記者会見のラジオの実況中継が設置されたスピーカーから流れてくる。みんな気持ちを張り詰めて聴き入っているのか静寂が覆う。そのうち堪えきれずに抗議の声が上がり、最後にまとめとして「国民生活を守るため、再稼働すべきというのが私の判断だ」と述べたとき、一斉に再稼働反対!のコールが湧き上がり、怒濤のように数十分続いた。人の波はアクションの終了時まで増え続け、最後尾は高速道路のある六本木通りの間際にまでなり、4000名ほどに達していた。
 「国民生活を守る。それが判断の基軸だ」と野田が切り出した時、私の頭の中では自然に「だから再稼働はやめ、原発はやめる。」というフレーズが続いていた。あの福島原発の大事故を経験し、今尚続く夥しい放射能被災を経験して、原発は命と生活を危険にさらし、ズタズタに切り裂き、幾世代にもわたって累を及ぼすものと思い知らされ、人々は変わったのだ。原発災害になんの責任も感じない野田は3・11に何を学んだのか。
 そもそも野田は「国民の命と生活」を守ってはいない。被曝にさらされている福島の子ども達の避難・疎開・保養に一顧だにしていない。避難を余儀なくされている幾万の人々の苦しみに手をさしのべようともしない。東電の賠償責任を厳しく実施させようともしていない。双葉町の井戸川町長は国は自分たちを見捨てている、棄民している、と怒りを語っている。野田の「国民の命と生活」から福島は切り捨てられているのか!それは結局人々全体の命と生活を切り捨てることなのだ。
 野田は大飯原発では福島原発事故を繰り返さない安全性が確保されていると述べた。これに対して新潟県の泉田知事は次のように批判している。

 『 現在、福島原発事故はいまだ収束しておらず、事故の検証も進行中であり、換言すれば、意思決定過程や組織のあり方なども含めた事故原因の特定も行われていません。事故原因が特定されなければ、対策を講じることができないことは自明の理であり、専門家である原子力安全委員会も班目委員長が安全を確認していないことを明言しています。
 このような状況下で専門家でもない総理が安全性を確認できるはずもありません。
 実際、「福島を襲ったような地震や津波が起きても事故を起こさない。」と限定付きでの「安全宣言」であり、福島を襲ったものとは異なる直下型の地震等の場合は再び「想定外」という言い訳が通る説明になっています。
 「電源が失われるような事態が起きても炉心損傷に至らないことが確認されている。」との発言についても、現実には、「電源が失われなくても、炉心冷却に失敗すれば、大惨事になる」ということが福島の教訓であることを無視した説明です。
 さらに、政府の安全性の基準は暫定的なものであるとまで説明し、責任回避が可能な内容となっています。
 この他にも指摘しなければならない事項が含まれていますが、新たな安全規制機関も未設置であり、万が一の事態が生じた場合の対策も固まっていない中で、「安全を確認した」と表明することは、新たな「安全神話」を創造することとなり、極めて無責任であります。
 米国NRCでは、爆発や火災によってプラントの重要な部分が失われるようなシビアアクシデントに備えて対応(B.5.b)を準備しています。
 国民生活を人質にして、安全を軽視した宣言となっていることは極めて遺憾であります。』

 付け加えれば、大飯原発では免震重要棟やベント設備などの事故時の設備が未整備であり、それだけ福島原発より危ない。また避難計画も未整備である。さらに、大飯原発敷地内に走る軟弱な断層(破砕帯)が動いて地表がずれる危険性、活断層の可能性も指摘されている。
 野田は記者会見で「夏場の電力不足、計画停電、電気料金高騰、産業空洞化」を言い立て、もう化けの皮がとっくに剥がされている常套文句の脅迫を並べ立てた。電力不足を大々的に見積もった需給検証委員会ですら、融通と節電で「原発ゼロで夏を乗り切れる」と結論づけている。
 むしろ、朝日新聞の次の指摘を掲げておこう。『野田政権が原発再稼働を急ぐのはなぜか。「電力不足」をさかんに強調しているが、原発ゼロが続いて電力会社が経営難になるのをおそれているからだ。政権や電力業界(ーさらにはメガバンクだ)の「損得勘定」が再稼働の背景にある』
 結局野田のいう「国民生活」とは電力会社やそれに融資しているメガバンクの損得勘定であり、原発マネーの利権に群がる集団の甘い汁に他ならない。そのために幾世代にわたる人々の命を引きかえにしようというのか。
 私たちはもう決して後戻りはしない。ひるむことなくあくまで再稼働をやめさせ、原発の全廃、廃炉に向かって更に闘いを強めていく。それが野田の宣言に対する私たちの回答だ。官邸前の4000人の人波といつまでも響き渡った怒りのコールは、その表現であった。       ( Y・T )


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Japanese (noga)
2012-06-10 14:52:27
それでも日本人は原発再稼働を選んだ。


一億総懺悔への道、この道はいつか来た道。


安らかに眠って下さい、過ちは繰り返しますから、、、、


http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/

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