小泉首相に三度申し入れ-家族会・救う会/★☆救う会全国協議会ニュース★☆

2005-05-24 22:25:37 | 北朝鮮
で、どうしようというのか。すべての道を閉ざして、どのような展開を求めようというのか。
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■小泉首相に三度申し入れ-家族会・救う会

 政府が昨年12月24日、「迅速かつ誠意ある対応がないときは厳しい対応を
とらざるをえない」と発表してから5か月目に当たる本5月24日、家族会、救
う会役員が拉致問題連絡・調整室を訪問し、三度小泉首相宛に申し入れを行なっ
た。なお、今回は新たに、在日で北朝鮮の国会議員を務める6名につき、国会で
の証人喚問を要請し、在日・総連関係団体・企業等に対する公正さを欠く優遇措
置の適正化も初めて申し入れた。

 参加者は、家族会から飯塚繁雄副代表、増元照明事務局長、横田早紀江さん、
救う会から佐藤勝巳会長、西岡力常任副会長、平田隆太郎事務局長の6名。

 終了後、上記6名と家族会の本間進さんが、渋谷駅ハチ公前で早期の拉致救出
を訴え、6か月目の6月24日までに制裁を発動しないのであれば、座り込みも
辞さない覚悟だ。国民の皆様のご協力をお願いしたい、と訴えた。

 なお、本日夜、朝鮮総連50周年のパーティが開催され、そこに小泉首相が、
自民党総裁名でお祝いのメッセージを送るとの噂があり、「なぜ犯罪国家の組織
にメッセージを送るのか」等怒りの発言もなされた。小泉首相は、実際にメッセー
ジを送り代読させたが、祝意は述べず、「拉致問題に対する北朝鮮の対応は不誠
実、6者協議に早く戻るべき、核保有宣言をすべきでない、皆さんも母国に働き
かけてほしい」等短いものであったという。北朝鮮の面子は立てつつ、主張はす
るという微妙な対応であったようだ。

 申し入れの全文と、家族会・救う会役員と小熊博・拉致問題連絡・調整室長と
の懇談概要は下記の通り。


内閣総理大臣 小泉純一郎 殿

北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長 佐藤勝巳

申 し 入 れ
 
 政府は昨年(平成16)12月24日、第3回実務者協議で提供された情報・物証を
「全く受け入れられない」と結論付け、その上で「迅速かつ誠意ある対応がない
ときは厳しい対応をとらざるをえない」と発表しました。それからすでに5か月
が経過しましたが、北朝鮮は「迅速かつ誠意ある対応」をしていません。それど
ころか核武装を公言し、核実験の準備さえしています。このままだと、日本が拉
致問題を重視していないという誤ったメッセージが伝わりかねず、核問題に焦点
が集まり拉致問題が棚上げにされてしまう恐れもあります。

 家族会・救う会は3月9日、4月26日に制裁発動などを求める申し入れを行い
ましたが、いまだ小泉首相の決断を得るには至っておりません。そこで、本日再
度、下記につき申し入れを致しますので早期対応をお願いいたします。

 なお、来月6月24日になると、政府が「厳しい対応」を予告して半年になりま
す。その時点でなお制裁発動がなされていない場合は、家族会・救う会では座り
込みなど重大な覚悟を、せざるを得なくなると考えていることをお伝えします。

1.全ての被害者を救い出すという国家意思を示すために、いますぐ制裁を発動
していただきたい。

2.私たちは愛する家族が北朝鮮で囚われている苦しい立場でありながら制裁発
動を求めています。もう待てないという切実な気持ちを知っていただくために、
小泉首相との面会を求めます。

3.田中実さん認定に続き、寺越事件、小住健蔵さん、福留貴美子さんらについ
て、認定を求めます。

4.国家犯罪である拉致が解決していないのに、北朝鮮国会議員(最高人民会議
代議員)である朝鮮総連最高幹部6人は日朝を自由往来しています。許宗万・総
連責任副議長ら6人の再入国許可を取り消すことを求めます。また、国会におい
て6人を参考人として招致していただくよう要請します。

5.総連施設への税金減免、納税をめぐる裏合意疑惑、総連系学校・芸術団体等
への公金支出など、北朝鮮と総連への公正さを欠く優遇措置の適正化を求めます。
                                  以上

★懇談概要
佐藤 昨日、万景峰号が入港した際、一端は静かな入港を行なっていたのに、接
岸直前から、再びラウドスピーカーを使って大音響で我々の抗議行動を妨害した。
これは、日本側の対応を見ているものと思われる。このままでは日本が侮辱され
たことになる。政府要人も埠頭にいって状況を見てほしい。
 北朝鮮は「日本を相手にせず」と言っているのに、小泉首相は「対話」といい
続けているその真意を聞いてほしい。「厳しい対応をとらざるをえない」と言っ
て以来実態として何もしていない。何もしないでどうして解決できるのか聞きた
い。何もしないで解決できる場合もあるが、そう思っているならその理由を聞き
たい。拉致問題をどう解決しようと考えているのか何も言わないのは政治家とし
て不誠実だ。

小熊 新潟県は港湾管理者として、保険加入と騒音を出さないことを入港の許可
条件としただけに今回のことを重大視している。知事名で万景峰号の代理社に説
明を求めることにしている。

増元 万景峰号にいる人々は我々を見て毎回笑っている。この状況を総理はどう
考えるのか。万景峰号が入った保険を国交省は認めたが、本当にしっかりした保
険なのか。

横田 万景峰号を見る度に、悪の船だとの思いが募る。日本に害悪を与える船な
のに、どうして止められないのか分からないとどこに行っても言われる。

飯塚 万景峰号の入港の時、日本の船が護衛する。敵国の船を安全に誘導してい
るとしか見えない。あれは工作船と知りながらなぜ入れるのか。

小熊 皆さんのお気持ちをリアルタイムで官邸に伝えたい。
                                 以上


 ※小泉首相宛、はがき・メールを!(〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内
閣総理大臣 小泉純一郎殿、首相官邸のホームページ=
http://www.kantei.go.jp/の右下の「ご意見募集」欄を利用)


★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2005.05.24-2)総連パーティへの首相メッ
セージに対する救う会西岡副会長コメント

■総連パーティへの首相メッセージに対する救う会西岡副会長コメント

「与党総裁としてであれ、なぜ、小泉首相が総連の50周年記念パーティにメッセー
ジをおくるのか。その点が全く理解できない。
 総連は日本政府が破壊活動防止法に基づき動向を観察しつづけている組織である。
その組織員が原敕晁さん、田口八重子さん、田中実さんらの拉致に深く関与していた
疑いが濃いことが捜査当局の調べで明らかになっている。
 また、80年代から90年代半ばくらいまで年間数百億円を北朝鮮に不法送金して
いることも明らかにされている。また、国税庁と秘密合意を結んだから自分たちは納
税に関して「団体交渉権」を持つなどというふざけたことを堂々と機関紙に書いてい
る組織でもある。
 小泉首相は総連のこの50年の歴史を本当にお祝いできるものと考えてメッセージ
を送ったのか。この50年間とは多くの日本人が拉致されていってまだ帰れない期間
と重なる。
 その祝いの席に首相がメッセージを送るとは、これを今北朝鮮で助けを待つ拉致被
害者が知ったら、深い絶望におちることは間違いない。日本の安全と法秩序を守るた
め、50年間総連と第一線で戦ってきた多くの公務員たちも大変な口惜しさを覚えて
いるはずだ。
 北朝鮮にメッセージを送るなら、堂々と記者会見で行えばよい。」

救う会常任副会長 西岡力

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救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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参考 *しかし、なぜこの人たちは当時の政府の対応を批判しないのか・・・

朝鮮総連は「帰国事業」という巨大な誘拐・拉致に責任を取れ
       ――朝鮮総連結成50周年に際して――
50年前の1955年5月25日、在日本朝鮮人総連合会(以
下朝鮮総連と略す)は結成された。この組織が行った最大の活
動といわれるのがいわゆる「帰国事業」である。北朝鮮帰国者
の生命と人権を守ることを目的とする私たちの会として、朝鮮
総連の50周年に際し次のことを指摘し、反省を求めるもので
ある。

1. 朝鮮総連は結成間もない1958年から本国の指示にそ
って「帰国事業」に着手し、“地上の楽園”という甘言で9万
3千人もの在日朝鮮人と日本人配偶者を北朝鮮に送った。着い
たところは地獄であった。一部の帰国者を除いて多くの在日朝
鮮人帰国者には職業選択の自由はなく、北朝鮮当局の指示どう
りに過酷な労働現場に配置され、水道や電気すらない家に押し
込められ、配給だけの乏しい粗末な食べ物で餓えに苦しむ生活
が待っていた。秘かに北朝鮮を脱出して日本に戻ってきた帰国
者や日本人妻たちの口からそれらの事実がしだいに明らかにな
り始めている。「帰国事業」とは朝鮮総連が組織を挙げて行っ
た巨大な誘拐・拉致に他ならなかった。朝鮮総連は、在日朝鮮
人帰国者と日本人配偶者をだまし、地獄の苦しみを与えた責任
を自覚し、彼らの救済のために組織を挙げて取り組む必要があ
る。
2. 北朝鮮当局と朝鮮総連は、帰国者を人質にして多額の金
品を脅しとっている。身内に帰国者をかかえた豊かな在日朝鮮
人は、その財産を狙われ、2億、3億という巨額の献金を要求
された例も枚挙にいとまがない。帰国者をわざと強制収容所に
いれて献金を強要する悪質な例も少なくない。在日朝鮮人の財
産調べに朝鮮総連が手を貸していることも伝えられている。朝
鮮総連は北朝鮮当局の恐喝政策の共犯となっている。あなた方
はこれら恥ずべき仕事に対して反省を感じないのか。
3. いま日本には、北朝鮮を脱出してきた帰国者と日本人配
偶者が100人近くにのぼっている。これからもますます増える
傾向にある。何十年ぶりかに帰ってきた日本ではあるが生活や
子弟の教育などでさまざまの困難を抱えている。彼らの窮状を
見かねて心有る日本人と在日韓国・朝鮮人の手で「脱北帰国者
支援機構」もこのほど発足した。自民党、民主党などでも脱北
帰国者を支援する法律を作る動きも進んでいる。
  しかし誰よりも積極的にこの動きに加わるべき組織は朝鮮
総連である。いまも北朝鮮で地獄の苦しみにある何十万人もの
在日朝鮮人帰国者を希望するところに行かせるよう本国当局に
進言すべきである。またすでに日本に戻ってきた帰国者の生活
と教育、就職斡旋などで朝鮮総連は組織を挙げて支援する責務
がある。

「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」は、朝鮮総連結成50
周年に際し以上のことを指摘して朝鮮総連に強く反省を促すと
ともに、その実行を注視するものである。

        2005年5月24日

         北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会

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